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コンサート会場では、お客様から見えるところ見えないところそれぞれで、いろいろなスタッフが働いています。
その日一日限りの"ライブ"のためにどんな「仕事」が行われているか...
第一弾として「ステージマネージャー」を紹介していきます。
「ステマネ」さんとは、ステージマネージャー(舞台監督)の略称です。
オペラやバレエ、ダンス、演劇などには、それぞれ公演の舞台進行を取り仕切る舞台監督がいます。
一般的には、「舞台監督」は、オペラ、バレエなどの舞台監督を、「ステージマネージャー」は、室内楽やオーケストラ、合唱といったクラシック・コンサートを仕切る舞台監督を指す場合が多い様です。
ここでは、クラシック・コンサートの舞台監督としての「ステマネ」さんを紹介していきましょう。
・オーケストラなどの演奏団体に専属するステマネや、公演を行うために主催者が手配するステマネ。
・演奏会場に常駐するステマネ(サントリーホール以来、専属のステマネを置くコンサートホールも増えてきました。)
代表的なのがオーケストラのステマネです。使用楽器と搬出スタッフの手配や、演奏者のために椅子や譜面台をセッティングするなどの準備の他、ゲネ・プロ(通 し稽古)や公演が滞りなく行われるように進行をコントロールしたりします。本番中は出演者の出し入れ、照明スタッフなどへのCue出 し、楽器転換など、公演がスムーズに進行するような作業をして行きます。そして無事に終演したら、後片づけし楽器搬出まで責任を持ちます。所属するオーケ ストラの事を熟知しており、狭いステージやオーケストラ・ピットに、いかに演奏しやすく、そして見た目も綺麗に、オーケストラを配置するかが、ステマネの腕の見せ所です。また、蝶ネクタイを忘れた指揮者のために、売っているお店を探し回ったり、黒靴を忘れた演奏者のために、スニーカーの上から黒い靴下を被せてはかせたり、といった逸話がある程、とにかく公演を無事に終わらせるために、ステマネは必死なのです。
他に、音楽事業制作会社や舞台会社の所属、フリーランスのステマネがいます。彼らは、主に海外からのオーケストラやその他の音楽事業者が制作する公演やイベ ントのステマネ業務を請け負います。業務的にはオーケストラのステマネと同様なのですが、なにせその度に違った演奏者を相手にするので大変です。オーケストラによってもやり方や業務範囲が違っているので、柔軟性が必要な仕事といえます。
ホールのステマネは、ホール専属として配置されていたり、舞台技術者が業務を兼ねていたりしています。彼らは、自分達のホールの特性を熟知しています。ピアノの位置はこの辺りが良いとか、ソリストの立ち位置はこの辺りとか、アマチュアの利用者などには、演奏形態にあわせた楽器配置や舞台配置を考えたり、スケジュール進行等無理のないように、アドバイスしたりします。また、ホールを利用者にとって快適なものとするために、演奏会に必要な楽器や備品の管理、新たに必要な備品に関するホール管理者への提言などをします。ホール主催事業や、貸館でもステマネのいない公演などでは、(1)のステマネのように、公演全体を取り仕切ったりします。大体はステージ下手側の袖(操作 盤)に着いており、そのホールに来て馴染みの「ステマネ」さんの顔をみると安心する、と言う有名演奏家もいらっしゃいます。
演奏会で、出演者、あるいは指揮者がステージに出てくる時、最初の拍手の音はステマネの拍手の音が殆どです。ステマネさんは演奏者をステージに送り出す時、 拍手で送り出します。この拍手につられて、ホール中が大きな拍手に包まれます。普段目立たないように影で支えるステマネがこの時だけは、唯一目立たなければならない瞬間です。
※専属のステマネのいないホールもあり、主催者がステマネを手配出来ない場合もあります。 しかし事故なく演奏者に気持ち良く演奏してもらうには「ステマネ」さんが必要ですね。
去る8月9日(月)当ホールにて「2010年度ステージマネージャー会議」が開催されました。
この会議は、年に一度、オーケストラとコンサートホールのステージマネージャーが一堂に会して情報交換を行うというものです。
今回も、全国から、この道20年のベテランから今年お寿司屋さんから華麗な転身なさったばかりの方まで総勢37名のステマネさんが集いました。
皆さん、こんなときどうしているの?とか、こんな情報ありませんか?といった共通の悩みや現場に即した課題を本音で話し合える場となりました。
議題は「ホール所有の貸し出し楽器のメンテナンス」のことや、「航空機への楽器持ち込み制限」のことなど多岐に渡り、時にはオーケストラの側から見たホール をめぐる規制の問題が取り上げられたりもしましたが、オケもホールもお客様に良いコンサートをお届けしたい情熱は同じ、という思いから終始和やかなムードで進行しました。
会議に参加したメンバーの方からは、今後もコンサートの裏話や、面白エピソード、最新の事例、武勇伝?などをお寄せいただき随時このサイトでアップしたいと思っております。