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2007年10月10日
ユリー・ケンサク「桃太郎ガールの冒険」インターンスタッフによるレポート(最終)
ユリー・ケンサクさんによる滞在制作プロジェクト「桃太郎ガールの冒険」インターンスタッフの多摩美術大学4年生、諸岡智子さんによる、プロジェクト最終レポート。
撤去時の様子をご紹介します。
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アートギャラリー2で開催されていた滞在制作「桃太郎ガールの冒険」が先日9月17日に無事終了日を迎えました。その翌日18日は、この日まで日本にいられなかったユリ−さんのぶんまで、制作展最後の大仕事でもある撤収作業を行いました。
この会場で毎週行われていたオープンスタジオ。ユリ−さん本人が目の前で制作する様子を見たり、話をする中でもたくさんの驚きがありました。が!その驚きは撤収作業日のこの日にもやはりあったのです。
彼女が制作した作品を無事にタイへ届けるため、作品をひとつずつ丁寧に梱包していた時のことです。ある作品(四角いガラスケースの中がひとつの部屋にみたてられていて、中に仕込まれたライトがチカチカと点滅する中で、ももちゃんがひとりたたずんでいる作品)を梱包しようとした時、あることに気がつきました。
「あれ、、、この中にいるももちゃんどうやってこの位置に置いたの?!」
このガラスケースは、指が1〜2本入るくらいの小さな丸い穴が角にひとつあるだけで、ケースを開けたり閉めたりすることはできません。にも関わらず、ももちゃんはその唯一の出入り口となる穴から一番遠く離れた所にいて、その上しっかりと接着までされているのです!(例えて言うならば、ジュースの空き瓶の底に、小指の爪サイズの人形の足裏がぴったりくっついているような状態です。)
そこにいた全員が「どうやって?!」と必死に考えましたが「接着剤を塗ったももちゃんを中に落としたら、その位置に奇跡的にくっついた?」という案しか出てきませんでした、、、。

(C)Takashi Arai
この時ふと思ったことがありました。私たちは作品を観るとき、それが実際に誰かによってつくられているというんだという現実をあまり想像していないのではないかということです。だからこそ、この作品がどうつくられたものなのかと考えるとき、つくり手の<つくる力>に改めて出会い、とても驚くのではないでしょうか。「ありえない!」と私たちが思うことでも、実際にそれをつくった人がいるという現実は何にも代えがたい感動があります。ユリ−さんはこんな風に、最後まで私たちをびっくりさせるんだなぁと、小さくにやけてしまいました。
(多摩美術大学 諸岡智子)
投稿者 aimy : 2007年10月10日 10:48