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2008年08月08日

横浜美術館インターンによるアーティスト・イン・ミュージアム横浜   0FF SITE 2008オープンスタジオレポート3【3】

2008年7月27日(日)

この日は第三回オープンスタジオが開催されました。
急な夏の夕立にも見舞われましたが、日中はお天気の中、美術館でも様々なイベントが開催されました。
そんな当日のレポートを含め、相田さん、山本さんの制作の様子をインターンの川村梓さんが紹介します。


*****

 今回は、お二人の作品についてお話したいと思います。
相田さんのブースに入ってまず目に飛び込んでくるのは、大きな壁に描かれた大きな樹の絵です。広く枝葉を伸ばした大きな木陰には、相田さんの愛車であり、今回のプロジェクトには必要不可欠なサワディー・カーが寄り添うようにして置かれています。
この樹は、相田さんが今回のプロジェクトにおいて自らの癒しを求めて描いたものですが、いまや相田さんだけではなく、私たちスタッフにも癒しを与えてくれています。

↓大きな木陰が描かれた相田スタジオの仮設壁
aida_tree.jpg
080827aida_studio.jpg

↓木陰の他にも、その日起こった出来事や今後の
スケジュール等が日々描き加えられています。
080727aida_wall.jpg


相田さんが裸足で制作していたのは、タイの食卓では欠かすことのできないソムタム(パパイヤサラダ)を作るためのクロックという調理器具です。

↓電動ミノで丈夫なチーク材をすり鉢状に削っていきます。
aida_thaigoods.jpg
aida_thaigoods2.jpg


タイで一般的なクロックは、すりばち状の部分で野菜類を混ぜ、合わせるというものなのですが、相田さんのクロックは上部にあるすりばち部以外の側面にも皿のようなくぼみが作られ、ソムタムをそこに置いて食べることができるような構造になっています。今回のオープンスタジオでは、上部のすりばちを制作する作業が行われていました。
既存の伝統的な物を、伝統という良さを残しつつも自分なりにアレンジするというのは非常に難しい事だと思います。これが出来るのは、相田さんがタイの伝統や文化をよく知っているからこそであり、また更に「よくしたい」という強い気持ちがあるからだと私は思いました。
他にも、相田さんのブースの壁には今回のプロジェクトのソースともなる、タイ人へのアンケートもたくさん掛けられています。


↓一つ一つ取材して集められたタイ語のアンケート用紙。
こんなに沢山増えました! 
aidastudio2.jpg

↓赤いネックレスは、タイの芸術の神様のお守りです。
aidastudio3.jpg


山本さんのブースには、映像作品制作に必要な様々なグッズが置かれています。これらはすべて、壁に掛けられているたくさんのドローイングを元にして制作されています。
yamamoto_studio1.jpg

たとえば、潜水服や、一つ目のお面、チェーンソーなどです。
yamamoto_diving_helmet1.jpgyamamoto_snap_my_finger.jpgyamamoto_electric_saw.jpg


潜水服やチェーンソーは、すべてダンボールとガムテープによって作られており、ボルト部なども正確に作られていたりと、細部まで凝った作りになっています。
yamamoto_diving_helmet.jpg

一つ目のお面は、山本さん自身の顔を様々な方向から写真で撮って、それを自身の顔の型に貼り付けて作られたものです。実際に顔に装着したところを見ると、あまりのリアルさに寒気がします。これらの小道具を使って、山本さんは様々な映像を撮り始めています。

↓撮影した映像をもとに、アニメーションを制作中。
yamamoto_snap my finger2.jpg

山本さんの作るものは、映像作品にしても小道具にしても、全てスキがあると私は感じました。映像作品においては日常風景をモチーフにしているということ、小道具においては手作り感が残っているということです。完璧に追求しようと思えば、山本さんはそれをこなすことができるでしょう、でもそこを敢えてしないことで見る人に親近感を与え、芸術に対する高い柵を低くしているように感じられます。
 さて、滞在制作期間も残り少なくなって参りました。これからお二人が作っていく作品は、一体どんなものになるのでしょうか?
次のオープンスタジオは8月9日です。皆さん是非足を運んでみてください。


川村梓(横浜美術館アーティスト・イン・ミュージアム横浜プログラムインターン/慶応義塾大学文学部一年)


「相田ちひろ活動記」はこちら
「山本篤blog」はこちら

投稿者 aimy : 2008年08月08日 22:58

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