« 2007年10月 | メイン | 2007年12月 »
2007年11月28日
12月1日、ピュ〜ぴるさんによるアーティストトークが開催されます。
ピュ〜ぴるさんが制作を開始して、6日目。
ボランティアのみなさんが毎日いれかわりたちかわりいらして、
手作りのチュールレースをドレスに縫い付けています。


↑単純ではありますが、根気のいる作業。みなさん丁寧に作業をすすめています。
午後にはピュ〜ぴるさんも来館し、
作業の確認をし、指示を出しながら、ボディ部分の構想を練る毎日です。

↑変身の日を待つ、ボディ部分。
そんなピュ〜ぴるさんによるアーティストトークが、
今週末
12月1日(土曜)午後3時より、
グランドギャラリーにて開催されます。
当日はピュ〜ぴるさんの作品をスライドでおみせしながら、
これまでのこと、今回の作品について
お話いただきます。
当日は午後1時からDr.ラクラのスタジオも公開中。
こちらもすでに巨大なドローイングが1点完成し、
2点目の大作に挑んでいます。
いずれも無料。
みなさまのお越しをお待ちしております。
変貌する横浜美術館グランドギャラリー
淺井さんの生み出すMASKING PLANTは、グランドギャリーを覆い尽くす勢いです。




※制作中の淺井さん ※車の中にも・・・・。
これらのMASKING PLANTは、12月1日より徐々に収穫され(剥がされ)る予定です。ご覧頂いていない方は早く見に来て下さい。
でも、万が一見逃してしまってもこれらのMASKING PLANTは、12月18日(火)〜25日(火)の日程でまったく別の形の標本と呼ばれる作品に再構成されグランドギャラリー中央にて今回のプロジェクトの集大成として記録集とともに展示されます。(現在もカフェで標本作品がご覧いただけます。)必見です!
2007年11月25日
GOTH展インターンによるAIMYオープンスタジオレポート(11/17)2
続いて、同じくGOTH展インターンの伊藤雅俊さんによるレポートです。
こちらは、オープンスタジオで公開した作品についてが中心。
1週間でどんどん作業が進むようすが、
お分かりいただけるかと思います。
**********
ラクラが日本にやってきておよそ2週間が過ぎた。
横浜美術館のアートギャラリーは徐々に「ラクラの部屋」になりつつある。
公開制作の第2日目となる17日(土)も、私たちが朝10時に部屋を覗くと
ラクラはすでに制作を始めていた。
まず目を引いたのは壁一面に貼られた大きな紙と足下に敷かれた新聞紙だった。
紙には全体に淡い色が塗られていて、すでに人の顔が描かれはじめていた。
近くに置かれた投影機の上に原画らしきスライドが乗っているのを見ると、
どうやらこの絵はそれを紙に拡大投影してなぞっていくという方法で
制作されるらしい。
色が気になったので「アクリル・ペイントですか?」と尋ねてみると
「ノー、インクだよ」と言ってボトルを見せてくれた。
ボトルには「カラメル」とカタカナで書かれていて、
飲むこともできると冗談を言っていた。
先週はテーブルの上にこまごまとしたものが積まれていただけだったのに、
今では部屋全体をかなりダイナミックに使っている。
雑誌の写真をデフォルメしたり人形にタトゥーを施したりと、
小さなオブジェを無数に作っていくのがラクラだと思っていたから、
私は少しおどろいた。小さな機材と小さな素材を器用にあやつりながら、
朝から晩まで机にむかって黙々と制作する——テーブルの上だけで完結した現場——
そんなラクラのイメージが裏切られたのである。
1週間のあいだに増えた素材(インク、紙、さまざまな筆)は、
ラクラがひとりで画材屋に行って買ってきたものらしい。
言葉少ないラクラが異邦の地で買い物するところを想像すると少しおかしいけれど
(ほんとうにどうやって「カラメル」を見つけるのだろうか?)……
これが制作現場を覗き見ることの楽しみでもある。
(GOTH-ゴス-」展インターン 伊藤雅俊/一橋大学修士課程1年)
2007年11月24日
GOTH展インターンによるAIMYオープンスタジオレポート(11/17)1
ラクラさんが来日して10日たった、11月17日(土曜)、
ラクラさんによるアーティストトークが開催されました。
日本で本格的に作品が紹介されるのははじめてのラクラさん。
どんなきっかけでアーティストになったのか、
制作のアイディアはどこからでてくるのか、
これからどんなことをしようとしているのか。
スライドをまじえてお話いただきました。
この日は同時に、スタジオも公開中。
窓の外からみえる、大きな和紙に描かれた作品にひかれ、
何人ものお客様が興味深げにのぞいていかれました。
そんなオープンスタジオとトークの様子を、
インターンスタッフの岡肇さんがレポートします。
***********
「16歳のときに画家である父親に反発して家出。
しかし、美術には関心があって、正規の美術教育ではなく、
アングラな環境で様々なアーティストと交流し、多くの影響を受ける。
そのときに覚えた刺青の技術を現在の作家活動に取り入れ
現代アートの世界で活躍中。」
突然、何の脈絡もなく説明的な文章を書いたけど、
これは今日行われたアーティストトークの中で
Dr.Lakraさんが自分の経歴や作品について講演したのを、
ものすごーく乱暴に単純化して要約したもの。
もちろん、これだけでその人の作家活動を要約できるわけでないのは
よーくわかっていますよ。
だけど、この経歴だけ読むと「芸術家」としてなんかベタな感じがしない?
一般に「芸術家」ってどんなイメージが持たれているのだろう?
いくつか極端な例を出してみましょう。
例えば、ゴッホ。
精神に変調をきたして、自分の耳を切るなどの数々のエピソード。
最終的にはピストルで自殺。
例えば、モディリアーニ。
たくさんの女たちと浮名を流し、酒と麻薬に溺れ、生活は荒廃。
最後は結核に体をむしばまれ、若くして亡くなる。
日本だって作家なら、芥川、太宰、三島、川端など自ら命を断つ例は数え切れない。
要は、「芸術家」は社会から逸脱した価値観を持っているから
芸術作品を作れるみたいな神話があるような気がしません?
なんかアル中だったり、麻薬やっていたりしていて、
最後が自殺だとなお芸術家っぽいみたいな。
ここまで極端な芸術家イメージを持っている人は少ないだろうけど、
そういうイメージが流通しちゃうのは、
やっぱり普通の僕たちみたいな人間がほとんど芸術家という職業のひとと
直接に触れ合う機会がないからじゃないかなと思うわけですよ。
で、最後にDr.Lakraさんに話を戻しましょう。
これは『アーティスト・イン・ミュージアム横浜』で
直接Dr.Lakraさんと話をして受けた個人的な印象だけど、
非常に常識的で、物腰柔らかで、なおかつ作品制作に誠実な方ですよ。
つまり、言いたいことは「芸術家」といっても色々だから、
直接に交流を持ってみないとその人は見えてこないってこと。
でも、それって「芸術家」に限ったことではないよね。
まあ、いずれにしても12月8日までの毎週土曜日の1時から5時までは、
このDr.Lakraさんが作品制作している現場にいつでも見学できて、
おしゃべりもできるから気楽にプラっと立ち寄ってみてください。
(GOTH-ゴス-」展インターン 岡肇/一橋大学修士課程2年)
新たな展開・・・・・
浅井さんの生み出すMASKING PLANTは、ある時期が来ると収穫され《標本》や《種》という新たな作品に生まれ変わります。現在、横浜美術館カフェ小倉山には、その場所に生息していたMASKING PLANTを収穫して制作した《標本》や《種》の作品が展示されています。是非、見にいらして下さい。




