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ソプラノ 佐藤美枝子インタビュー 11/16モノオペラ「人間の声」出演

2016年10月02日(日) / インタビュー

横浜音祭り2016 小ホールオペラシリーズⅡ

モノオペラ「人間の声」 プーランク作曲 ジャン・コクトー台本

 20161116日(水) 19:00開演


佐藤 美枝子(ソプラノ)

 

佐藤美枝子武藤章トピックス.jpg

【プロフィール】

武蔵野音楽大学卒業。(公財)日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第9期生修了後、イタリアに留学。第7回 五島記念文化賞オペラ新人賞を受賞し、1997年より(公財)五島記念文化財団の奨学生としてさらに2年間イタリアで研鑽を積む。1998年、第11回チャイコフスキー国際音楽コンクール声楽部門で日本人初の第1位を受賞、世界の注目を集める。その他、第64回日本音楽コンクール声楽部門第1位、同時に増沢賞、海外派遣特別賞をはじめ国内外のコンクールに入賞。藤原歌劇団団員。








(c)武藤章



 

-オペラ「人間の声」(以下「声」)のご出演は初めてですか?

 

初めてです。役名が「女」、女が一人きり舞台で歌うというとても珍しいオペラです。「声」は私の大好きな作曲家プーランクが、当時の大ソプラノ歌手ドゥニーズ・デュヴァルのために作曲したのです。私の声質はリリコレッジェーロですので、自分にとっては、ようやくこの演目に私の声が追いついて来たところです。ずっと歌ってみたかった演目なので、非常に楽しみですし、非常に不安でもあります。

 

-どういう点が不安なのでしょうか?

 

舞台で一人で演じなければならないプレッシャーがとても不安です。「声」をどう解釈してどう演じたらいいのか?演出家の中村敬一先生は初めてなのですが、先生に教えていただきながら作っていけるので、その点は不安はありません。むしろ大船に乗った気持です。それよりも自分自身だけが舞台に登場し、40分歌い続けることが初めてだからです。作品の難しさもあります。電話で相手の彼と話をしているように歌うのですが、彼の声は聞こえませんし、彼の話の内容もわかりません。「女」が電話をしているだけなのです。彼が何を話しているのか、台本のト書きにも書かれていません。ここが一番難しいところです。お客様にも難しいと思います。結局彼が別れを切り出して、女はそれを受け入れるのですが、愛する彼を断ち切ることができず、自らの命を絶つことを選ぼうとします。女はどれほど彼を愛していたのだろうか。これを私が、舞台で一人で歌い演じるのです。

 

-横浜みなとみらいホールには初めて参加されますか?横浜のお客さまには、今まで佐藤美枝子さんの歌声を聴けるチャンスがあまりなかったと思うのですが。

 

大ホールでは歌ったことがありましたが、小ホールは初めてです。小ホールは440名が定員で、響きが素晴らしいと聞きます。「声」という作品は熱唱するようなオペラではなく、電話で話しをしている感じなので、舞台の緊張感がそのままお客様と共有できると思います。息使い、表情、ささやく声の響き。舞台で起こっていることがリアルに客席に伝わると思うので、さきほども申しましたが、とてもプレッシャーに感じるのです。お客様にはぜひ温かく見守っていただきたいと思います。

 

佐藤美枝子トピックス2.jpg

最後に茶目っ気たっぷりに笑顔で「温かく見守ってください」という言葉が印象的でした。作品に対し常に厳しい研究心で挑み、常に新しい自分を追い求める。ジャン・コクトーの台本にあるように「電話という武器」で愛が壊れてしまうことさえある。これは現代のネット社会を予言するような作品。「女」が直接人に会って傷つくのではなく、「電話」越しに愛を終結させる。優しさと厳しさの両面を持つ佐藤美枝子さんが「声」で我々に何を投げかけてくれるのか。「横浜音祭り2016」中で唯一のオペラ公演に、乞うご期待。

(公演担当)

 


■■20161116日(水) 19:00開演(18:30開場) 横浜みなとみらいホール 小ホール

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