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2007年07月29日
『桃太郎ガールの冒険』インターンスタッフによるレポート1
これまでのAIMYの数々のプログラムがそうであったように、ユリーさんのプログラムもまた、ボランティアのみなさんやインターンスタッフの協力に支えられています。
昨日は、毎週土曜日のオープンスタジオの時に、ユリーさんと来場者の共同制作をサポートしてくださるボランティアのみなさんにむけてのオリエンテーションを行いました。
その様子を、インターンスタッフである多摩美術大学の諸岡智子さんが報告します。
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今日はユリーさんと、これからこのプロジェクトをサポートしていただくボランティアの方々、そしてインターンシップ生との顔合わせを兼ねたオリエンテーションを行いました。集合時間が近づくにつれて、このプロジェクトの拠点地となる「アートギャラリー2」にひとり、またひとりと少しづつ人が募ってきます。ユリーさんはこの部屋にやって来る初対面の人達ひとりひとりに、とても丁寧な挨拶をしていました。「ハジメマシテ」、「ヨロシクオネガイシマス」というまだ慣れない日本語に、たくさんの気持ちが詰め込まれていました。
全員集まり、準備もできたところでオリエンテーションが始まりました。まず、このプロジェクトの概要を説明し、続いてプロジェクターを使ってユリ-さんが制作してきた作品をスライド上映しながらユリーさん自身による作品紹介。


ひととおりの紹介が終わり拍手が止んで、見ていた人たちが作品の印象について話し始めたところ、いつのまにか「ユリ-さんには是非ジブリの森にいってもらおう!」なんて話にまでふくらんでいました。オリエンテーション自体が終わった後もボランティアの人達が部屋にある作品の現物を見ていたり、それぞれユリーさんと話していたり、自然とみなさんで集まって話していたり。
そんな風に互いが互いに知り合おうとする気持ちがごく自然に表れてくる、このオリエンテーションはそんな会になっていました。
(多摩美術大学4年 諸岡智子)
2007年07月27日
『桃太郎ガールの冒険』

こちらが、今回のプロジェクトのために、ユリーさんがバンコクで制作した10点のドローイングイメージをおさめた小冊子です。
今回のプロジェクトのカタログであると同時に、このように中のドローイングに色鉛筆やマーカーなどで、自由に色をぬることができるようになっています。

