第1章 徳川時代

第2章 開港の時代

第3章 明治時代

出品作品見所

出品作品の見所

*会期中、展示替えがあります。
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《薩州桜島真景図》篤姫(天璋院)所用

《薩州桜島真景図》篤姫(天璋院)所用

桜が咲く鹿児島湾から桜島を望む風景を描いた作品。作者の柳田龍雪(やなぎだ・りゅうせつ)は、薩摩藩の御用絵師。篤姫が江戸に嫁ぐ折に、養父島津斉彬が故郷の思い出のために持たせたものともいわれます。この作品の模写がNHK大河ドラマ「篤姫」で、篤姫が故郷に思いを馳せるシーンで効果的に用いられていたのも、記憶に新しいでしょう。

柳田龍雪(拓梁斎)
《薩州桜島真景図》篤姫(天璋院)所用
江戸時代末期(19世紀中頃)
絹本着色、軸
徳川記念財団蔵

※ 展示期間:9月19日(土)~10月21日(水)

川村清雄《徳川家茂像》

《徳川家茂像》

14代将軍家茂(いえもち)は、公武合体策の一環として皇女和宮と結婚したことで知られています。開港と攘夷の間で揺れる政治のただ中で苦悩し、長州征伐の途上、大坂城で死去しました。作者の川村清雄は、明治4年に徳川家の庇護を得てパリ、ヴェネチアに留学し、日本人として初めて欧米で絵を学んだ画家です。帰国後は勝海舟の援助を受け、徳川家とも深い関わりを持ち続け、歴代将軍の肖像画を描きました。

川村清雄
《徳川家茂像》
明治17年頃(c.1884)
油彩、板
徳川記念財団蔵

※ 展示期間:9月19日(土)~10月21日(水)

初代 宮川香山《高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指》

《高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指》

初代宮川香山は、横浜の南太田に窯を持ち、初期には輸出用に立体的な高浮彫を装飾に取り入れた独特の焼き物(真葛焼)を制作します。細部にまで技巧を凝らした造形性や過剰なほどの装飾性は、海外で高い評価を得て「マクズ・ウェア」として人気を博しました。水指の蓋の上で身体を丸める猫は、日光東照宮の眠り猫が明治維新を迎えて目を覚ましたかのようだともいわれています。

初代 宮川香山
《高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指》
明治前期(19世紀後半)
陶器
田邊哲人コレクション

※ 会期中、通期で展示

伝五姓田芳柳《外国人男性和装像》

《外国人男性和装像》

立派な髭をはやした外国人の男性が裃(かみしも)を着ている一見して奇妙なこの絵画は、幕末から明治にかけて横浜で盛んに描かれた「横浜絵」のひとつです。絹地に日本画絵具で描かれていますが、西洋画のような陰翳を施され、妙にリアルなところが不気味でもあります。親方の芳柳(ほうりゅう)が写真をもとに顔を描き、弟子たちが着物や付属品を描いたといわれ、土産物として来日した外国人にたいへん人気があったと伝えられています。

伝五姓田芳柳
《外国人男性和装像》
制作年不詳
絹本着色、軸
横浜美術館蔵

※ 会期中、通期で展示