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2014/09/16

コンサート

プログラム・ノートを一足先にご紹介!<荻野由美子オルガン・リサイタル>【公演終了】

 演奏者ご本人によるプログラム・ノート(曲目解説)をホームページをご覧のみなさんに一足お先にご紹介します。

作曲者についてや曲の背景など、曲をより身近に感じられる解説文です。ぜひお読みください!

 

 そして、荻野さんがリハーサルをしているところ、当日の演奏曲からバッハの「前奏曲とフーガ ト長調」より、前奏曲の冒頭部分を弾いていただきました!

荻野さんとルーシーのコラボレーションをお聴きください。

J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ト長調BWV541(演奏:荻野由美子).mp3


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J.A.ギラン:《第2旋法による組曲》より 

一般的にバロック時代と言われる時代、フランスでは独自の音楽スタイルが発達成熟しました。そんな時期パリで活躍したとされるギランは正式な姓名をJean Adam Guillaume(Wilhelm?)Freinsbergといい、おそらくドイツ出身と思われますが、その生涯は謎に満ちています。彼のオルガン曲集の中でもマニフィカト(マリアの賛歌)に基づく4つの教会旋法による組曲はいずれも秀作で、典型となった組曲の形式に則りそれぞれ7つの楽章から成っています。今日は『第2旋法の組曲』から4つの楽章をお聴きいただきます。 

 

♪J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ト長調 BWV541

 バッハは約250曲のオルガン曲を残していますが、そのスタイルは千差万別です。華やかな即興的パッセージから始まるこの前奏曲は、明るく快活なイタリアバロック音楽そのもの。また同音連打の明朗かつシンプルなフーガの主題は、対位法の魔術師J.S.バッハの手により力強く喜びに満ちあふれた世界へと展開されてゆきます。またバッハのオルガン曲では珍しく実筆譜が今に伝えられています。

  

 

♪G.ベーム:「天にまします我らの父よ」 

 ベームは北ドイツの街、リューネブルクの聖ヨハン教会のオルガニストを務め、優れた鍵盤音楽を残しました。特にコラール(=ドイツ・プロテスタント教会の讃美歌)の旋律を用いたオルガン作品は、J.S.バッハにも多くの影響を残しました。

 聖書の中で「祈る時は・・こう祈りなさい」とキリストが弟子たちに与えたとされる祈り「天にまします我らの父よ」は、教会では「主の祈り」「主祷文」などと呼ばれています。M.ルター作とも伝えられるコラール旋律が、フランス風クラヴサン音楽の様式で高度に装飾されて歌い上げられます。

 

♪F.メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第6番 ニ短調 op.65-6

 ピアノ作品<無言歌>や交響曲<イタリア>などでその作品に親しまれている方も多いでしょう。メンデルスゾーンはマタイ受難曲の復活上演により、当時忘れ去られてしまっていたバッハを再び檜舞台に登場させた立役者としても知られています。また幼少期からオルガンのレッスンを受けた彼は、ヨーロッパ各地で積極的にバッハのオルガン曲も演奏し、また得意とする即興で得た着想をもとに自身のオルガン作品も残しました。存命中に出版された作品は僅かでしたが、現在では60曲を超えるオルガン作品の存在が明らかになりました。どの曲からもバッハへの畏敬の念が聴き取れると同時に、ロマン派的ダイナミックさと叙情性が兼ね備えられています。ソナタ第6番は「天にまします我らの父よ」のコラール旋律による変奏曲の後にフーガ続き、甘美なアンダンテで曲を閉じます。

 

 

♪C.フランク:前奏曲、フーガと変奏 op.18 

 C.フランクはベルギーでゲルマン系の家に生まれ、パリ音楽院オルガン科教授、聖クロチルド教会オルガニストとして生涯の大半をパリで過ごしました。聖クロチルド教会のカヴァイエ・コルの手によるオルガンは、オーケストラ的色彩を持つ名器で、フランクは典礼後にこのオルガンで見事な即興演奏を披露し、後にそれらを楽譜にまとめて<6つの小品>として発表しました。C.サン=サーンスに献呈された「前奏曲、フーガと変奏」はその第3曲に収められており、バッハを彷彿とさせる厳格なフーガを中心に、前後に美しい旋律が印象的な前奏曲と変奏を配した構成になっています。

 

♪J.ラングレ:『中世組曲』より          

 ラングレは盲目のオルガニストで、パリ音楽院でメシアンと共にデュカのクラスで作曲を学び、38歳でかつてC.フランクも務めた聖クロチルド教会のオルガニストに就任しました。

 『中世組曲』という題名の由来は、前奏曲を支配している音型が連続する完全5度で書かれていて、中世の音楽(エスタンピーなど)を想起させるところにあるのでしょう。カトリックのミサ式次第に添って「入場」「奉納」「聖体奉挙」「聖体拝領」「歓呼」の5つの場面が描き出されており、またそれぞれの場面に応じたグレゴリオ聖歌が印象的に用いられています。今日は、その中から「入場」と「聖体拝領」をお聴きいただきます。

  

♪O.メシアン:『主の降誕』より「神はわれらのうちに」

 メシアンは自らを"作曲家兼リズム家"と称してギリシャやヒンドゥーのリズムを研究し"逆行不能リズム"を発見しました。また鳥の歌を採譜して作品に取り入れるなど独自の世界を展開し、現代音楽に多大な影響を残しました。

 《主の降誕》は1935年に作曲され、「おとめとみどり子」「羊飼いたち」などと題された9曲から成ります。本日演奏する「神はわれらのうちに」はその終曲で、<神が人となられた栄光の出来事><全人類そして聖母マリアとわが子キリスト対する神の愛><歓喜と賛美>の3つの主題が絡み合い、壮大なトッカータとなって幕を閉じます。

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