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横浜オペラ未来プロジェクト2008

チマローザ作曲オペラ 秘密の結婚

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文化芸術創造都市


オペラ「秘密の結婚」とは

作曲:D.チマローザ(1749-1801)
台本:J.ベルターティ
初演:1792年2月7日 ウィーンのブルク劇

チマローザ

18世紀後半のオペラ・ブッファ全盛期の代表作で、初演時には臨席した皇帝レオポルト2世が感激し、その日のうちに再演させた逸話もある傑作。チマローザは、ナポリ近郊に生まれ幼い頃より才能を示し、ナポリの音楽院で学んだ。当時のナポリ派オペラ・ブッファの新進作曲として活躍した。イタリアでの活躍はヨーロッパ中に広まり、ロシアのエカテリーナ女帝のもと宮廷作曲家となった。さらにはウィーンのレオポルト2世のもとサリエリの後のウィーン宮廷の作曲家になった。1793年にナポリに戻った後も大作曲家として活躍し数多くのオペラ・ブッファの名作を残した。


作曲家 青島広志による「秘密の結婚」解説

”イタリアのモーツァルト”と親しみを込めて呼ばれたチマローザ (1749〜1801) の残した最大傑作です。残念ながらわが国では、それほど上演されていませんが、筋もわかり易く、モーツァルトやロッシーニのいいところだけを聞いた気分になれる、お得なオペラです。

 

裕福な商人ジェロニモの二人の娘のうち、妹のカロリーナは、父の店で働くパオリーノとひそかに(結婚しています。カロリーナは、「父親は自分の娘が貴族と結婚することを望んでいる」と知り、姉のエリゼッタにその役を押しつけ、父のジェロニモもそれを喜びます。そんな中、ジェロニモの妹で未亡人のフィダールマはこの機に及んで、パオリーノと再婚しようとします。そこに、ジェロニモの決めた結婚相手のロビンソン伯爵が現われ、自分の相手が三人の女性の中で最も魅力の乏しいエリゼッタだとわかると落胆し、カロリーナが欲しいと言い張るので、とくにエリゼッタは怒り、事態を説明しようにも耳の遠くなっているジェロニモにはなかなか通じません。さらに伯爵はカロリーナと結婚できるなら、持参金は半額で良いとまで言うので、ジェロニモも大喜びで承諾します。パオリーノはフィダールマに仲裁を頼みますが、かえって言い寄られる始末です。ついにパオリーノとカロリーナは夜に乗じて駆け落ちしようとしますが、見つかってしまいます。父親はカロリーナを勘当しようとしますが、伯爵がエリゼッタを選び、気を良くしたエリゼッタも妹を弁護するので、ここでめでたく2組の夫妻が誕生したのでした。

演出家ミヒャエル・ハンペからのメッセージ

「チマローザって誰?」「“秘密の結婚”って面白いの?」 ------ 日本のみなさんはあまり知らないかもしれませんが、ぜひチケットを買ってください。絶対に後悔させません。私が約束します。なぜって、私はこれまで、イタリアのラヴェンナ、ドイツのケルン、スペインのバルセロナ、ロンドン、アメリカ、いやもっともっと、なんと20もの都市でこのオペラを上演し、すべての都市で観客が大熱狂する姿を見てきたのです。それはまさしくこの作品の力によるものです。オペラの200年にわたる歴史のなかでも、最高のコメディであり、最大の成功作なんです。最高の舞台を観ることは、最高の人生体験をすることに等しい、というのが私の持論です。このオペラを観るという人生体験をしたあなたは、幸福感に包まれてホールを後にすることまちがいありません。

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