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活動日:5月13日
調査場所:こどもの国
切り通しのように積み上げられた石塀に、斜めに切り込まれた慰霊碑のような存在感のある門。イサム・ノグチの仕事の凝ったディティールからは、こどもへの愛情と細やかな心遣いを感じ取ることが出来る。大胆かつ繊細な彫刻から放たれるエネルギーの全てが、プレイグラウンドのおへそとなるまんじゅう山へと向かっている。
美術館から飛び出して、大地や空気を含めた空間そのもののデザイン設計が行われている、ここ、こどもの国では、イサム・ノグチの彫刻が呼吸している気がした。まるで大地の中で「生きている」彫刻といっても過言ではない。上下や左右の感覚から解き放たれて、踊りたくなるような自由さと浮遊感に溢れている。大地に直接根を張り、共生し、そのまま天上の世界、宇宙とつながっている。そのことをダイレクトに感じることの出来る空間であった。
探検隊!第一回の調査場所がこどもの国だと知ったとき、正直なところ私は少し意外だった。小さい頃に訪れた記憶が残っているこどもの国と、イサム・ノグチがあまり結びつかなかったからである。北海道のモエレ沼公園が注目を浴びる一方で、イサム・ノグチが生前に手がけたプレイグラウンドが、こんなに身近に存在していることをどれほどの人が知っているだろうか。実際、こどもの国には、彼の構想の一部が残されている反面、流れる時のなかで改築が進み、失われた部分も少なくない。しかし、普段は倉庫として使用され、省みられることのなかった元便所跡に充ちる神聖な空間に今回足を踏み入れてみて、忘れ去られてはならない大芸術家のエネルギーと人間愛を感じずにはいられない経験となった。
(横浜美術館市民ボランティア 匿名希望)
投稿者 noguchi : 2006年05月16日 20:14