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横浜美術館が昨年に引き続き取り組むアーティスト・イン・ミュージアム横浜。2006年の第一弾は『3人のアーティスト』と題し、新井卓(あらい・たかし)、藤井雷(ふじい・らい)、川島秀明(かわしま・ひであき)の3人のアーティストに横浜美術館のアートギャラリーをアトリエとして提供、制作現場、過程とそこでうまれた作品を公開する。
「昨年が美術館の外、例えば市内の学校や公園などでのアーティストと市民・地域との出会いに重点を置いていたとすれば、今回の企画では横浜美術館を新たな創造の場、創作活動と市民との出会いの場に成長させることが目的です」(横浜美術館学芸教育グループ次席指導員 関淳一さん)
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美術館に集まる人々を、ダゲレオタイプという古い写真技法でポートレート作品におさめるのは写真家の新井卓さん。銀板上に画像を定着させるダゲレオタイプは露光に10分前後の時間を要し、ネガ・ポジ式の写真とは異なり複製ができない。新井さんは被写体との写真を介したコミュニケーションを重視し、これまではごく身近な人物を撮ってきた。本企画を通してコミュニケーションが広がる。
「どんな出会いがあるか楽しみ。ダゲレオタイプは古い手法ですが、初めて接する方にとっては新鮮にうつるはずです。写真の中にある情念を感じてください」(新井さん) |
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画家の川島秀明さんは閉ざされたアトリエから出て、初めて制作現場を一般に公開する。
「気に入らない作品は人に見せなければいい。1日制作に身が入らずぼんやりしている日がある。ここではそれができない。決まった日に通い、決まった時間人々に見守られながら創作にあたる。これまでなんとなく避けてきた描くことを仕事として受け入れることに挑戦してみようと思っています」(川島さん)
描かれた作品は企画展「アイドル!」に出品される。“アイドル”は見られることを大前提とする象徴的な存在。作家自らも見られながら創作するというわけだ。
「作品を作る場が公開の場になる。作家は展示する場や締切りを意識せざるを得ず、制作中に受ける来館者からの質問や感想に影響される可能性もある。そういった様々な制限の中で創作がどう展開するかが見どころです」(横浜美術館学芸教育グループ次席学芸員 天野太郎さん)
画家の藤井さんも美術館内で制作。作品は企画展「日本×画展」に出品される。期間中はスタジオ公開の他、クロストークも行う予定だ。
アートと市民はもっとダイレクトにつながるべきだろう。そのためには場の提供だけでなく、市民との出会い方法の演出も必要だ。美術館が新たな創作の場として成立するかどうか、横浜美術館の新しい取組みを見守りたい。

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