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横浜バロック室内合奏団代表 ヴァイオリニスト 小笠原 伸子
インタビュー

横浜バロック室内合奏団代表 ヴァイオリニスト 小笠原 伸子 日々の生活のなかで豊かな音楽を聴いてもらいたい

「横浜と遊ぶ」をテーマに、横浜と向き合って仕事をしている画家や作家らで構成される「ヨコハマの会」。この会が横浜の文化向上に貢献した人・モノに送る「ヨコハマ遊大賞」を、昨年度はクラシック音楽分野で初めて「横浜バロック室内合奏団」が受賞した。代表である小笠原伸子さんの思いとは―。


 「第18回ヨコハマ遊大賞を受賞できて本当に嬉しかったです。こうやって賞を頂けたことで団員みんなも改めて頑張ろうという気持ちになりました。」
 高校生のときに都内から横浜に引っ越してきた小笠原さんは、大学院修了と同時に神奈川フィルハーモニー管弦楽団にヴァイオリニストとして入団し、コンサートマスターも務めた。そして退団後「横浜バロック室内合奏団」を立ち上げ、横浜を拠点に活動を開始する。
 「今から15年前に若い方たちから合奏団をぜひ作ってほしいと言われ、1991年の4月に山手のゲーテ座で初めての演奏会をしました。それから年に2回ずつ定期演奏会をやっていたんですが、横浜みなとみらいホールができたのをきっかけに定期演奏会を年に4回やろうと一大決心をしまして(笑)、7年間ずっと続いています。」
 年に4回の定期演奏会を行うだけでも大変な労力だが、それに加えて自宅のある横須賀・鷹取での定期的なホームコンサートや、関内にある事務所「スペース横浜バロック」でのミニコンサートなど精力的に活動を行う。このハードなスケジュールを支えているのは“日々の生活のなかで音楽を聴いてもらいたい”という強い思いだ。
 「私がヨーロッパに留学していた頃、楽器を持って街を歩いていると“家に来てコンサートを開いてくれないか”と裕福な方から声をかけられたんです。向こうでは生の音楽に触れるホームコンサートが身近にあるんですよね。生活の中に豊かな音楽が根付いていけばという思いはずっと持っていましたし、それは大きなホールでやる時もいろんな人が集まる小さなサロンでのコンサートの時も変わらずにありますね。」
 スペース横浜バロックでの演奏会は月に1回程度開催され、20m2ほどのスペースに20人ほどのお客が入る。近所の会社に勤める人がお昼休みを利用して聴きにくることもある。昼食を食べながら音楽を楽しむ、小さなスペースならではの飾らない空間だ。「オーケストラは指揮者に合わせて奏者がそれぞれのパーツをちゃんとこなしていくという感じがありますが、室内楽ではお互いのやりとりが音楽を高めていったり築いていったりするんですよね。ですから同じ曲を弾いても演奏は毎回違うものになるので、毎日が新鮮で楽しいですね。」
 その横浜バロック室内合奏団が、2月に今年1回目のコンサートを行う。
 「今回はモーツァルトのクラリネ ット協奏曲という彼の晩年の名曲をメインで演奏します。また日本に2台しかないグラスハーモニカという珍しい楽器をお借りできることになったので、ロビーでの演奏を予定しています。これはかなり珍しいのでぜひ聴いて頂きたいですね。これからもこの関内を中心に豊かな音楽が育つように活動していきますので、小さなコンサートですがお気軽にお越しいただければと思います。」
●小笠原伸子(おがさわらのぶこ)
北海道赤平生まれ
東京藝術大学、同大学院修了
神奈川フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターをつとめ、1981年より横浜弦楽四重奏団第1ヴァイオリン奏者。1991年より横浜バロック室内合奏団コンサートマスター。2004年からバッハ無伴奏全曲演奏を毎年開催。

●横浜バロック室内合奏団
1991年結成
バロック音楽を中心にそのレパートリーは古典、ロマン派、現代音楽にまで及ぶ。特にバロックにおいて、隠れた名曲の紹介や演奏される機会の少ない全曲演奏を積極的に行ってきた。2006年11月、第18回「ヨコハマ遊大賞」受賞。
横浜バロック室内合奏団代表 ヴァイオリニスト 小笠原 伸子

PICK UP INFORMATION
● 2007年度定期会員募集中
 ※詳細は横浜バロック室内合奏団 電話:045-222-9681

●2月16日(金曜日)第41回定期演奏会



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