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企画展


詩人山田今次を偲ぶ仲間たち展

更新日 1999年10月19日

[概要] [展示内容] [会期など]



[概要]

 1998年10月に没した横浜生まれの詩人・山田今次(やまだ いまじ)は、「新日本文学」や京浜労働文学運動に参画し、活躍した。 その後、草野心平たちの「歴程」の同人となり、独自の詩的世界を創りあげた。 擬音語による独特のリズム感のある「雨」や「貨車」は中学生用の教科書でも紹介されている。
 また、横浜市民ギャラリーの初代館長として多くの美術家との交流を深め、横浜の美術界の発展に寄与した。
 特に美術評論家の瀬木慎一、針生一郎さんたちと現代美術の企画展を1964(昭和39)年からスタートさせ、 「今日の作家展」として多くの若手現代美術家の登竜門として定着させ、横浜から現代美術の発信を行い、 美術界に大きな影響を与えた。
 一方、演劇活動にも参画するなど多方面の芸術家との交流もあり、 その穏やかな人柄とあいまって「今ちゃん」との愛称で親しまれてきた。
 1988(昭和63)年には「横浜文化賞」を受賞している。
 このように、山田今次は詩・文学のほか、美術・演劇など幅広い活動の中で、 横浜の文化を盛り上げ育てた功績には大なるものがある。
 そこで没後1周年を記念して、山田の詩人として足跡、また、美術家との交流の軌跡がたどれる形の展覧会を企画し、 実施する。


[展示内容]

●第1室 −詩人としての足跡−
・年譜と時代背景
・生原稿、詩集、遺品
・画家の絵と詩の合作品、本人の書、肖像画
・詩の朗読テープ、市民ギャラリー開設の歴史を山田今次出演による映像でたどった作品

●第2室
・親交の深かった美術家たちの作品展
 岡本太郎、國領経郎、遠藤典太、吉仲太造、江見絹子、斎藤義重、入江正巳、加藤尚、稲木秀臣、 青木香流など30点。

・詩「雨」を映像化し、天井から壁に降らす作品

・山田今次コレクション
 詩人金子光晴の絵と色紙、親交のあった書家、美術家などの作品




[会期など]

●会期
1999年11月27日(土)〜12月2日(木) 会期6日間

●開館時間
10:00〜18:00

●会場
横浜市民ギャラリー 1階展示室

●入場料
無料

●主催
「詩人山田今次を偲ぶ仲間たち展」実行委員会・横浜市民ギャラリー

●後援
神奈川新聞社・TVKテレビ



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