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2006年05月19日

イサム・ノグチ探険記5月13日no.10

活動日:5月13日
調査場所:こどもの国

 5月としてはとっても寒く、そぼ降る雨のこどもの国。どんな作品だろうかと期待しながら、キルト模様のお花畑を右に見て、児童センターあたりを目指して5分ばかり歩きました。左の小高い森の手前に、大型客船の煙突のような太いコンクリートが4本並んで見え、あれが作品かなと思いました。その右奥に丸いアーチ形が見え、そこへ行くまで垣根のような石垣のスロープが、右はなだらかな形でアーチまで続き、左は右の石垣よりずうっと高い垣根に、「倉庫」と書いた扉が2つ。アンティークなおしゃれな形でした。開園時は男女用トイレだったそうですが、今見せて頂くとその面影は全然なく、床はコンクリートが床上げしたように敷かれて見え、入口の所、少しの仕切りと天井があり、この曲線の美しさはヨーロッパの古いチャペルを連想させる小さな部屋です。天井が高く、外から見たあの煙突が天井で2個ずつ、音がとてもよく反響し、丸窓で、小さいガラスの丸がいくつもはめ込んであって、太陽があたった時、時間によっては斜線が何本も床に美しく変って行くのではないかと想像しました。ミニ音楽堂としても立派に使用出来るように思い、なんだかとてももったいないような気がして、出来ることなら公開してほしいと思いました。天井にあたる森、石垣の上にあがってみると、天井は4個あり、2個ずつ並んでいる姿は寄りそって見える角度もあり、「愛」を感じ取った気がしました。石垣の間を入って行くと、トンネルの形の丸みをおびた所。よくみると、また、曲線のやわらかさがあり、広さのかたちも変り、幅も変化を持たせていました。前に階段があり、子どもの目線になった時、「何がこの上にあるのかな?」「何が見えてくるんだろう」という楽しみを持って登るのではと思いました。登って行くと、少し右側に大きなおまんじゅう形のコンクリートがあって、穴が開いていました。ひとまわりまわってみると足掛けのあるすべり台と、下の方は通って遊べるデザインで、子どもたちが喜んで遊べる様子が伺えました。丸みといい、曲線といい、なんとも云えないやさしい感じが受けとれて、人柄や、子どもに喜びや期待を感じとってもらえる作品だったように思えました。
 児童センターの後に「切り通し」があったそうで、小川にかけた橋もデザインしたものと伺いました。今は木が茂み、橋だけ残っていたけれど、欄干は苔むし、やさしい曲線が美しく残ってはいましたが、橋に榾木が山として積まれ、まわりは椎茸の榾木畑と化して残念!!切り通し跡も少し行ってみましたが、笹や大木が茂りすぎてしまっていました。
 また、作品だった池も、かすかに石が囲い並んでいるのを確認しましたが、池というよりは湿地になって、あやめ科の花が植えてありました。現在の椿山の山頂近くからみてみると、大木の葉の間から見ると、あのおまんじゅう形の作品が、かいま見えました。学芸員の方のお話や、資料の数えるくらいしか残っていない現実に、年月の経過を感じました。
 公園を手がけたのは、世界に2つだというのなら、大変貴重な作品で、せめて「プレート」または解説をつけるべきではないかと思います。今、来園して来る人々は、ここにイサム・ノグチが携った作品があることを知っているひとはほとんどいないのではないかと思います。かく云う私も知りませんでした。だとするならば、アイディアとして、これ以上作品を少なくしないためにも、来園ウォーキングツアーとして、ボランティアガイドを利用するとか、こどもの国には世界で2つの作品のうち、ひとつのものがあるのですとか、案内物に変遷を載せるとか、これを機会にイサム・ノグチ作品をアピールするべきだと感じました。また、こどもの国へお天気の日に訪ねてみようと思いました。(横浜美術館市民ボランティア 成田 幸)

投稿者 noguchi : 2006年05月19日 15:09

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