2013年05月15日
ナイクサタムさんのタペストリー
―大きな手と握手したよ―

綿、羊毛、ゴブラン織り
250.0×310.0cm
この作品は今、横浜美術館のコレクション展に展示されている大きな作品です。
子どもたちに見せると、「海の上にいるみたい」、「風が吹いている」、「青がきれい」など思い思いの言葉が出てくる親しみやすい作品です。一見絵のように見えますが、絵の具ではなく、たて糸に横糸を織り込んで絵柄を表してあります。「織る」ということがまだわからない子どもたちには「糸を組み合わせてつくってあるんだよ」と説明すると「えー、うっそー!」と大きく目を見開き、織り目を認めるや否や、「ほんとだー!絨毯みたい」。。。大発見です。
この織物は「つづれ織り」、あるいは「ゴブラン織り」と呼ばれる手法で織られており、室内を飾る壁掛けとして昔から作られていました。フランス語ではタピスリー、英語ではタペストリーと呼ばれています。今ちょうどパリのクリュニー中世美術館が所蔵する有名な「貴婦人と一角獣」というタペストリーが国立新美術館で展示されていますね。みにいかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
横浜美術館所蔵の、上のタペストリーの作者は、プラブハカール・ナイクサタムさん。「市民のアトリエ」の講座のために先月4月27日、横浜美術館にいらっしゃいました。その様子はこちら→市アト通信、ヨコビブログ
織物デザイナーであるナイクサタムさんは、心の中のイメージをどうやって絵にしていくかを話してくださいました。
例えばこの作品は、「海と空と凧」のイメージからつくらてたそうです。「凧」ときいてなるほどと思いました。風を感じた子どもの直観は鋭かった。まずものをよく観察して、そのイメージをもとに線や色を自由に構成し、楽しみながら絵柄を考えていくそうです。
もう1点、となりに展示されている作品をお見せしましょう。この作品は「高原を空から見たら?」とイメージしたものだそうです。

綿、羊毛、ゴブラン織り
250.0×310.0cm
下の写真のように最初は小さなデザイン画を考えるそうです。絵柄が決まったらマス目をひいて大きく拡大します。織物は途中で変更ができないので、最初の段階でよくプランを練らなければならないとおっしゃっていました。

ナイクサタムさんは毛糸の色も、たとえば青でも何種類もの青を用意し、細かく組み合わせて微妙な変化を表します。一緒にいらっしゃった奥さんが「色を表すことにはこだわりがあって本当に気の遠くなるほどたくさんの作業をしています。」と話してくださいました。
1929年、インドのお生まれで現在84歳のナイクサタムさん。子どもたちのためにメッセージをとお願いしたら、快く引き受けてくださいました。

To the children
I like children and I like nature very much.
If every child loves the nature he can be an appreciator of this universe when he/she becomes a very matured person.
子どもたちへ
わたしはこどもたちが大好きです。そして自然も大好きです。
もし、子どもたちのだれもが自然を愛するならば、その子は森羅万象(宇宙に存在する数限りないもの)
を味わうことのできる身も心も豊かな人に成長するでしょう。
最後にナイクサタムさんに握手してもらいました。毎日12時間作品をつくっているというその手は大きくてあったかでした。”サタムさん”のタペストリー、 是非みにきてくださいね!(2013年6月16日まで展示しております。木曜日は休館です。)
リンク先⇒同時開催企画展「Welcome to the jungle!熱々東南アジアの現代美術」
投稿者 yma : 15:52
2013年05月04日
講座レポート4月「えのぐであそぼう」「えのぐでぐちゃぐちゃ」
―あ~っ、たのしかった!―

この日はお天気が良く、中庭に出て遊びました。
水をまいた床面に、えのぐをたらしたり、線を描いたり子ども達は夢中。
4月はえのぐの講座を二つ開催しました。幼稚園・保育園の年長さんを対象とした1日講座「えのぐでぐちゃぐちゃ」と、小学校1.2.3年生のお友だちを対象とした3回連続講座「えのぐであそぼう」です。どちらも、子どもたちにえのぐと仲良しになって、自分で色をつくったり描いたりすることが楽しい!もっとやってみたい!という気持ちになってもらうための講座です。
まずは、年長さんの「えのぐでぐちゃぐちゃ」の様子から。
はじめは、「まほうのえのぐ」を使って、いろいろなかたちのダンボールピースにもようを描いていきます。
「たくさんもようをつけると、たくさんまほうがかかるよ!とえのぐの先生が言うと、みんなは、がぜんやる気に!
ダンボールピースが集まってきたら、次はいよいよ魔法の時間です。みんなで呪文をとなえると不思議な世界に大変身!