※カフェ小倉山での収穫と《標本》や《種》の制作風景
2007年11月23日
ピュ〜ぴるさん制作スタート
連休初日、秋晴れの23日。
GOTH展出品作家であり、この秋のAIMY2人目のアーティスト
ピュ〜ぴるさんがスタジオ入りしました。
ピュ〜ぴるさんは、裁縫やニッティングにより、
ユニークなコスチュームを制作しています。
それらを組み合わせたインスタレーションや、
実際に身にまとってパフォーマンスを行い、
妄想や強迫観念から生まれた独自の世界観を表現しています。
今回は、GOTH展に出品する作品のひとつ、
ウエディングドレスをイメージしたオブジェを、
滞在中に制作します。

↑制作する作品のイメージです。裾の長さはなんと9メートル!
初日となる今日は、滞在期間中、ドレス制作のお手伝いをお願いする
ボランティアのみなさんへのオリエンテーションからはじまりました。


↑ボランティアさんに説明をするピュ〜ぴるさん
ボランティアさんにお願いするのは、
このウエディングドレスの裾をかざる、チュールレースのとりつけ。
ミシンで縫ったチュールレースの端を切りそろえ、
ドレスのスカート部分に均等にぬいつけていきます。
まずはチュールレースのもととなる、レース生地を切ります。
今日はピュ〜ぴるさんが用意した一反の生地を切りました。

