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「能・謡×弦楽四重奏」に迫りました!(レクチャーレポート)

2017年3月07日(火) / レポート

 35日、毎年恒例の現代音楽公演「Just Composed in Yokohama」をより楽しめるレクチャーイベント、「白石美雪によるJust Composed 2017の楽しみ方」を開催しました。

本レクチャーは、チケットを購入している方も迷っている方も、気軽にご参加いただける無料イベント。講師は音楽学者の白石美雪さんと、本公演の出演者でもある、能・現代音楽アーティストの青木涼子さんです。


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"能・現代音楽アーティスト"として青木さんがどのような活動をされているのか、映像や写真を用いてお話しいただきました。*1


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テアトロ・レアル王立劇場「メキシコの征服」でメキシコ人の役を演じたオペラデビューについて、馬場法子さんとのプロジェクトについて、またファッションデザイナーとのコラボレーションについて等、どれも興味深い内容ばかり。能を新しいカタチで現代音楽に取り入れる青木さんの存在は、多くのアーティストの創造力を掻き立て、世界に強いインパクトを与えてきたことが分かりました。*2

レクチャー参加者からは「もっと早く知っていたら観に行きたかった!」というお声も。


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後半は白石さんと青木さんで312日に演奏する曲についてレクチャー。

今回、日本で3回目の演奏となるステファノ・ジェルヴァゾーニ作曲「夜の響き、山の中より」は、青木さんが作曲者に委嘱し、昨年イタリア文化会館で初演、武生国際音楽祭で再演された曲。謡の詩は西行法師によるもの。青木さんが作曲者に詩をいくつか提示し、その中から西行法師の詩が選ばれたという経緯があるそうです。編成は弦楽四重奏+謡ですが、謡とチェロ奏者は演奏しながらエッグシェイカー(卵型のマラカス)を振るという、かなり難易度の高い曲だそうです。


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そして今回の委嘱作品、馬場法子作曲「ハゴロモ・スイート」は、能楽作品『羽衣』から4つの場面を切り取った"10分で観られるミニオペラ"がテーマ。楽譜には『羽衣』の冒頭に登場する漁夫たちを思わせるような指示がみられます(「弦楽器奏者は弓を肩に乗せ、振りおろし、風の音を立てる」など)。奏者たちはどんな"演技"を見せるのでしょうか。

また馬場さんについて、「身近に存在するあらゆるものを音として捉え、作品に取り入れる発想力がすごいんです」と話していた青木さん。20年以上パリを拠点に活動している作曲家が、日本を離れているからこそ感じる "日本の美"をどのように表現するのか、聴きどころです。今回は馬場さんの新作を日本で聴く貴重な機会です。どうぞお聴き逃しなく!

作曲者による「ハゴロモ・スイート」の解説はこちらPDF)

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いよいよ12日開催の「Just Composed」。この日のために国内外から集まった"一日限定"の弦楽四重奏と青木涼子さんで、「Just Composed」でしか聴けない旬の音楽をお届けします。

皆様のご来場をお待ちしております!

 

「Just Composed」公演詳細はこちら 

http://www.yaf.or.jp/mmh/recommend/2016/10/just-composed-2017-in-yokohama.php

 

*1 青木涼子プロフィール http://ryokoaoki.net/j/biography.html

*2 参照 http://ryokoaoki.net/j/works.html

 



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