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2012/11/28

コンサート

神奈川フィルの名手たちⅤ・Ⅵ」 石田泰尚ロングインタビュー

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を中心としたメンバーによる室内楽のコンサート<神奈川フィルの名手たち>。昨年秋からシリーズをスタートし、好評を博しております。20131月と3月に開催する5・6回目は、ソロコンサートマスターの石田泰尚を筆頭に、弦楽器の名手たちが集結!普段活動を共にしているメンバーだからこそ生まれる、息の合った絶妙なハーモニーを、オーケストラ公演とは一味違った緊張感とともに、小ホールならではの親密な空間でご堪能ください。

今回は、石田泰尚氏に、このコンサートの見どころ、聴きどころを中心に、「横浜文化賞」受賞の喜びや、神奈川フィルのソロコンサートマスターとしてのお考え、ご自身のこと、これからやってみたいことについてもたっぷりと語っていただきました。

 

 

石田 泰尚(ヴァイオリン) いしだ やすなお  プロフィール

 国立音楽大学を首席で卒業後、新星日本交響楽団コンサートマスターを経て、2001年より神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターに就任。ソリスト、YAMATO弦楽四重奏団、トリオ・リベルタ、BeeSuper Trio 3℃のメンバーとしても幅広く活躍中。これまでに、4枚のソロアルバムの他、ソロを務めた「ヴィヴァルディ/四季(演奏:神奈川フィル)」など、数々のCD、更にチェリスト山本裕康氏とのDVDをリリース。2008年、神奈川文化賞未来賞を受賞。2012年、横浜文化賞 文化・芸術奨励賞受賞。出演するコンサートはチケット売り切れが相次ぐほど、カリスマ的な人気を持つ。

 

横浜文化賞受賞について

・このたびは横浜文化賞受賞おめでとうございます!

 

 ありがとうございます!久しぶりに高校時代の先生からハガキをいただいたり、仲間たちから祝福を受けたり、すごく嬉しいですね。

 

「神奈川フィルの名手たち」のこと

・ⅤとⅥのそれぞれのコンサートについて聴きどころを教えてください。

 

 まず、Vの曲目ですが、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲は、普段なかなか演奏される機会のない曲で、僕もそんなに演奏したことがないのですが、8人全員がそれぞれ活躍する魅力的な作品です。まあ、僕が一番大変なんですけど(笑)。ファースト・ヴァイオリンがほとんどコンチェルトみたいな状態なんです。神奈川フィルで初めて取り組む八重奏曲なので、ぜひご期待ください。

 Ⅵのヴィヴァルディとピアソラの「四季」はずっと前からやりたかったプログラムなので、今回実現できて嬉しいです。ヴィヴァルディの「四季」は皆様よくご存知かと思いますが、ピアソラの「四季」ってすごく新鮮なんじゃないかな?いろいろな変わった奏法がたくさん出てきます。たとえば、(ヴァイオリンを手に取って)この部分(ヴァイオリンのネック下の部分をはじきながら)を使うんですよ。ほら、効果音みたいな音が出て面白いでしょ。本番ではお見逃しなく。

 

ピアソラはお好きなんですね。

 

はい、大好きです!

 

・一番好きな作曲家と曲について教えていただけますか?

 

 えーと、あまり僕はこだわりはないので、一番答えに困る質問ですね(笑)

演奏することに集中しているので、家ではあえてクラシックとかは聴かないんですが、クラシック以外だと長渕剛!以外は聴きません(笑)かなり影響を受けていますよ。ジャンルとか全然違いますが尊敬しています。生き様がかっこいい!

 

・今回の「名手たち」のメンバーってどんな方々ですか?

 

 僕とヴィオラの柳瀬(省太)さんとチェロの(山本)裕康さんとはよく一緒に演奏するんですが、今回ほかの団員さんも一緒なので団員さんたちのほうがたぶん緊張しているんじゃないかな。フォアシュピーラーのメンバーと室内楽コンサートって初めてですし。

 神奈川フィルにもフォアシュピーラーというポストが10月からできて、首席の隣で演奏しています。ドイツ語で「良いお手本」という意味ですが、オーケストラでは「次席奏者」や「副首席奏者」と呼ばれることもあります。主席を補佐する役目です。

 

・オーケストラでの演奏会とどのようなところが違うのでしょうか?

 

 コンサートマスターは、オーケストラの大所帯ではとても責任が重いポストなので、今回のような室内楽の演奏会では少し気が楽です(笑)。リラックスして演奏できますので、お客様にもリラックスして楽しんでいただきたいですね。

 

・会場の小ホールについてはいかがでしょうか?

