« OFF SITE2007オープンスタジオ最終日(2/23) | メイン | OFF SITE 2007ボランティア学校実習生によるオープンスタジオレポート(2/23) »

2008年03月03日

OFF SITE 2007ボランティア学校実習生によるオープンスタジオレポート(2/16)

毎週土曜日午後に開催していた、OFF SITE2007オープンスタジオ。
アーティストの制作場所をさりげなく公開していました。
三回目のオープンスタジオをなった2月16日には、公募審査員をつとめてくださった曽我部昌史さんが突然来訪。

080216sogahirano1.jpg
↑平野薫さんの作品を撮影する曽我部さん。

080216sogasullen.jpg
↑sullenのスタジオも訪問。

いずれも初顔あわせ。制作中の作品についての質疑応答や、
ブログ用の写真撮影など、にぎやかな時間を過ごしました。

曽我部さんと平野さん、そしてsullenによるアーティストトークが、
3月20日(祝日)午後2時から4時まで、
横浜美術館のグランドギャラリーで開催されます。
お楽しみに!

その2月16日に見守りボランティアとして、参加してくださった山口めぐみさんによる
オープンスタジオレポートをお届けします。

**********
2月16日 土曜日

アーティスト・イン・ミュージアムのボランティアを通して、私は平野薫さんという一人のアーティストに出逢いました。お会いする前は、アーティストってどんな方だろうとどきどきしましたが、平野さんは自然体でとても優しく、本当に素敵な方でした。
初めて平野さんの作品を見たとき、「なんて素敵なんだろう」と思いました。一本一本の糸に戻されたワンピースは、とても繊細で部屋に溶け込むかのような透明感があるのと同時に、部屋の空気を変えてしまうかのような存在感があるのです。
そして当初は作品の見守りということでしたが、今回を制作のお手伝いという貴重な経験をさせていただきました。平野さんの作品は、誰かが着用していた服を「糸にほどいて、つなげる」ことで生まれます。私は今回その「ほどく」作業をさせていただきました。糸をほどくという作業は、一件簡単そうに思えますが、やってみると案外骨の折れる作業でした。途中で糸が切れてしまい、ほどけなくなってしまったり、糸を見失ってしまったりして悪戦苦闘しました。そんな手際が悪い私に、平野さんは丁寧にやり方を教えてくれました。その手つきはプロそのもので、糸がスルスルと抜けていきます。そして、今度はそれを器用な手つきで縦と横に結んでいきます。それを観て「平野さん、すごいなぁ」とつくづく感慨にふけりました。
そして平野さんがさらに「すごい」のは、その作業を毎日8時間も続けていらっしゃるところです。普通の人なら、その気が遠くなるような作業を一日で断念してしまうと思います。また「何故、そんなことをするのだろう」と思うはずです。私もそう思いました。しかし平野さんの『たぶんこの服は、一瞬にしてできた物だと思う。だけどそれを、時間をかけ糸に戻し、つなげることに何か意味があるんだと思う』という言葉に、「なるほど」と思い、感動しました。また『単純に、この服が糸に戻った姿を見てみたいと思う』と平野さんはおっしゃっていました。その言葉にはアーティストとしての純粋なモチベーションが感じられ、今でも心に残っています。
おそらく今日も平野さんは制作を黙々と続けていらっしゃると思います。私はそんな平野さんを心から応援しています。そして、作品がどんな姿になっているかとても楽しみです。

(ボランティア学校 山口めぐみ)

投稿者 aimy : 2008年03月03日 11:01

コメント

コメントしてください

コメント登録機能を利用するには、TypeKey トークンを設定してください。