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ドイツとオーストリアの超名門オーケストラが登場! 「ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団」「ウィーン交響楽団」

2017年8月23日(水) / コンサート

11/9(日)ライプツィヒ・ゲヴァンとハウス管弦楽団と11/26(日)ウィーン交響楽団、2つの超名門オーケストラのコンサートに寄せて、音楽評論家の奥田佳道さんが「横浜みなとみらいホールコンサートカレンダー」に寄稿してくださいました。



「作曲者や曲名を記しただけで心躍りますね。」――――奥田佳道(音楽評論家)

晩秋、伝統と格式を誇る中欧ドイツ語圏の名門オーケストラが登場します。しかもこれ以上はちょっと考えられないプログラムを携えて。

歴史あるドイツ・オーストリアの名門オーケストラが紡ぐ劇的なベートーヴェンの「運命」。奇蹟の調べと芸術的な覇気に満ちあふれたシューベルトの「ザ・グレート」。ヴァイオリンのソロはもちろん、オーケストラのパートも美しく壮大なブラームスの協奏曲。世紀末の鬼才マーラー若き日の肖像たる「巨人」。作曲家や曲名を記しただけで心躍りますね。

まずは11月9日。この夏90歳を祝ったヘルベルト・
ブロムシュテットと、創立275周年を迎えたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団による歴史的名曲の夕べ。
バッハがライプツィヒの聖トーマス教会やコーヒーハウスで活躍していた時代に産声を挙げたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の歩みは、ドイツの音楽史そのものです。このオーケストラの音楽監督・首席指揮者は、18世紀後半以来、ゲヴァントハウス・カペルマイスターと呼ばれます。今度指揮をする、若々しい巨匠ブロムシュテットは第19代(!)のゲヴァントハウス・カペルマイスター(在任1998年~2005年)でした。この栄えあるポスト、何とメンデルスゾーン(第5代)、それにフルート曲で名高いライネッケ(第10代)も務めています。

そのメンデルスゾーンが1839年に甦らせたのが、ウィーン楽友協会ゆかりの名作ながら公的な場で演奏されていなかったシューベルトの「交響曲第8番ハ長調『ザ・グレート』」なのです。ホルンや木管楽器の活躍、弦楽の舞い、それに疾走に心躍らせるひとときです
それだけでも喜ばしいのに、前半にはブラームスの協奏曲も。この音楽史の宝物のようなコンチェルトもヨーゼフ・ヨアヒムの独奏、作曲者自身(!)の指揮でゲヴァントハウス管が初演しています。 
今回弾くのは、昨年もブラームスで世界のファンを魅了したレオニダス・カヴァコス。50代を迎え、以前にもまして素晴らしいカヴァコスの登場が待ち切れないという方も多いことでしょう。


11月26日は、音楽の都ウィーンを代表するオーケストラ、ウィーン交響楽団がやってきます。楽友協会とコンツェルトハウスでの定期公演を行い、アン・デア・ウィーン劇場とボーデン湖畔のブレゲンツ音楽祭ではオペラにも腕をふるうウィーン響。大晦日と元日の「第9」も名物ですが、横浜みなとみらいホールでは、惜しげもなく、交響曲のメインディッシュを2曲(!)披露します。

ィーン響に新時代到来。3年前に首席指揮者に就任したスイス出身のフィリップ・ジョルダン(1974年生まれ)に導かれ、この老舗、何ともみずみずしい響きを紡ぐようになりました。パリ・オペラ座(パリ国立歌劇場)の音楽監督とウィーン響のシェフを兼務するジョルダンは、オペラもシンフォニーもお任せあれの俊英で、ワーグナー上演の聖地バイロイト音楽祭でも活躍。ウィーンでは今、ベートーヴェンのシリーズ演奏に取り組んでいます。それを映し出す「運命」です。内に外に烈しいマーラーの「巨人」では、今をときめくジョルダンと独特の質感を誇るウィーン響が、伝統的な味わいや世紀末の香りばかりでなく、進取の気性も奏でるのではないでしょうか。2つの傑作シンフォニーに抱かれる午後。聴き逃せません。

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