表紙をあけるとすぐ、桃太郎ガールの冒険物語がはじまります。
「桃の女の子の冒険」
昔々、といってもそう遠くない昔、
一人の女の子がおりました。
彼女が誰なのか、どこからきたのか、なぜ‘ちっちゃい’のか、
そしてどうして泣いているのか、誰も知りませんでした。
もしかすると女の子は、自分が他の人とは違うから泣いていたのかもしれないし、
とてもとても寂しかったのかもしれません。
あるいは、女の子の美しい桃が、以前とはかわってきていたから泣いていたのかも
しれません。
だんだんとかわっていく桃の上で彼女は泣きじゃくっていました。
泣いて、泣いて、泣いて、、、あふれる涙はやがて、氷のように冷たく澄んだ、
清らかな流れとなりました。
しかし、女の子は泣くのをやめませんでした。
女の子は船のようになった桃にのったまま、あちらこちらとただよいました。
やがて奇妙な夢のような場所についたとき、女の子は泣くのをやめました。
そして、そこから冒険がはじまったのです。
桃太郎ガールの冒険はこの先、ドローイングで描かれていきます。時間と空間、過去と現在を自由に行き来する桃太郎ガールの冒険に乞うご期待!
2007年07月26日
関連イベント一覧表
今回の滞在制作中のイベントを、改めて日にち別にご紹介します。
8月4日(土)
・ オープンスタジオ:13時から17時
・ コラボレーションによる作品制作:14時から17時
・ アーティスト・トーク:16時から17時
8月11日(土)
・ オープンスタジオ:13時から17時
・ 美術館スタッフによる、オープンスタジオガイドツアー:13時30分から50分まで
・ コラボレーションによる作品制作:14時から17時
8月18日(土)
・ オープンスタジオ:13時から17時
・ 美術館スタッフによる、オープンスタジオガイドツアー:13時30分から50分まで
・ コラボレーションによる作品制作:14時から17時
8月25日(土)
・ オープンスタジオ:13時から17時
・ コラボレーションによる作品制作:14時から17時
9月1日(土)
・ アーティスト・トーク:16時から17時
基本は毎週土曜日です。土曜の午後、お気軽にアートギャラリー2におたちよりください。会場で制作中のユリー
2007年07月25日
ユリー・ケンサク滞在制作+展覧会 概要
横浜美術館 アーティスト・イン・ミュージアム横浜2007
ユリー・ケンサク滞在制作+展覧会
桃太郎ガールの冒険
Yuree KENSAKU: The Adventure of Momotaro Girl
滞在期間:2007年7月24日(火)〜9月4日(火)
オープンスタジオ(スタジオ公開日):8/4(土)、11(土)、18(土)、25(土)
[計4日]
展覧会会期:2007年9月1日(土)〜17日(月・祝)[開催日数:15日間]
制作スタジオおよび展覧会会場:横浜美術館アートギャラリー2
ユリー・ケンサクは1979年、タイ、バンコク生まれ、2002年にバンコク大学美術学部を卒業後、2003年にバンコク大学アートギャラリーの新進作家選抜企画"Brand New"に選ばれ、個展を開催しました。その後数多くのグループ展への招聘をはじめ、2004年より毎年、100TONSON Gallery(バンコク、タイ)で個展を開催、2007年にはチュラロンコン大学アートセンターにて個展"Love in a platinum frame"を開催するなど、精力的に発表を行っています。現在もバンコクを拠点に活動する彼女は、タイのアートシーンにおいて最も注目される若手アーティストの一人です。
彼女はキャンバス、紙、アルミニウム、プラスティックや金属の器等を支持体に、アクリル絵の具やエナメル塗料などを用い、マンガのキャラクターのような大きな目と豊かな表情をもつ人物や動物を、ポップな色彩で描きます。平面作品に自作の人形やマーケットで購入したチープな日用品を組み合わせたり、装飾用のライトボックスに直接描画し、平面やオブジェと組み合わせたインスタレーションなど、様々な表現により、愛と孤独、出会いと別れ、恋する喜びと切なさ、そして人のこころのうつろいやすさといった彼女が紡ぎだす物語へといざないます。
初来日となる今回彼女は、約1ケ月半の間横浜に滞在し、横浜美術館アートギャラリー2内の特設スタジオで制作を行います。「桃太郎ガールの冒険(The Adventure of Momotaro Girl)」は今回の滞在制作におけるテーマです。生まれ育った街を出て、はじめての海外生活に挑む自身の姿に、日本の昔話である桃太郎の物語を重ねながら、自分の体験を通して新しい物語を描き出します。
今回のプロジェクトでは、日本の子どもたちとのコラボレーションによる作品制作も行います。来日に先立ち彼女は、線描によるドローイングをバンコクで制作します。来日後、そのドローイングに彼女自身が着彩し完成させるとともに、ドローイングを原画とした塗り絵を制作し、オープンスタジオ時に会場にやってきた日本の子どもたちに塗ってもらいます。日本人の父とタイ人の母のもとに生まれ、幼い頃から日本のマンガやアニメーションに親しんできた彼女は、日本のマンガ塗り絵が自身の絵画制作の原点であるといいます。日本の子どもたちとの共同制作は、自身がたどってきた絵画へ親しむ過程の追体験であると同時に、自身のうちに漠然とある「日本」を確認し、満たすきっかけとなるでしょう。
期間中、アーティスト・トークやオープンスタジオなどケンサクの作品世界を紹介する様々なイベントを行います。また9月1日より、日本での初個展をアートギャラリー2にて開催します。
関連事業:
○アーティスト・トーク
第1回 2007年8月4日(土)16:00~17:00
第2回 2007年9月1日(土) 16:00~17:00
会場:アートギャラリー2(予定)
※逐次通訳つき、聴講無料
○オープンスタジオ
8/4(土)、11(土)、18(土)、25(土) 13:00~17:00
滞在制作中のスタジオを公開します。
オープンスタジオ実施日には以下のようなイベントを行います。
☆美術館スタッフによる、オープンスタジオガイドツアー
8月11日(土)、18日(土) 13:30~13:50
ユリー・ケンサク滞在制作の担当スタッフによるオープンスタジオガイドツアー。滞在制作の経過や作品についてお話しながら、一緒にスタジオ内を見学します。参加無料。
☆来場者とのコラボレーションによる作品制作
オープンスタジオ会場にて、ご参加いただけます。
実施日:8/4(土)、11(土)、18(土)、25(土) 14:00~17:00
ケンサクが制作したドローイングをもとにした塗り絵を、来場者が完成させます。
本作品は9月1日から開催されるユリー・ケンサク展にて展示されます。
2007年07月24日
ユリー・ケンサクさんが来日しました。
本日、ユリー・ケンサクさんが来日しました。
機中で1泊し、早朝到着したユリーさんは成田から横浜に直行。
滞在先のアパートに荷物をおいたあと、早速横浜美術館に来館し、スタッフ全員の歓迎をうけました。
今日から9月4日まで、ユリーさんは横浜美術館を拠点に滞在制作を行います。
滞在制作を行うアートギャラリー2は現在こんな様子、、、。


