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横浜市民ギャラリー 企画展 |
![]() 更新日 1999年12月7日 [概要] 《横浜国際写真フェスティバル1999》は「アナログとデジタルの交流」をテーマに、横浜市内のギャラリーや美術館などで繰り広げられます。 本展覧会は、そのテーマをふまえながら、新しいイメージの生成の実験に取り組む若手のアーティストを4人のディレクターが選出するという形式をとります。 イメージを発信するもの、イメージを受信するもの、それらをとりまくさまざまな時間的、空間的な要因は、このデジタル時代に大きな変化をとげつつあります。 本展覧会では、それらの要素や要因のコミュテーション(共変化=交換)の様相に光をあて、相互作用的なるつぼのなかで新しい形をとりつつあるイメージの流れを浮かび上がらせたいと考えます。 「重要なのは、コミュートすること、あるいは現代風の言い方でいえば、自らを連結することだ。マシーンに、メディアに、さまざまなネットワークに、他者たちに、自分自身に、他の場所に、 すべてに、無に、接続されること。接続されること、また切断されること、つまり、そう望むときには、一時的な不在をもつくりだすこと。 これはメッセージを恒久的に表出することを要求するコミュニケーションが禁じていることだ。重要なのは、最も思いがけないハイブリット化の組み合わせをつくりだし、 自己同一性を変化させ、それを複数化し、空間と時間を横切って、合い間のなかに生きること、再び遊牧民になることなのだ」(エドモン・クーショ) デジタルとアナログの交点のみならず、自己と他者の、こことあそこの、メディアとメディアの、感覚と欲望の、記録と記憶の、 物質と非物質の交点といったさまざまなクロス・ポイントとネットワークを会場全体に張りめぐらせようと思います。 この20世紀末の表現形式の大きな変容のなかで、若いアーティストたちは、 自己の感情や想像力にダイレクトにむすびつく表現媒体や技術、手法を模索しています。イメージと表現行為が直面しているそのインターゾーン(交感領域)とインターフェイス(境界面)を、 本展覧会では有機的なコミュートの精神によってプレゼンテーションしようと思います。 [日時など] ●会期 1999年10月23日(土)〜11月3日(日) 休館日:10月31日(日) 会期11日間 ●開館時間 10:00〜18:00 ●会場 横浜市民ギャラリー 3階展示室 ●入場料 無料 ●主催 横浜国際写真フェスティバル実行委員会・横浜市民ギャラリー [出品作家] 山川冬樹(ビデオ&サウンド・インスタレーション) 西川ミチル(ビデオ・アニメーション) 大嶋暁子(カラー&ライト・インスタレーション) カトリン・パウル(フォト・インスタレーション) 生原力+ 村上陽子(ネットワーク・インスタレーション) 春日 聡(メディア・インスタレーション) [共同ディレクター] 伊藤俊治(美術史家) 椹木野衣(美術評論家) 高橋周平(写真評論家) 港 千尋(写真家・評論家) [関連行事] シンポジウム「イメージとアートの未来/デジタルとアナログのはざまで」 ●日時 1999年10月24日(日) 16:00〜18:00 ●出席者 伊藤俊治、椹木野衣、高橋周平、港千尋、出品アーティスト 特別ゲスト=畠山直哉(写真家) ●会場 横浜市民ギャラリー 地下研修室 |