« イサム・ノグチ探険記5月13日no.1 | メイン | イサム・ノグチ探険記5月13日no.3 »
活動日:5月13日
調査場所:こどもの国
ボランティアにしては、ものものしい感じの名前のもと出発した。こどもの国、はたして探険になるのだろうか?冷たい雨のなか、歩き出し、少しずつ探険の意味が解った。
つまり、実地にさぐり調べることだった。世界的に有名な芸術家の作品は、さぐり調べなければならない状態。
イサム・ノグチ。13才まで日本で育ち、世界に名を馳せるようになって、日本の子どもたちのための遊園地を自分の構想で造ることは、どんなにうれしかったことだろうと思う。冷たい雨も忘れてしまうほど、その美しさに引き込まれていく。トイレといえどもトイレに行くまでの美しい石のアプローチに導かれて入る。そこは、小さな礼拝堂の様。天井からの自然光はやさしく暖かい空間、当時はもっと明るくやさ
しく子どもたちをつつんでいたに違いない。隅々まで心のこもったデザイン、線の美しさに心うたれる。またいつか子どもたちの声が、このなかで聞こえてくるようになることを願いながら、外ヘ出る。
そして、マンジュウ山。そのすべり台に驚き感動。大地の母、そのなかは母の体内?子どもが入口から体をすべらすと、薄暗い穴のなか、そして出口の明かりに向かってすべり出る。これがマンジュウ山の中で交差している。こんなすべり台、見たことがない。足をかけて登る石には、ちょうど子どもが足をかけやすく、やさしくそしてスマートなデザインであった。
今は建物の裏になってほとんど人目につかないところにも、ノグチの作品はあった。
切通しの山へ登る小さな橋、その手摺も子どもの手にやさしく面取りの様にしてある。悲しいことに、今はしいたけの原木をささえていた。
これら、すばらしい芸術家の作品が消えてしまわないように、多くの子どもたちが造形の美しさを感じてほしいと思う。
帰りの雨、ことのほか冷たかった。
(横浜美術館市民ボランティア 新堀好子)
投稿者 noguchi : 2006年05月16日 19:52