野焼きでは、5年生がつくったどんぐりや木の葉は残ったけれど、森の大木を形つくるはずだった6年生のオブジェがほとんど砕けてしまいました。破損の少ないものは、はがれ落ちた大きなかけらを接着剤でつけて補修しましたが、多くは、こなごなの小さなかけらになってしまったため、復元は不可能です。思い描いていた森は、もう、つくることができなくなりました。5月からずっと、実行委員を中心として、全力でプロジェクトの活動に取り組んできた6年生のショックはそう簡単に消えそうにありません。学校の周りの何十件というお宅を訪ね、野焼きをするお知らせとお願いをしたときに、反対するどころか逆に「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかけ、励ましてくれた町の方々に対して、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
ところが・・・
沈んだみんなの気持ちに元気の火をともす救世主が現れました。校長先生、副校長先生、技術員さん、学校の設備をなおしてくれる方、他の学年の先生方が協力して、大きなパネルを作ってくれたのです。畳1じょうの大きさの、分厚いベニヤ板に角材で枠をつけた額縁のようなのものを3枚。それも、たった半日の間に。急に活気づいた6年生たちは、夢中になって創作しました。
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