展覧会概要 日本X画展 特典割引クーポン
出品作家と作品紹介
わくわくスクリーンセーバー[ダウンロード]
わくわくイベント
藤井雷 松井冬子 しりあがり寿 中村ケンゴ 小瀬村真美 中上清
藤井雷
FUJII Rai

美大を休学し旅で行きついた奄美大島、家族に無事を知らせるために始めたのが《絵手紙》です。その後、様々に変化しながら現在にいたっております。そうですね・・・「つれづれなるままに、日ぐらし、硯に向ひて、心に映りゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそもの狂ほしけれ。」(吉田兼好『徒然草』序の段より)この心境に何となくですが共感を覚えます。
故今村紫紅氏の《熱国の巻(小下絵)》については、氏が同郷であること、絵巻き(巻子)と《絵手紙》の形状が近く、加えて氏は「ペナン、インド」、自分は「奄美大島、沖縄、台北」と、南方旅行つながりであることから選択しました。
絵巻きを観ていて久々に旅に出てみたくなりました。大人、往復1枚、ペナン島まで!! (藤井 雷)

略歴
1981 東京都に生まれる。
1993 横浜美術館子どものアトリエの長期日曜造形講座「日本画を描いてみよう」を受講し、初めて日本画を描く。
2003 武蔵野美術大学造形学部日本画学科中退。

図版
絵手紙[部分]
平成14ー18年/墨・水彩・顔料・他、封筒[ミクストメディア]/個人蔵

絵手紙[部分]

top

松井冬子
MATSUI Fuyuko
この展示では「狂気」の要素を一望できる風景を展開しました。
それぞれの作品は、蓄積された受動的なうっ屈による自己倒壊に近い状況において、自己を保持し続ける感覚や、緊迫感の持続による爆発的なエネルギー、置き換えるなら「怒り、ゆがみ、閉塞感、牢獄、狂気、ヒステリ−」といったものの断片を示しています。
絵の中で起こる事柄はショッキングであるほど見る者への防衛機能を促し「頭の上から足の先までの身体だけが私である」というような自己確認を引き起こす効果を意志的に組み込みました。(松井 冬子)

略歴
1974 静岡県に生まれる。
1995 女子美術短期大学油画専攻卒業。
2002 東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。
2004 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程日本画専攻修了。
東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻入学(在学中)。

図版
世界中の子と友達になれる
2002年/絹本着色・裏箔・雲肌麻紙/個人蔵

世界中の子と友達になれる

top

しりあがり寿
SHIRIAGARI Kotobuki
とにかく大きくて果てのない絵を描きたい。毎日マンガばっかり描いてるとそう思うようになる。マンガは始まりがあれば、終わりもある。毎回毎回きっちりコマの中に絵を収め、コマもページもそして締め切りもみんな決められたワクの中にしっかり収めなければならない。こんなズボラな自分がよく漫画家をやってるもんだと思う。いつかそこから解き放たれたい。今回そんな夢が実現しそうだ。始まりや終わりに縛られず、自分の描くビジョンや下書きにも縛られず、締め切りにはちょっとだけ縛られて、思いっきり「絵」を描いてみたい。頭のままにでもなく心のままにでもなく、手のまま。手に目と心と頭を移して描いてみたいと思う。(しりあがり寿)

略歴
1958 静岡県に生まれる。
1977 多摩美術大学のグラフィックデザイン専攻入学。
1981 キリンビールに入社。
宣伝やパッケージデザインや商品開発を担当。
1985 会社勤めのかたわら漫画家として初の単行本を出版、
その後も二足のワラジで作品を発表。
1994 会社を退職、専業漫画家となる。
2000 『時事おやじ2000』(アスペクト)、『ゆるゆるオヤジ』(文芸春秋)で
第46回文芸春秋漫画賞を受賞。
2001 『弥次喜多 in DEEP』(エンターブレイン)で第5回手塚治虫文化賞「マンガ優秀賞」を受賞。
他にもエッセイや芝居や小説やゲーム作りなど多岐にわたる。
2005 『真夜中の弥次さん喜多さん』が、脚本・監督:宮藤官九郎で映画化。

図版
「オレの王国、こんなにデカイよ。」スケッチ
2006年/鉛筆、紙/個人蔵

オレの王国、こんなにデカイよ。

top

中村ケンゴ
NAKAMURA Kengo
展覧会のカタログに、「作家のことば」なるものが載っていることがある。しかし、そういうものを読んで、おもしろいと思ったことがほとんどない。何が言いたいのかよくわからない独り言のようなものが多いからだ。
だから、そのことばが作品鑑賞の手助けになることも少ない。その作家の「ノリ」のようなものがわかるだけだ。しかし、そういう作家の「ノリ」と、つくられた作品の間には、あまり関係がないと考えるほうが健全だと思う。僕のことはまあいいから、作品を見てください、ということだ。
ヒネたことを書いていると自分でも思うが、そういう「ノリ」の作家だということはわかったいただけたかと思う(笑)。作品のほうは、すごく素直だと思っているので、そちらの方をどうぞよろしくお願いいたします。(中村ケンゴ)

略歴
1969 大阪府に生まれる。
1987 大阪市立工芸高校美術科卒業。
1993 多摩美術大学絵画科日本画専攻卒業。
1995 多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了。

図版
コンポジション トウキョウ
1994 / 98, 2006年/岩絵具・顔料、和紙/個人蔵

コンポジション トウキョウ

top

小瀬村真美
KOSEMURA Mami
作品《四季草花図》の基となったびょう風絵や障壁画について、私が最も興味深く思ったのは、実物を見て描く事と、描かれたものを模写する事の間に境界がない事である。それらはどちらも〈写生〉という日常を洞察する行為の一環として行なわれる。一輪の花は、軽やかに絵から絵へと渡り歩くうちに少しづつ変形され、整形されていく。
作品を編集する際に感じる緩やかな視覚の変化は、これによく似た感覚を覚える。変形に変形を重ねられた花は、いつまで本物というべきか。いつから作り物というべきか。
緩やかな編集を経て、花は日常の状態からはかけ離れた奇異な姿をさらしていたとしても、目の前で動き始めたとたん、私たちの意識は急に日常に引き戻される。 (小瀬村 真美)

略歴
1975 神奈川県に生まれる。
1999 東京芸術大学美術学部絵画科卒業
2001 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻壁画研究分野修了。
2005 東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画研究領域修了。

図版
四季草花図
2004年ー(制作中)/映像インスタレーション/個人蔵

四季草花図

top

中上清
NAKAGAMI Kiyoshi
私は視覚を信用している。それは間違いを犯さないという意味に於いてではなく、謂わば全く別のものを見出す能力においてである。従って正しく言えば誤解する能力においてである。絵の具がカンバスの上で生み出していく形に導かれながら、そこに空間を見出す事が出来る能力においてである。平で奥行きのない単なる平面の上に無限の空間や光や遥かな時間まで思い起させる事が出来る能力を信用している。そしてその表象は決して個人のものにとどまらない、普遍性を持つ事に対しても深い信用を置いている。 (中村 清)

略歴
1949 静岡県に生まれる。

図版
Untitled
2005年/アクリル絵具、カンヴァス/大川原有重氏蔵

Untitled

top