情報誌 毎月22日発行

3月号 / 2010

:インタビュー 横浜美術館館長「逢坂恵理子さん」

10.02.15


横浜美術館館長 逢坂恵理子さん

横浜美術館館長 逢坂恵理子氏

Eriko OSAKA

プロフィール

東京都生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業 専攻芸術学 国際交流基金、ICA名古屋を経て、1994年より水戸芸術館現代美術センター主任学芸員,1997年より2006年まで同センター芸術監督をつとめる。1999年、第3回アジア・パシフィック・トリエンナーレで日本部門コーキュレーター、2001年、第49回ヴェニス・ビエンナーレで日本館コミッショナーをつとめるなど、多くの現代美術国際展をてがける。2007年より2009年1月まで森美術館 アーティスティック・ディレクター。2009年4月より横浜美術館館長に就任。

イベント

*開催中~3/3(水)
「束芋:断面の世代」
*3/20(土)~6/13(日)
「ポンペイ展 世界遺産 古代ローマ文明の奇跡」

<会>横浜美術館

「横浜美術館フレンズ」

お気に入りの一点を応援する
嬉しい特典もついてくる
横浜美術館フレンズ

横浜美術館コレクションを、市民の皆さまに支援していただくプログラム。参加費(支援金)は、収蔵作品の保存や展示に活用。参加者には横浜美術館企画展のフリーパスなど、横浜美術館ならではの特典が提供される。

参加費(支援金):1作品10,000円
支援期間:2010年4月1日~2011年3月31日
申込期間:2010年3月31日(水)まで
<問>横浜美術館


2009年4月より、横浜美術館の新館長として就任された逢坂恵理子さん。就任丸1年を目前に控えて、ご自身が思う美術作品への向き合い方、横浜美術館コレクションへの思い、4月からスタートする「横浜美術館フレンズ」への抱負をお伺いしました。



収蔵作品を次の世代に伝えるのは、大切な役目です。

美術作品を見て感じるものは、人それぞれです。
例えば、絵が好きな人が100人いたとします。印象派は一般的にとても人気がありますが、その100人すべてが「モネの絵が好き」かといえば、そうとは限りません。中には「モネの絵はあまり好きではない」と言う人もいるんですね。感じ方は十人十色。違っていて当たり前です。そこでは、自分と違った感じ方や考え方を排除するのではなく、その違いを受け入れてみる。そうすることによって、ひとつの絵を通じて様々な価値やたくさんの世界を知ることができるようになります。物事には、様々な感じ方、考え方があることを理解する上で、私は美術がとても有効なものだと思います。これからは、横浜市内の学校と連携して、子どもたちに向けて美術鑑賞の楽しみ方を伝えるプロジェクトを充実させていきたいと思っています。

日本の美術館は、企画展ばかりが注目されコレクション展にはなかなか人が集まらないという傾向があります。でも、世界を見渡すと、ルーブル美術館をはじめ、メトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館などの有名な美術館はコレクション展で人を呼んでいます。ありがたいことに、横浜美術館には素晴らしい美術作品が、約9,000点も所蔵されているんですね。日本と海外では、美術館に対する考え方に違いがあると思いますが、やはり、コレクションをきちんとつくって、収蔵作品を次の世代、また次の世代へと何年にもわたって受け継ぎ伝えていくことは、美術館の大切な役目です。
現在募集中の「横浜美術館フレンズ」は、そういった美術館の活動を、皆さまから広くご支援いただく全国でも例のない試みです。私は、このプログラムがスタートすることによって、市民の方々がコレクション作品についての知識や、美術に対しての考えを深めていただく良いきかっけになるのではないかと思っています。初めてのことで試行錯誤しながらではありますが、長期的に進めていきたいと思っています。



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