 

 横浜みなとみらいホールの小ホールは音がいい!弦楽器には最高ですね!満席になっても響きがほとんど変わらないところがすごいと思う。ぜひ満席になって欲しいですね!

 

神奈川フィルのソロコンサートマスターとして

・どんなことが重要だと思われますか?

 

 7080人の人間が一緒の舞台に立って一つの音楽を作るって、すごく難しい作業だと思います。指揮者の持っている音楽性を、一番近くにいる僕がすぐに感じ取って、「音でみんなをひとつにまとめる」っていうことが一番の仕事だと思っています。それがうまくいく時といかない時があって、うまくいかない時はホントに自分を責めます。

 

・うまくいった時は?

 

うまくいった時は機嫌がいいです(笑)。でも、なかなかそういうことって少ないです。

 

ご自身のことについてお聞きします。

・練習の仕方について独自のメソッドをお持ちなのでしょうか?

 

僕はオケ以外にも、ソロやトリオ、カルテットなどいろいろなユニットで活動をしていますので、休みはほとんどなく、立て続けに本番があって、よく人から「いつどこで練習してるの?」って言われます。

空いている時間に練習するしかないので、この日は何を練習するって決めて、これで何年もやってきているので慣れてはいますが、時々しんどい時もありますね。

 

・コンディションを保つために気を付けてることは?

 

何も気を付けてないです(笑)

寝られるときに寝る、くらいです。

 

・ストレス解消はどうしてます?

 

ひたすら、寝る!(笑)

 

・お好きな本やテレビ番組はありますか?

 

本は、読まない。でもTVは大好き。超テレビっ子です。

 

・どんな番組がお好きですか?

 

「お笑い」です。ダウンタウンは一番好きで毎週録画してまとめて見てます。

 

・ヴィジュアルでもいつも聴衆を楽しませてくれる石田さんですが、ステージ衣装は何着くらいお持ちなのでしょうか?

 

たぶんシャツは10枚以上は持っています。

 

・演奏だけでなくヴィジュアルでも注目されていることについて、どう思っていらっしゃいますか?

 

 「今日は何着てやるのかな?」ってお客様が楽しみにしてくださっていることもあると思うんです。演奏会を楽しんでいただくツールの1つですね。

 

・「名手たち」の衣裳は?

 

Ⅴのメンデルスゾーンは普通にスーツなんじゃかな?

Ⅵのピアソラは、シャツ系かな?まだ決めていないけど楽しみにしていてください。

 

・これからやってみたいことがあったら教えてください。

 

 僕はここ数年、常にまんべんなくいろんなことをやるっていうのを目標にしていました。しかし、唯一今後やりたいことがありまして、男ばっかりの集団を本格的に結成して全国を回りたい。いま少しづつ動いています。今いろいろなユニットで一緒に活動しているメンバーとはまた別で、10人弱くらいの弦楽集団。クラシックだけでなく、映画音楽とかジャンルにこだわらない活動をしたいと思ってます。

 グループの名前は「石田組」っていうんです。舞台では男くささ全開で、全然ニコニコなんかせずに演奏するんだけど、出てくる音は美しすぎて感動!っていうのをやりたい。

 

・最後にお客様へのメッセージをひとことお願いします。

 

 今、神奈川フィルは財政的に厳しい状況です。僕らは良い演奏をしてお客様に楽しんでいただくことしかできないけれど、ぜひこれからも神奈川フィルを応援してください!

 

【取材を終えて】

 いつもクールな石田さんが長渕剛とお笑い番組好きだったなんて!意外な素顔を垣間見ることができました。「石田組」の結成が今から楽しみですが、まずは「神奈川フィルの名手たちⅤ・Ⅵ」必聴!ですね。

リハーサルと公演の合間に楽屋に押しかけてのインタビューでしたが、石田さんは、実際に楽器を手に取って丁寧に説明してくださったり、どんな質問にも真摯に答えてくださいました。ご自分のことは少し照れながら訥々(とつとつ)と話すのに、神奈川フィルのことや音楽のことは熱く語る石田さんが、いかに音楽と仲間を大切にされているかがよくわかりました。楽屋を後にした私たちを、深々とお辞儀をして見送ってくださる姿が印象的でした。

 

*「神奈川フィルの名手たちⅤ・Ⅵ」の詳しい公演・チケット情報はこちら

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