アートカフェめぐり

Vol.6「伊勢佐木町」

うだる暑さが残る今日この頃。
こんな暑い日はクーラーの効いた部屋でダラダラ過ごすのが一番!…っと言いたいところですが
今回も元気にヨコハマ下町を探検していきましょう。

さて、今回取り上げるのは、JR関内駅からすぐの「伊勢佐木町」です。

戦前から続く歴史ある商店街

全長200メートルというこの大きな商店街は、戦前から商店や映画館などが立ち並ぶ、日本でも有数の繁華街でした。
現在でも、文明堂や有隣堂書店など、老舗や著名店の本店が軒を連ねています。
また、2008年に閉店した横浜松坂屋本館は、日本のアール・デコ調の建築物として知られ、横浜市歴史的建造物に認定されています。


イセザキモール入口


横浜オデヲン座をはじめ、かつての伊勢佐木町には数多くの映画館がありました。
現在営業している映画館は、シネマリンと横浜ニューテアトル。
昔の風情が感じられます。

 

シネマリン
横浜ニューテアトル。
最近では映画「ザ・コーヴ」を上映したことで注目された。

ちなみに、最近巷で話題のこってり系ラーメン「ラーメン二郎」も伊勢佐木町にあります。

ラーメン二郎 横浜関内店。
手前の自販機には大量の黒烏龍茶が並んでいる

 

 

個性的な街が隣接

前回取り上げた野毛町や老舗のジャズバーが立ち並ぶ吉田町と比較的近場に位置しています。
さまざまな街同士が近くでつながっているのもヨコハマ下町の特徴です。


左から「商店の伊勢佐木町、飲み屋の野毛町、ジャズバーの吉田町」
と勝手に名づけました。

左:商店の伊勢佐木町
中:飲み屋の野毛町
右:ジャズバーの吉田町

 

音楽にゆかりのある商店街

伊勢佐木町と聞いてまず思い浮かべるのは「伊勢佐木町ブルース」ではないでしょうか。
「伊勢佐木町ブルース」は、横浜伊勢佐木町をテーマにした歌で、1968年リリース。この歌の人気で、伊勢佐木町の名前が全国に広まったといわれています。
ちなみに、横浜市営地下鉄ブルーラインの「伊勢佐木長者町」駅は、当初「長者町」という駅名を予定していたのですが、この歌がきっかけで、駅名に「伊勢佐木町」を入れようという声が上がり、最終的に「長者町」と「伊勢佐木町」をくっつけた「伊勢佐木長者町」という長い駅名になりました。

イセザキモールの歌碑

 

最近でいえば、ミュージシャンの「ゆず」も伊勢佐木町にゆかりがあります。

彼らがストリートミュージシャンのころは、伊勢佐木町の松坂屋前で路上ライブをよく行っていたそうです。

また、今年の4月にCROSS STREETという多目的イベントスペースがオープンしました。


こちらは伊勢佐木町商店街が運営するイベントスペースで、「新しい世代のストリートミュージシャンが、このライブハウスを通じて、様々な文化、音楽そして人と交差(クロス)する場所になってほしい」という願いをこめて作られました。(命名はゆず)

 

伊勢佐木町のアートカフェ その1
「浜志まん」

そんな伊勢佐木町ですが、一つ目に紹介するカフェは歴史の古いレトロなお店。
この商店街のちょっと先にある、横浜を代表する老舗洋菓子店「浜志まん」です。

白を基調としたシンプルな内装。
ネオンの看板が横浜らしい。

色とりどりのケーキがずらり。
真ん中の「ボストンクリームパイ」は神奈川県指定銘菓に選ばれてます。


創業大正2年(1913年)のこちらのお店。
創業当初は和菓子を作っていたそうですが、西洋化していく横浜にならい、洋菓子を始めたそうです。

店を開けると、まもなく、地元の方がお店にいらっしゃいました。
店主やオーナーのおばあちゃんと気さくに会話する様子に古くから愛されているお店なんだなと思いました。

今日も地元の常連さんがケーキを買いにいらしてました。

おしゃべりを楽しむおばちゃんたち。
ずっとこうして過ごしてきたのかも。何年も、何十年も。

定番のケーキセット 700円。
しっとりとした生クリームには、ブレンドコーヒーがぴったり。


 