切った生地にタックをとりながら、ミシンで端を縫います。
ひたすらまっすぐにミシンをかけていく作業です。


↑ミシンでチュールレースをつくるピュ〜ぴるさん。
つくったレースの端を、ドレスに縫い付けやすいように切りそろえます。


地道な作業です。
これらをマーキングした、スカート部分にぬいつけていきます。

このような作業を繰り返し、12月22日からのGOTH展への出品を目指します。
明日は初めてのオープンスタジオ。
ピュ〜ぴるさんの作業を間近でみられます。
Dr.ラクラのスタジオも作品が増えてきました。
ぜひ様子をみにいらしてください!
そして、ピュ〜ぴるさんの作品制作をお手伝いされたい方、
制作アシスタントボランティアの追加募集を行っています。
ミシンはまっすぐ縫えればOK!
チュールレースは手縫いでしつけ(仮止め)していくので、
ざっくりと手縫いが出来る方ならどなたでも大丈夫です。
また、チュールレースの端の始末も大事なお仕事です。
応募はこちらから
ご応募おまちしています。
2007年11月17日
MASKING PLANTますます増殖中
館内で開催されていた新車発表会の車にもマスキングプラントが・・・。


11月3日の横浜美術館開館記念日には、「根っこのカクレンボ-描いている・見ている」と題してホソイヒロコさん、佐々木彩子さん、増岡裕之さんとの歌と踊りのコラボレーションが実現しました。




2007年11月16日
GOTH展インターンによるAIMYオープンスタジオレポート2
GOTH展では、アシスタントとして、
二人のインターンスタッフが夏から様々な形で展覧会づくりにかかわっています。
ラクラさんは彼らにとって、はじめて会う外国からの出品アーティスト。
作品の強烈なイメージと入れ墨という技法、
また、英語圏以外の国からのアーティストということで、
ちょっと緊張しながら、
オープンスタジオの日に初めてラクラさんと顔合わせをしました。
岡さんに続き、インターンスタッフ伊藤雅俊さんによる
オープンスタジオレポートをお届けします。
*******************
美術館内にウィ〜ン、ジジジーという歯医者のような音。
それにつられて音のする部屋を覗いてみると、
道具が雑然と積まれたテーブルに向かって
一人のアーティストが何かを黙々と制作している。
どうやらそこにいるのは12月22日から始まる「GOTH」展のために来日した
アーティスト、Dr.ラクラのようだ。
Dr.ラクラは、古雑誌やレトロな人形を使って
グロテスクなオブジェを制作するメキシコ人アーティストだ。
「GOTH」展出品作家の一人だが、今回は「アーティスト・イン・
ミュージアム横浜」というプロジェクトに参加するため、
展覧会の1か月半前に来日した。
今後アーティストはしばらく横浜に滞在し、展覧会に向けて制作を行う。
そしてその様子は毎週土曜日、5回に渡って公開される。
実際、彼は材料集めから日本で始めた。
来日して早々に神保町と中野ブロードウェイに赴き、
怪奇マンガや昭和初期のアングラ雑誌を買い集めてきた。
それにメキシコから持ってきたというキューピー人形や人体模型。
文化の枠を超えて集められたレトロな事物が
アーティストの手によってどのように料理されるのか、とても楽しみだ。
グロテスクでゴシックなものを制作する彼だが、
会って話をしてみると人当たりは非常に優しい。
「なんとお呼びすればいいですか?」と尋ねると、
彼はか細い声で「ラクラ」あるいは「ドクトール」と呼んでほしい、と言った。
とてもおとなしく黙々と制作しているが、
英語で話しかければ気さくに話をしてくれるだろう。
公開初日のこの日、横浜での制作を、ラクラはまずレトロなキューピー人形に
入れ墨を施す作業から始めた。歯医者のような音の出どころは
タトゥー・マシーンだったのだ。
ショッキングで忌わしい意味をもつ漢字をいくつか私たちから聞き出すと、
彼はそれを面白そうに人形に彫りつけていった。


(「GOTH –ゴス-」展インターン 伊藤雅俊/一橋大学修士課程1年)
2007年11月14日
GOTH展インターンによるAIMYオープンスタジオレポート1
11月10日(土)、Dr.ラクラ来日後はじめてのオープンスタジオを開催しました。
ラクラさんは、朝からスタジオで黙々と制作。
来日3日目にして早くも数点の作品が机の上に並びました。
午後1時からはスタジオ脇のシャッターを開けて、
制作中のスタジオを公開しました。

