« イサム・ノグチ探険記 鎌倉編[5月27日]No.9 | メイン | イサム・ノグチ探険隊が鎌倉を訪れました! »

2006年06月03日

イサム・ノグチ探険記 鎌倉編[5月27日]No.10

【調査地:鎌倉[魯山人邸跡、円覚寺蔵六庵、神奈川県立近代美術館]】

 今回の探検隊は鎌倉を訪れました。
 イサム・ノグチが山口淑子と結婚し、新居を構えたと言われている地へ向かいました。当時交友のあった北大路魯山人の勧めで、魯山人の住居の近所に居を構えたと言われています。現在はその地は小学校となっています。ちょうど校庭にある時計付近がノグチの住居があった場所のようです。今でも緑の多い地ですが、当時は今より山が迫っており、ノグチのアトリエは山に沿ってできていたことから内壁が山の岩肌だったそうです。北大路魯山人が住んでいたといわれる場所に、当時の門が残っていました。藁葺きでできた風情のある構えでした。時折鶯の鳴き声が響き、人里離れた山間の町といった趣がありました。ノグチはそれまでも陶芸作品を残していましたが、この地で日本の陶芸について魯山人から学んだようです。今までの陶芸は実用品としての作品が多かったようですが、ノグチはオブジェとしての陶芸作品を作り、日本の陶芸界に大きな影響を与えたと言われています。
 その後北鎌倉へ移動し、円覚寺を訪れました。円覚寺の蔵六庵はノグチの父親であるヨネ・ノグチ(野口米次郎)にゆかりの場所です。ヨネは、文筆活動のためにこの場所に滞在していました。イサムの母レオニーはヨネの英詩の手伝いをしていたので、何度かここへ訪れたかもしれません。ヨネはどのような気持ちでこの門をくぐっていたのかと思いをはせました。
 最後にノグチが開館後間もない頃に展覧会を開いた鎌倉の神奈川県立近代美術館へ行きました。ノグチの作品が一点展示されていました。「こけし」です。思わず微笑んでしまうくらい愛らしい表情をした作品でした。数週間探検を重ねた最後にこのかわいらしい「こけし」の表情を見て、ノグチの優しい心に触れたような気がしました。
(横浜美術館市民ボランティア 宮川朋子)

投稿者 noguchi : 2006年06月03日 17:44

コメント

コメントしてください

コメント登録機能を利用するには、TypeKey トークンを設定してください。