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2005年11月25日
いつもより多めに回ってます! 屋代敏博さん、李さんの作品の前で回る。
横浜美術館では、今、「李禹煥:余白の芸術」展の他に、「アーティスト・イン・ミュージアム 横浜」というアートプロジェクトを実施しています。このプロジェクトは、アーティストが横浜に長期滞在しながら、当館を中心に市内各所で作品を制作し、ワークショップを行うものです。いわば、皆さんとアーティストとの出会いによって、新たな表現や作品が生み出される、そんなプロジェクトです。今回は、アメリカ出身のロイ・スターブさんと埼玉出身の屋代敏博さんを参加アーティストとして招いています。
ここで紹介する屋代敏博さんは、横浜トリエンナーレ2005の参加アーティストでもあります。トリエンナーレ会場のあちこちに設置されたステレオ写真の覗きめがねをご覧になった方もおられるでしょう。あの作品を制作したのが、屋代さんです。さまざまな風景や建築の中に入って屋代さんがゆっくり回転します。これを長時間露光で撮影すると、屋代さんのからだは空間に半ばとけ込んだ不分明な回転体として写ります。身体・空間・時間といった現代哲学にも通じるような深いテーマをはらんでいると言えるでしょう。このシリーズは「回転回」と名付けられています。
今回、屋代さんは、その制作の場のひとつとして、李禹煥さんの作品が並んでいる展示室を選びました。回転するボードの上にうつ伏せになって屋代さんはゆっくりと回りました。李さんの作品空間に屋代さんの身体が、どんな風にとけ込んだのか、ちょっと気になります。屋代さんにとって納得のいく出来映えであれば、このときの作品は当館のオルタナティブスペースで公開されます。また、このオルタナティブスペースでは、訪れた皆さんが回転して、「回転回」シリーズに参加することもできます。是非、李禹煥展ともども、こちらのプロジェクトもご覧ください。 柏木智雄(担当学芸員)

李禹煥さんの絵の前で回る屋代さん。
撮影:柏木智雄
投稿者 yma : 2005年11月25日 14:49