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ヨコハマ文化情報 Yokohama's Cultural Information

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横浜エンゲキ稽古場最新事情
横浜アートプラットフォーム 「急な坂スタジオ」のオープニング・パーティーの模様を取材
 横浜の演劇人たち待望の稽古場「急な坂スタジオ」が野毛山にオープンした。結婚式場だった「老松会館」を転用したこの施設は、東京国際芸術祭の企画運営で知られる日本最大のアートNPO「アートネットワーク・ジャパン」と、地元の若手劇団の登竜門である横浜西口の公設民営ホール「STスポット」という2つのNPOにより共同で運営される。一風変わった名前のこのスタジオは、他の稽古場とどう違うのだろうか。
 このスタジオの特長としてまず挙げられるのは、長期利用が可能ということだ。現在、横浜市を含む首都圏では稽古場が慢性的に不足しており、アーティストたちは練習場所を転々としている。長期の利用はこの現状を改善するとともに、企画から公演準備までの全作業をこのスタジオで行うことを可能にする。つまり、ここは単なる稽古場ではなく、作品を生む“創造の場”になるのだ。事実、オープニング・パーティーでは“Nibroll(ニブロール)”のリハーサル特別公開が行われるなど、“創造の場”であることを感じさせた。

急な坂スタジオ
 さらに特長的なのは、横浜で活動するアーティストをレジデント・アーティストとして迎えることだ。前述の“Nibroll”を率いる矢内原美邦さん(振付家・演出家)のほか、岡田利規さん(劇作家・演出家)・中野成樹さん(演出家)が招かれている。彼らはいずれも世界を舞台にした活躍が見込まれており、その活動をサポートすることで「野毛山から世界へ」の広がりが期待される。アートネットワーク・ジャパンの市村理事長は「地元の人と仲良く、世界に開かれたスタジオを目指したい」と展望を語った。
パーティーの目玉だったレジテント・アーティストによるトーク&作品映像上映 “Nibroll(ニブロール)”のリハーサル特別公開の様子。本番さながらの緊張感が漂う。  また、STスポット横浜の曽田理事長が「アーティストにも街にも刺激を与える場所であってほしい」とコメントするように、このスタジオは桜木町・野毛界隈の活性化にも寄与する。本施設は市民も利用可能なので、アーティスト同士だけでなく市民とアーティストの交流も生まれる。12月からはマンスリーアートカフェ(仮)という、具体的な場も予定されているという。パーティーに出席していた演劇関係者も「演劇界は横の繋がりが意外と弱いので、情報提供の場になってほしい」と期待を寄せていた。前述のレジデント・アーティストの中野さんは、「常に人が集まっている場所にしていきたいですね。1発限りの大きな花火ではなく、ずっと絶えず人がいるというのが大切なことだと思います」と語ってくれた。 「急な坂スタジオ」の名になぞらえて、この坂を助走して世界に羽ばたく人材が育つ場所になっていくか。これからの発展にぜひ期待したい。
PICK UP INFOMATION
 横浜アートプラットフォーム:急な坂スタジオ
横浜市西区老松町26-1
tel.045-250-5388
http://kyunasaka.jp
 アクセス:JR・市営地下鉄「桜木町」駅から徒歩10分
  京浜急行「日ノ出町」駅から徒歩5分


 
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