後半はえのぐのスタンプ大会です。大きな白い紙の上で子どもたちの目が輝きます。のびのびと腕を動かす子、色がまじりあって変わってゆく様子に見入っている子、それぞれの時間をそれぞれのやり方で楽しんでいました。

次は小学校1,2,3年生のお友だちを対象とした「えのぐであそぼう」の紹介です。
最初は赤.青.黄.白の4色から色を混ぜる実験をしました。色をつくる体験をしながら、最後に「自分の肌の色をつくる」という課題に挑戦。できた肌色で自分の全身像を描きます。画用紙の大きさは子どもたちの背丈ほど。自分の身体のかたちや色を確かめながら描いていきます。最後にスタンプでまわりの飾りをすれば完成です。
さすが小学生!自分の好きな色にこだわって、最後までじっくり取り組んでいました。じっくり時間がかけられることは、お兄さんお姉さんになったあかしだね!
それでは、ほんの一部ですが作品をごらんください。げんきいっぱいです!


投稿者 yma : 15:03
2013年04月16日
子どものアトリエビーズクッション
新しいクッションができたよ!
―ブラブラ&ギザニョロ―
新年度初の子アト通信は、いま子アトで一番ホットな画像をご紹介します。昨年、子どものアトリエでは黄金町のアーティスト伊東純子さんとのコラボレーションにより、子どもたちのためのクッションを作りました。
こちらをどうぞ。子アト通信2012年11月6日(スクロールしてご覧ください)⇒http://www.yaf.or.jp/yma/atelier/2012/11/伊東さんと作業をするうちに、「また来年もつくりたい」という気持ちになってきて、「次はストライプ柄!」「うにょうにょ、ギザギザも楽しそう!」とアイディアがどんどん膨らんでいきました。
そしてこのたび、伊東さんのデザインで新作が2点完成しました!ご覧ください。



ブラブラの房のついたクッションは、座った人が包まれるところがポイントです。ピンクと黄緑のギザギザがついたクッションは、伊東さんによると魚のイメージだそうです。足のような”尾びれ”がチャームポイントかな。(ちなみに名前はギザニョロです。)カラフルな色も、からだが心地よく埋まる感触も前作よりバージョンアップしました。さらに、今回伊東さんは”感触”にも工夫をしました。ブラブラの袋のなかには、触った時に楽しいようにと「粒綿」という少しザラツキのある綿が詰めてあります。またギザニョロの”背びれ”には芯が入っていて「柔らかいけど固い」というちょっと禅問答のような仕掛けもあります。きっと子どもたちはうれしそうに飛び込んだり、抱きついたりして遊んでくれることでしょう。
さて、現在5個になった子どものアトリエのアートなビーズクッション。今年は病院に入院している子どもたちのところへ伺って、色や感触をお届けしたいと、只今出張を計画中です。
伊東純子さんのホームページはこちら→http://www.un-ten.com/
投稿者 yma : 18:21
2013年03月27日
講座レポート「教師のためのワークショップ春期講座」
―子どものアトリエでお花見しました。―

今年は4月を待たず桜が満開となりましたが、子どものアトリエでも先日、紙の“お花見”を楽しみました。
「えのぐ」のぬたくりでできた大きな紙を、50人の先生方がひたすら切ってひたすらつなぎました。紙の重なりが、むせ返るジャングルのようでもあり、満開の桜の下のようでもあり、先生方は、しばし見とれてうっとり気分。寝っころがって見上げたり、写真をとったり、研修のひととき思い思いにくつろいでいました。
これはつい先日の3月23日と24日に開催した「教師のためのワークショップ春期講座」の光景です。

ひたすらテープ状に切り、ホチキスで長くつなぎました。

たくさんのテープの山に先生たちも大はしゃぎ。この笑顔が子どもたちにも伝わりますように!
子どものアトリエでは春と夏に幼児教育、初等教育に関わっていらっしゃる先生方を対象に講習会を開いています。特に春の講座は子どもたちが楽しく造形の素材や道具、技術と出会い、自分ですることを楽しんで取り組めるよう心身の開放を目的とした活動を紹介しています。次回は夏講座、春の展開編として子どもたちが自分の仕方で表現できるよう導く活動をご紹介します。こうご期待!
※「教師のためのワークショップ夏期講座2013は7月27日(土)28日(日)を予定しています。
詳細は、6月初旬にHPにアップします。
投稿者 yma : 17:27
2013年03月06日
新しいピコラガイドができました!

おまたせしました!デザインも新たに「ピコラガイド2013.4▶2014.3」ができました!4月以降の子どものアトリエの予定を掲載しています。
「ピコラガイド」は、子どものアトリエが発行しているパンフレット。「親子のフリーゾーン」や個人向け講座をご案内しています。個人向け講座は楽しい講座をたくさん企画しているので、興味のあるお友だちはぜひ応募してくださいね。応募はもう受付けています。ピコラガイドは、子どものアトリエはもちろん、横浜美術館内で配布しているほか、ホームページでもご覧いただけます。ご応募、お待ちしております!
なお、3月の「親子のフリーゾーン」の日程はこれまでの「ピコラガイド2012.4▶2013.3」に掲載されているのでご注意ください。
くわしくはこちら。
「親子のフリーゾーン」
個人向け講座
「わくわく日曜造形講座」、「長期日曜造形講座」、「夏休み造形講座」、「わくわく1日(祝日)造形講座」
「わくわく日曜鑑賞講座」、「わくわく1日(祝日)鑑賞講座」
※一部、講座の時間帯が変わっていますので、ご注意ください。
投稿者 yma : 18:08