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2006年06月03日

イサム・ノグチ探険記 鎌倉編[5月27日]No.2

【調査地:鎌倉[魯山人邸跡、円覚寺蔵六庵、神奈川県立近代美術館]】

今回の探険は鎌倉です。
 ノグチが妻山口淑子との新婚生活を送った地。北大路魯山人邸の離れに住み、制作を行ったという。
 バスを降りてから歩いて行くと、現在も当時のまま門が残っている。それだけしかないのだが、それを手がかりに美術館からいただいた資料の中の魯山人邸の写真とを照らし合わせ、当時の姿を想像する。
 裏には山が、手前には田んぼが広がるのどかな景色。そのとても日本的な風景は、ノグチにどのようなインスピレーションをもたらしたのだろうか。魯山人邸から食事の合図があると、田んぼのあぜ道を二人は歩いて行ったようだ。
 四季折々の田園の風景。青々とした夏、実りの秋の黄金色、冬の何もない田んぼ。それらをノグチは見たはずだ。子供時代を過した茅ケ崎とはまたちがう景色だったかもしれない。そして愛する人がそばにいる。のどかな日本の田舎で過せた幸福な時代だったと思う。
 次は円覚寺へ。この中の蔵六庵は、ノグチの父米次郎が執筆のため滞在した。
 ノグチが2才の頃、イサム母子が来日してわずか2ヶ月後。
 ノグチはわれわれと同じように山門を抜け、歩いて父の所へ来たことがあったのか。それは父が遠い存在であるということの証明でもある。米次郎が静かなここでの環境を好んだとしたら、イサム母子は彼にとって何だったのだろうか。この3人の関係はあまりに複雑な気がする。
 最後に神奈川県立近代美術館へ。1952年に「イサム・ノグチ展」が開催されたところ。今は中庭にノグチの作品「コケシ」がある。石のかわいらしい感じのする男女一対の「コケシ」。丸みを帯びた形はあたたかさを感じる。
 当時作品を見た人々の反応はどうだったのだろう。この時の作品のいくつかは、今横浜美術館で展示されているのでは?もう一度展示を見たいと思った。
(横浜美術館市民ボランティア 匿名希望)

no.2吉村1.JPG
1. 旧魯山人邸山門
no.2吉村2.JPG
2. ノグチの家があった辺りを望む

投稿者 noguchi : 2006年06月03日 17:27

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