横浜市民ギャラリーコレクション作品展

　今ではちょっと懐かしい雰囲気さえ漂う関内エリア。1974年、市民の方々の憩いと文化啓発の場としての期待を受け、横浜市教育文化センターが関内南口駅前に創立しました。桜木町の旧市庁舎建物から移転してこのセンターの1階から3階に入った市民ギャラリーは以来、横浜在住のプロの美術家の方々のグループ展や、市民の方々の趣味のサークルの発表などに常時利用していただき、市民の皆様にも身近に感じていただいているのではないでしょうか。ご自身やご家族、お友達の展示を見にたびたび訪れているかたも多いのでは。美術館や博物館とはまた違う、気軽さ・親しみやすさを感じていただいているのならばうれしく思います。
　さて、横浜市民ギャラリーでは、そのようなグループ利用の傍ら、横浜の美術界を支えてきた地元ゆかり作家を顕彰し横浜の美術文化の歴史を振り返る企画展や、未来のアート界を背負う期待の若手の美術家を招聘して新作を発表してもらう現代アートの企画展などを行っています。そしてそのような活動などを通じてコレクションを収集してきて、その点数は現在1500点を超えます。
　「横浜市民ギャラリーコレクション作品展」では、横浜市民ギャラリーのコレクションから洋画、現代美術作品などを厳選して、栄区民文化センター、都筑区役所でご紹介した後、さらに版画作品などを加えて横浜市民ギャラリーに展示します。
　さらに、展覧会のみならず関連企画「アフタヌーン・アート・サロン」を開催します。
　通常展覧会の関連企画といえば、学芸員や専門家が不特定多数の聞き手に向かって話すギャラリー・トークや講演会などが一般的です。しかしこの「アフタヌーン・アート・サロン」は、展覧会の出品作品とその制作者についての解説だけではなく、参加者の方々が、展覧会を担当する学芸員とともに広く横浜と美術をめぐる話ができるような場を提供します。肩肘張らずご参加いただけるように考えていますので、出品作品を身近に感じ、深く理解されたい方だけではなく、日ごろから美術館やギャラリーの企画がどのように行われるのか、学芸員はどんな仕事をしているのか疑問に思っている方、現代美術を見るためのヒントが欲しいという方など、美術に関心のある方のご応募をお待ちしております。

横浜市民ギャラリーのコレクションから厳選された洋画、現代美術作品などを紹介。緑川廣太郎、中谷龍一、吉仲太造、兵藤和男（本年度横浜文化賞受賞）ほか。作品リスト。
●会場   栄区民文化センター「リリス」ギャラリー
●会期   2002年1月11日(金)〜20日(日) 10:00〜18:00 無休

●会場   都筑区役所6階ホワイエ
●会期   2002年1月22日(火)〜1月31日(木)　9:00〜17:00　休みは26日(土)、27日(日)

●会場   横浜市民ギャラリー1階、2階展示室
●会期   2002年2月28日(木)〜3月15日(金) 10:00〜18:00 無休

●会場   栄区民文化センター「リリス」ギャラリーなど
●日時   2002年1月11日(金)・14日(月・祝)　14:00〜16:00
●対象   栄区在住・在勤・在学の16才以上の方

●会場   都筑区役所6階ホワイエなど
●日時   2002年1月23日(水)　14:00〜16:00
●対象   都筑区、青葉区、港北区に在住・在勤・在学の16才以上の方