横浜市民ギャラリー収蔵作品展 −お気に入りの一点。発見!− (2002年9月〜11月)
サポート・ボランティア
「横浜市民ギャラリー収蔵作品展 −お気に入りの一点。発見!−」をより一層市民の皆さんに親しまれるものとするため、
ボランティアが運営のサポートを行いました。
■従事内容
運営サポート。具体的には、会場の受付、入館者の案内、展示状態の確認、作品の説明等を行いました。
■応募資格
18歳以上でボランティアとしての意欲のある方
■人数
15人(定員の定めなし)
■従事シフト
●横浜市民ギャラリー 3ポスト4人(終日シフト)
●泉区民文化センター 1ポスト1人(午前シフト・午後シフト)
●横浜市民ギャラリー 1ポスト1人(午前シフト・午後シフト)
■待遇
自宅から会場までの往復の交通費 + 昼食代相当分(¥1,000)
■研修
事前に研修を行いました(原則全員参加)。
●日程 1日目 8月23日(金)、2日目 8月30日(金)、3日目 9月6日(金)
<時間は各回とも14:00〜16:00>
●会場 横浜市民ギャラリー地下1階アトリエ
●内容
1日目
・基本業務説明
・ボランティアメンバーの自己紹介
・市民ギャラリーの活動の歴史について
・市民ギャラリーのコレクションの成り立ちについて
・主な出品作品の解説(地元ゆかり作家)
・参考の展覧会や図書、NPO活動などの紹介
2日目
・主な出品作品の解説(地元ゆかり作家・続き)
・横浜の画壇史の特徴について(ハマ展、川村画塾など)
・市民ギャラリーがめざす鑑賞ボランティアのあり方について(ディスカッション)
・ボランティアメンバーからのアイディア提案など
3日目
・主な出品作品の解説(地元ゆかり作家・続き)
・第1〜3回のまとめ(ディスカッション、質疑応答)
■保険
全員がボランティア保険に加入しました。横浜市民ギャラリーが加入手続きを行い、保険料も負担しました。
■報告 −展覧会ボランティア大活躍!−
2002年9月17日から11月5日にかけて、横浜市民ギャラリー、泉区民文化センター、港南区民文化センターを巡回して開催された、
「横浜市民ギャラリー収蔵作品展−お気に入りの一点。発見!」では、15名の展覧会ボランティアが、会場のサポートを行ってくれました。
市内各地から応募してくれたボランティアの皆さんは、絵を描くことや写真を撮ることが好きで、
市民ギャラリーが収蔵する横浜ゆかりの作家のことをもっと知りたいと思って参加してくれたかた、
仕事を引退して様々なボランティア活動をなさっているかた、パートの休暇を活かして参加してくれたかた、
そして美術に関わる仕事をめざす大学生など、それぞれ貴重な時間を提供してくれました。
事前の3回の研修では、今回出品された牛田けい村や、緑川廣太郎、吉仲太造、川村信雄などの作品について、
スライドや資料で知識を身につけるとともに、長年地元で親しまれてきた横浜市民ギャラリーにふさわしい展覧会ボランティアとは
どのようなものだろうか、とディスカッションを行いました。
収蔵品展は入場無料でもあることから、毎日の散歩や昼休みのついでに「本日のお気に入りの一点」を気軽に見に訪れ、
作品についてのボランティアとの会話を楽しみにしてくれるかたもいます。そのようなお客様との温かなコミュニケーションを
はかりながら、作品に集中できる心地よい緊張感のある会場の雰囲気を作るために、ボランティアと市民ギャラリー職員の一人一人が
お客様の声に耳を傾け、密な連絡をとりあった50日間でした。「ボランティア連絡ノート」には、細かな留意事項と共に、
お客様の感想やご指摘、お客様の流れや会場構成に関してボランティアが気づいたことが数十ページにわたって記され、
展覧会の大切な記録となっています。
巡回先の2つの区民文化センターでは、いつも気軽に利用している場所に、見ごたえある作品群が展示されていることを
偶然に知り、長時間鑑賞されるお客様が多くいました。作品をきっかけに世の中の様々な出来事に思いを巡らせ、
ボランティアに沢山の感想を伝えて帰られるお客様もいました。
最後に、ボランティアの感想の声を少し聞いてみましょう。
「当初は、自分が一人黙考しながら作品を観る人間なので、ボランティアとしてお客様に声をかける事に二の足を
踏んでいました。しかし日数を重ね、声をかけてくれるお客様と、作品について、美術について、横浜という土地について
会話のやりとりの経験を重ねていったことで、人と話しながら作品を観る事も楽しいと気がつきました。」(Mさん)
横浜市民ギャラリーの企画展のボランティアは、随時追加募集しています。
横浜市民ギャラリー 学芸員 内山淳子
(「アートヨコハマ」vol.18の表紙から抜粋)
制作 横浜市民ギャラリー
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作成日 2003年1月7日
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