通常このスタジオは非公開ですが、8月中の毎週土曜日、13時より17時までオープンスタジオと称し、ユリーさんの制作現場を公開します。ここでは、ユリーさんと来場者との共同制作を行うほか、トークなどのイベントも行います。
また、9月1日からの、ユリーさんの日本初個展もこの同じスペースで行います。
これからここがどんなふうに作品でうめられていくのか、楽しみです!
2007年07月21日
バンコクでのミーティング
今回の横浜美術館でのプロジェクトは、ユリーさんにとってはじめての来日、そしてはじめての海外での制作になります。短い滞在期間中にどのようなプログラムを盛り込むか、ユリーさんの提案したプランを元に、打ち合わせを行いました。
真剣な表情のユリーさん。会場の写真や平面図などを見ながら、制作の環境や素材の入手場所など、質問を次々となげかけます。
100TONSONギャラリーのスタッフ、Qさんも打ち合わせに加わります。英語があまり得意ではないユリーさんを、言葉の面からサポートしています。過去に日本に滞在したことのあるアーティストや、Qさんの意見にも耳をかたむけながら、ユリーさんはだんだんと横浜での滞在制作のイメージを固めてきたよう
2007年07月20日
ユリー・ケンサク展「プラチナフレームの中の愛」レポート
ユリー・ケンサクさんは、今年の4月から6月にかけて、タイの首都バンコクにある名門大学、チュラロンコン大学のアートセンターで個展を開催しました。その個展の様子を少しご紹介します。
チュラロンコン大学アートセンターは、チュラロンコン大学のセンター・オブ・アカデミック・リソースという、図書館を含む総合情報センターの7階にあります。
ここでは年間8回ほど、タイ国内の若手アーティストを中心に海外の現代美術の動向を積極的に紹介する企画展を開催しています。アクセスもよく、大学という落ち着いた環境にあるギャラリーで、学生や子どもたちも気軽に展示をみにやってきます。過去には現在当館で個展を開催中の現代美術家、森村泰昌さんや、写真家の荒木経惟さんらも展覧会を開催したことがある、バンコクのアートシーンを語るうえで欠かす事のできないスペースです。
ユリーさんは、2006年に100TONSONギャラリーで開催した個展の出品作を軸に、新作のペインティングやインスタレーション、オブジェ作品あわせて55点を展示しました。
展覧会のテーマはずばり「愛」。彼女の描く「愛」をめぐる様々な場面が、広い会場いっぱいにひろがります。


