« 2006年10月 | メイン | 2006年12月 »
2006年11月29日
スタジオレポート (11月1日)
“描き始め”と同じ11月1日の制作スタジオ内の写真です。
描きはじめてしばらくすると、石田さんは筆を止めて、その上に噴霧器で水をかけました。
美しい滝のように青いインクが壁面を流れおちていきます。
2006年11月27日
ラウンジスペース探検 ①
石田尚志映像制作プロジェクトのメイン会場であるアートギャラリー2。もうご覧になっていただけましたか?会場内は石田さんが作品を制作するための「制作スタジオ」と石田さんの過去の作品や関連資料などを展示している「ラウンジスペース」で構成されています。
ちなみに会場への入口はこちら。外(正面入口の右隣り)からも…
館内(グランドギャラリー)からも入場いただけます。
今日は館内入口から「ラウンジスペース」をちょっとだけご案内します。
会場に入るとまず目に入る壁いっぱいの大きなペインティング。これは、11月3日の足立智美さんとのライブパフォーマンスで石田さんが描き上げた40mの絵巻の一部です。ライブパフォーマンスをお見逃しになった方は、ぜひこちらにお立ち寄りください。(記録映像も近日上映予定です。)
そしてその横にはモニターがあり、石田さんの代表作品の一つ《椅子とスクリーン》をご鑑賞いただけます。
さらにドアを挟んで左には、「制作スタジオ中継モニター」があり、隣接する制作スタジオ内の様子をナマで見ることができます。隣りの様子なのにモニターを通してしか制作現場を公開できないことはとても残念なのですが、それには訳があるのです。石田さんの映像作品は、平面上(今回は壁や床)に線や点を描きながらそのつど静止画を撮影し、それを連続再生することで動画をつくりあげていく方法で制作されるため、時間や天候で変化する自然光の入らない一定の光量に設定したスタジオ内で撮影しなければならないのです。そのため、皆さんには、制作中は、この中継モニターからスタジオ内の様子をご覧いただいています。逆に、石田さんが制作をお休みされている月曜日と水曜日の「オープンスタジオ」の日は、実際にスタジオ入口までお入りいだだき内部を見学することができます。また毎週日曜日(12/10、1/10はお休み)の15:00〜18:00の「石田尚志とFace to Face」では制作スタジオで石田さんとお話することができます。(次回につづく)
↑中継モニター:カメラは、現在制作中の壁を中継しています。
- -
さて、制作スタジオの石田さんの制作も覗いてみましょう。
写真は、11月1日“描き始め”の様子です。
壁に映写した海の映像の水平線を基準にしながらペインティングが始まりました。緊張感漂うスタジオ内。描き加えられるたびにカメラのシャッター音が響きわたります。
2006年11月11日
石田尚志の映像制作、いよいよ始動しました!
去る11月3日(金・祝)、「AIMY2006 石田尚志・映像制作プロジェクト 生成する壁」がいよいよ幕を開けました。
初日は、美術館の開館記念日(17周年)ということで、「ミュージアム・フェスタ」と称して、全館無料開放、記念イベントの一つとして石田さんと足立智美(あだち・ともみ)さんとによるライブパフォーマンスが開催されました。美術館前面の長い柱廊を駆使した実験的なイベントでしたが、晴天と多数の来場者にも恵まれてすばらしい雰囲気が創り上げられ、3ヶ月にわたる長期プロジェクトのスタートを華々しく飾ることができました。
柱廊の床に敷き詰められた長さ40mの和紙に、絵の具とインク、墨汁でダイナミックな抽象形態を紡ぎだしていく石田さん。描くための道具として筆、ローラー、素手、さらには噴霧器まで登場、しかしどれを使っても描かれた線は紛れもなく“石田タッチ”でした。一方で足立さんの繰り出すサウンドも、自身の肉声に加え、オリジナルの電子楽器、赤外線シャツなどを駆使して変幻自在。秋空に響きわたるサウンドに引き寄せられて、通りすがりの方々まで集まってきました。
普段はどちらかというと閉じられた空間で、限定された観衆を前にしてのパフォーマンスが多いお二人にとって、今回のようなオープンなシチュエーションは珍しいものだったのではないでしょうか。後ヅケ的解釈ではありますが、通りすがりで集まってきた方々が、すこぶる興味深いまなざしでそのパフォーマンスを終わりまで見続けてくれていたことに、このライブイベントを開催した一つの意味を見出すことができたように感じます。それと同じように今回のプロジェクト全体が、誰もがふらりと立ち寄って映像アートや石田さんの制作に触れ、関心を持っていただける機会となれば、と願っています。

↑様々な色と描具を駆使して40mの絵巻を創りあげてゆく石田さん。

↑自他ともに認める“噴霧器の魔術師”。(ご本人の証言)

↑終盤にはいり、足立さんのサウンド&パフォーマンスもヴォルテージを上げ、ライブセッションはさらにヒートアップ!
アートギャラリーでの石田さんの映像制作について、オープンに先駆けた11月1日に“描き初め”をおこなって以降、床面へのペインティング&コマ撮りの反復作業によるアニメーション場面の制作が続いています。これから約3ヶ月におよぶ時間を費やして、このコマ撮りアニメーションの手法を軸にしながら、ひとつの映像作品を創り上げていきます。隣接のラウンジではその制作の様子を生中継。ぜひ足しげくご来館いただき、その進捗状況をご確認ください。
↑ここがアートギャラリー2内の制作スタジオ。
石田さんが描き始める前の真っ白な壁と床。