伊勢佐木町のカフェ その2
「カフェ emo. エスプレッソ」

続いてご紹介するのは、イセザキモールの隣の通り「ハマッコ通り」にある
イタリアンエスプレッソのお店「カフェ emo. エスプレッソ」です。



こちらは本格イタリア系エスプレッソ・コーヒーが飲めるお店
店内に飾られているおもちゃには様々な仕掛けが。

コーヒーを交えながら雑誌を読む兵士のミニチュア。

 

 

 

真ん中の兵士が持っている雑誌はほんとうにある雑誌を小さくしたもの。マスターの手作りです。

右手のミニチュア戦車は、駐車違反の切符を切られている。


 

イタリア系エスプレッソ・コーヒーの専門店としてこだわりのお店ですが、
マスターの西野さんは「あまり難しいことを考えず、美味しく楽しくコーヒーを飲んでもらえればよい」と語っていました。

とても陽気なマスターの西野さん。
イタリアンコーヒーについて熱く語ってくださいました。


カプチーノ500円

エスプレッソ380円
自家製ビスコッティーノ(1個)200円
中にはコーヒーの粉が練り込んである


そんなお店の夏のおすすめメニューは「カフェ・フレッドシェカラート」。
引き立てのエスプレッソを一気にシェーカーで急冷した至極の夏の一杯。

シェーカー早くて写真がブレブレ

カフェ・フレッドシュカラート 600円
冷たいのどごしが夏の暑さを
吹き飛ばしてくれます


伊勢佐木町のカフェ その3
「nitehi works」

最後にご紹介するのは、今年の6月12日にできたばかりの「nitehi works」です。
こちらは、2010年度の横浜市空き店舗活用認定事業の一環として、
若葉町にある廃ビルを改修したオープンスペース兼カフェです。


築44年、3階建てのこちらのビルは元日専連・横浜専門店会。
昨年10月に閉鎖され空き店舗となっていました。

1階はカフェとイベントスペース。
高い天井と大きな窓が、開放的な空間を演出している。


改修のテーマは、元々あったソファーや机など既存の素材を活かすこと


このビルの改修を担当したのがアートユニットの「似て非Works」。
横浜の街の中で住民を巻き込んだ活動をしていきたいということで、横浜市空き店舗活用認定事業に応募したそうです。


黄金町や日ノ出町で活動をされていた稲吉さん。
ここのビルを初めて見たときは、この広い空間を活かせるかという不安がある一方で、この広い空間のもつ可能性にとても惹かれたそうです。
今後は、さまざまなジャンルの人たちが出会うことによって、新しいことが生まれていくような場所にしていきたいと語っていました。

中2階からカフェスペースが見下ろせる。

2階は展示やイベントなどを行う多目的スペース。


各所にさりげなく手が加えられていたりする。それを探すのもまた楽しい。

 

1階のカフェでは本格的な味を楽しむことができます。

ヒューガーデン ホワイト 600円
手作りキッシュ 600円

ハーブティー 480円
10種類のハーブから選べます。

 

今後は街と連携したイベントを企画中。
これからの活動に大いに期待です。

著者プロフィール

Yokohama Creative Map(介川貴晶+橋本誠)

アーティストやクリエイターの視点で、横浜創造界隈の様々なスポットをマッピングして紹介するウェブサイト。カフェは「使う」拠点として紹介されています。寿町を拠点として活動する寿オルタナティブ・ネットワークにより運営されています。

掲載スポット詳細情報

浜志まん

住所 横浜市中区伊勢佐木町5-129
アクセス

京急線「黄金町駅」徒歩5分
市営地下鉄線「阪東橋駅」徒歩5分

営業時間 10:00~16:30
定休日 第1・第3月曜
電話番号 045-252-4001
Webサイト http://www.isezakicho.or.jp/~hamajimn/index.html
   

カフェ emo. エスプレッソ

住所 横浜市中区末広町2-6-10HKビル1F
アクセス

市営地下鉄線「関内駅」徒歩5分

営業時間 平日 12:00~21:00(LO)
定休日 不定期
電話番号

045-263-0326

Webサイト http://www.cafe-emo.com/
   

nitehi works

住所 横浜市中区若葉町3-47
アクセス

京急線「黄金町駅」徒歩5分
市営地下鉄線「阪東橋駅」徒歩5分

営業時間 15:00~22:00(イベントにより変更有り)
定休日 不定休(月3回程度)
電話番号

045-334-7446

Webサイト http://www.nitehi.net/nitehiworks-tpo.htm
   

 

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