↑スタジオ内で制作中のラクラさん。
ラクラさんにとって、日本でのはじめてのオープンスタジオの様子を、
GOTH展インターンスタッフである、一橋大学大学院2年生の岡肇さんと
1年生伊藤雅俊さんの二人がレポートします。
まずは、岡肇さんのレポートから。
**************
今日はあいにくの雨。
とはいえ、今日から横浜美術館で
『アーティスト・イン・ミュージアム横浜』と題する
プログラムが始まるのだ。
題名からだけじゃ、よくわからないとおもわれるので簡単に説明。
平たく言えば、アーティストの方が横浜美術館の一室で
作品を作るってこと。
毎週土曜日の午後は一般公開されているから、
直接に作家さんにからむことができる。
今回その滞在アーティストの一人のDr.Lakraさんが
作品制作しているアトリエに参加させてもらった。
アトリエに行ってしばらくすると、Dr.Lakraさん登場。
思っていたほど背が高くない。
メキシコ人ということでベタにあの大きなソンブレロを
かぶっていて欲しかったのだが、
それはステレオタイプが過ぎたかもしれない。
で、手始めに、挨拶から。
芸術家さんだから、これまたステレオタイプに
人嫌いで絡みにくい人ではないかと少しの不安を持ちつつ自己紹介。
すると、普通に挨拶して握手。
少し声が高めの気さくな方だった。
雨のせいなのか、初日ということもあって周知が徹底していなかったのか、
一般の見学者はさほど多くはなかった。
とはいえ、人が多くないことが逆に良いほうに転じていて、
実際にDr.Lakraさんにきがねなく話しかけたりできるので、
一般の方とアーティストが直接触れ合えるいい機会になっていた。
学芸員の方々やインターンの僕たちもDr.Lakraさんとしゃべりながら、
作品のアイデアをみんなで考えたりして、非常に楽しい時間だった。
でも、一つだけ心残りが…。
Dr.Lakraさんがタバコを吸いに外に行ったとき、
しばし談笑をしていたのだが、そこでDr.Lakraさんに
普段なんて呼べばいいか尋ねたところ。
“Lakra”もしくは”Doctor”
まだ、ファーストネームで呼ぶまでには時間がかかりそうである。
(「GOTH –ゴス」展インターン 岡 肇/一橋大学修士課程2年)
2007年11月10日
Dr.ラクラ来日!オープンスタジオを開催します。
横浜美術館、今年度最後の展覧会、「GOTH」の出品アーティスト
Dr.ラクラが11月7日に来日しました。
これから約3ヶ月、横浜に滞在し、
横浜美術館アートギャラリー2で、新作の制作を行います。

2年前、バーゼルのアートフェアでのDr.ラクラ
Dr.ラクラはメキシコ生まれ。
現在もメキシコの南、オアハカを拠点に活動を行っています。
彼は古い雑誌や絵葉書、人形などを素材に、
入れ墨の技法を用いてドローイングを施した作品や、壁画などで知られます。

Dr.ラクラ
《Untitled(ハエと紅茶)》
2007年、インク、彩色された古い絵ハガキ
Courtesy of the Artist and kurimanzutto
7日早朝成田着のメキシコからの直行便で来日したDr.ラクラ(以後ラクラさん)。
宿泊先のアパートに荷物をおいてから、午後は横浜市内を一人で探検しました。
翌日は、神保町の古書街に足を運び、
早くも新作のための素材をいろいろ集めてきたようです。
日本のアニメやマンガにも興味津々。
ラクラさんの目には日本はどのように映るのでしょうか。
そんなラクラさんの制作場所を、滞在期間中の毎週土曜日
午後1時から5時まで公開します。
入場は無料。ラクラさんもその時間帯は基本的にスタジオにいる予定です。
来週、11月18日(土曜)午後3時から4時まではアーティストトークを行い、
これまでのラクラさんの活動について、ご紹介いただきます(逐次通訳つき)。
【Dr.ラクラ滞在制作期間】2007年11月10日(土曜)〜12月8日(土曜)
【オープン・スタジオ】11月10日/17日/24日/12月1日/8日
いずれも土曜日。13時〜17時
【アーティスト・トーク】11月17日(土曜)15:00〜16:00 ※逐次通訳付き
みなさまのお越しをお待ちしています。
2007年11月09日
出田郷さんがオープンスタジオを実施します。
2007年10月1日から10月21日までアートギャラリー1で展覧会を開催していた
出田郷さんが、ご自身のスタジオを公開します。
今回のイベントは、取手アートプロジェクト2007(TAP)の一環として行われるものです。
取手アートプロジェクトは、公募による展覧会と
取手近辺在住のアーティストによるオープンスタジオ展を隔年で開催しており、
今年はオープンスタジオの年。
出田さんはスタジオをシェアしている藤原佐多央さんと共に、
11月10日(土)、11日(日)、17日(土)、18日(日)の
午後1時から6時までの間、
ご自身が制作を行っているスタジオを一般の方に公開します。
昨年、隣接する守谷市のアーカスプロジェクトでの活動を機に、
取手に拠点を移した出田さんにとって、はじめてのオープンスタジオとなります。
出田さんは光を使ったインスタレーション2点を展示される予定で、
そのうちの一つは新作のプロトタイプとのことです。
出田さんの次なる展開がみられるチャンス!お見逃しなく。