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横浜市招待国際ピアノ演奏会
企画委員長 海老彰子さん インタビュー

2017年5月31日(水) / インタビュー

横浜市招待国際ピアノ演奏会は、今年で36回目を迎える歴史ある演奏会です。「35歳以下」「国際コンクールに2回以上入賞」という条件のもと、厳しい審査を潜り抜けた才能豊かな4名のピアニストが横浜に集い、若さあふれるエネルギーに満ちた演奏を披露します。2010年より企画委員長を務めるピアニストの海老彰子さんにお話を伺いました。

 7-9月コンサートカレンダー掲載記事です。


企画委員会で4名のピアニストを選定する際、重要視していることはどんなところでしょうか?

――――私一人で選択している訳ではないので、私の個人的な意見として申し上げれば、音楽的な演奏・生きた演奏・私達に語りかけてくれる演奏を選びます。

演奏水準が拮抗している場合は、各々の演奏を少しでも長く聴く事により、種々の変化を細やかに聴き取る事が出来ます。最後には選ぶ先生方の個人的な好みが結果に反映されるでしょう。大体に於いて異論なく結果は出て来ます。しかし場合によっては、結果に全ての先生方が賛同されている訳ではありません。多数決で出て来る結果ですので、大部分の先生方が、選出された方々の演奏に興味を示された、と理解して良いのではないでしょうか?

 

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この演奏会の特色や魅力はどんなところでしょうか。

――――日本と世界の才能ある若いピアニスト達を招待し、協奏曲やソロ・2台ピアノや連弾演奏を披露してもらうほか、ピアノに親しむ多くの子供達と彼らとの対話の時間を設けたり、有意義と考える様々な音楽講座も同時に行っています。

この7年間、演奏家達の国別の傾向として、スラヴ系の演奏家が多かったのではないか、と思いますが、今年はフランスからも参加します。国によって違いがあるのではなく、個人が皆それぞれに個性豊かな音楽性を持っているので、聴衆の方々はそれを一度に楽しむことができます。また専門家達にとっては、様々な個性を聴ける事は勉強になっているのではないでしょうか? いつも最高の楽器をご用意して下さり、献身的な最高のケアを惜しみなく差し伸べて下さるヤマハの皆様方・調律師の皆様方、そして演奏者選定にご協力を得ている選考委員の先生方には大変感謝しています。

 

 

海老さんはご自身の演奏活動のほか、コンクールの審査員としても広くご活躍されていらっしゃいますね。

――――私はコンクール開催中、連日極力自身の勉強も同時に致す努力をしています。コンクールはそれに携わる全ての人々にとって出逢いの場、となります。自分自身と音楽との出逢い、仲間の演奏家達や音楽を友とする人々との出逢い、若い後輩ピアニスト達との出逢い、出逢いには必ず種々の話に華が咲きます。ピアニストは一人でピアノに向かう時間が往々にして多いゆえ、出来る時にはそのような世界の後輩達の傾向を知り、音楽に関して話が出来る同僚との出逢いを大切にしています。

 

 

最後に、海老さんが若手演奏家に期待することはどんなことですか?

優秀な若い演奏家は世界に多勢育っています。更に人生で多くの経験を積み温故知新、沢山の本も読み熟慮し、充実した豊かな人間性溢れるアーチストに時間をかけて育って行かれる事を祈ります。

 

 

海老彰子:パリ国立高等音楽院最優秀首席卒、同研究科卒。ロンティボー国際コンクールで第2位グランプリと4種の特別賞を受けるほか、ショパン国際コンクールの上位に入賞など多くの受賞暦を持つ。世界各国で演奏家として音楽祭やTVラジオ放送 録音にも活発に活躍、後進の育成にも力を注ぐ。横浜市招待国際ピアノ演奏会には第5回、第10回公演および第28回ガラコンサートに出演。第29回より企画委員長を務める。

 

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