こちらは展覧会タイトルにもなった作品《love in the platinum frame》。
台座が回転し、光を反射してきらきらと輝きます。
プラチナの枠にまもられた愛は永遠と言うけれど、
実はガラスケースの中で守らなければならないほどはかなくもろいもの、、、。

この展覧会のための新作、《the cold blue ocean …》は、縦1.1メートル横3.9メートルにもおよぶペインティングに小さな陶製の亀のオブジェをくみあわせたインスタレーション。“大きな女の子”と“小さな男”、人魚、蛇、山など彼女の作品におなじみのモチーフが描かれています。大きな女の子が流す涙がやがて海になり、その海に様々なものがうかび流れてくる、という設定は、今回の横浜での滞在制作のための新作ドローイングに通じるものがあります。
こちらは《sex(ual-trad)ition》というタイトルの作品。ドア越しに覗き見をする男がモチーフのこの作品は、カーテンにみたてたキャンバスにアクリルで描かれています。キャンバスはカーテンのひだのように成形され、本物のカーテンレールにつりさげられた形で展示されています。
《drifting away》は、金属製のケーキ型に描かれた作品。木でできた男が、腕にしがみつく昔の彼女を自らの腕と共に切り離し、新しい恋人と見つめ合う姿が描かれているという、ちょっぴり悲しいお語です。
会期中には、ユリーさんがバンコクのろうあ学校の3〜4年生とともに行ったワークショップの様子が展示されていました。彼女にとって、こどもたちとのワークショップははじめての試み。最初に一緒に展示をみたのち、4人の小学生に「自分にとっての愛」をテーマに絵画を描いてもらい、また紙粘土とガラスやビーズなどをつかって立体の作品を共に作ったのだそうです。
会場に流れていた記録ビデオからは、熱心に展示をみたり、制作に夢中になっているこどもたちの様子がみてとれました。
このときの経験をふまえて、ユリーさんは今回の横浜での滞在中のプログラムを考えてきました。桃太郎ガールの冒険はここからはじまっていたのかもしれません。
2007年07月09日
ユリー・ケンサク「桃太郎ガールの冒険」がはじまります。
7月24日より、今年2人目のAIMYアーティストとしてタイ、バンコクからユリー・ケンサク(Yuree KENSAKU)さんが来日します。

ユリー・ケンサクさん
ユリーさんは1979年生まれ。バンコク大学美術学部を卒業後、2003年にバンコク大学アートギャラリーの新進作家選抜企画”Brand New”に選ばれ、個展を開催しました。その後、毎年個展を開催し、グループ展へも出品するなど、現在タイのアートシーンで最も注目される若手アーティストの一人です。
素顔のユリーさんは、ショートヘアにガーリーなTシャツがよくにあう、とてもかわいらしい女性です。でも制作はとてもパワフル。おおきな皿形の支持体にアクリル絵具や油絵具、スプレーペイントなどで大胆に描かれる絵画や、画面からとびだしてきたようなオブジェの制作など、様々な表現によって彼女の物語世界に見る人をひきこんでいきます。

Hopeless action
2006年
(big painting) 120x120x25cm
(small painting) 34x42x12cm
スプレー、アクリル、油彩、アルミニウム
今回の滞在制作では、「桃太郎ガールの冒険」というテーマのもと、新作ドローイングの制作のほか、夏休みに来館する子どもたちとのコラボレーションによる作品制作を計画しています。「桃太郎ガール」って何?どんな冒険にくりだすのか?その秘密をこれから少しづつこのブログでご紹介していきます。
どうぞお楽しみに!
2007年07月01日
淀川テクニックの展示も今日が最終日です!
「水の情景—モネ・大観から現代美術まで」展が本日午後6時に終了いたします。それにともない、今回の出品作品である、淀川テクニック「美術館DE水族館inヨコハマ!!」の展示も本日午後6時をもちまして終了いたします。
タコとイカ、四代目チヌ、ライターの魚、太刀魚など、横浜産の魚たちと会える最後のチャンス。みなさんのご来場をお待ちしております!
