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2006年06月03日

イサム・ノグチ探険記 鎌倉編[5月27日]No.5

【調査地:鎌倉[魯山人邸跡、円覚寺蔵六庵、神奈川県立近代美術館]】

 梅雨を思わせるような天気の中鎌倉にイサム・ノグチの足跡を訪ねた。1951年から52年にかけてのノグチの北鎌倉、鎌倉での生活の跡を訪ねた。魯山人と知り合ったノグチはその縁で北鎌倉に居を構えていた魯山人のもとで、その登り窯を使って作品を制作した。鎌倉特有の切通しの近く、後ろに里山が迫った場所に魯山人邸、慶雲閣他の跡地があった。現在は入り口の茅葺の風情ある門だけが残っていた。80年ほど経っているので登り窯は現存しないが広い敷地跡にその窯があったと思うと魯山人もノグチもより身近に感じられた。イサム・ノグチはこの魯山人邸敷地内の離れに居を構え作陶した。また女優の山口淑子と結婚し充実した生活のなかで作品を制作したと思われる。この時に作られたであろう「こけし」という作品が神奈川県立近代美術館に設置されている。石で出来た彫刻作品で穏やかに微笑したような男女のコケシで新婚の幸せなカップルであったであろうノグチと山口淑子を思わせるものであった。日本初の公立近代美術館として 1951年に開館した神奈川県立近代美術館では、1952年に「イサム・ノグチ展」が開催され、今横浜美術館の「イサム・ノグチ 世界とつながる彫刻展」に展示されている陶製の「かぶと」が出品された。この作品は魯山人の登り窯で作られたものであろう。当時、陶芸は器などが主で、彫刻としての陶芸作品を作ったのはノグチが初めてだということを知った。イサム・ノグチの個展が日本初の公立近代美術館である神奈川県立近代美術館で開館2年めに開かれて、ノグチと神奈川のつながりを知った楽しい探険デーであった。
(横浜美術館市民ボランティア 原口加寿子)

魯山人邸山門

投稿者 noguchi : 2006年06月03日 17:35

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