



 
 |

この秋、横浜に新しい街の景色がうまれた。日本大通りのオープンカフェだ。歴史的建造物が建ち並び風格のあるこの通りを、さらに魅力的なエリアに育てようとする横浜市の取組みで、夏休み期間のテストランを経て、9月2日より本格的にスタートした。現在、沿道の5店がカラフルなパラソルを並べ営業している。
市内には、他にも多数見られるオープンカフェだが、横浜市が取り組むオープンカフェは他とは少し異なっている。単に、建物の窓やドアを開け放ってオープンにするのではなく、公共の道路上にパラソルとテーブルを並べて営業するのだ。 |
 |
|
 |

 |
 |
 |
「2002年の日本大通りリニューアル以来、ワールドカップのプレイベントとしてなど、オープンカフェをイベント的に設けることは度々行なってきました。恒常的に運用できるようになったのは、道路占有に関する規制が緩和されたことが大きいです。今回は11月まで展開、12月以降は状況を見て、継続を検討します」(横浜市都市整備局都市デザイン室・河本一満さん)
これまで、歩道を含む道路上で店舗を営業することはお祭りなど一部の例外を除いて許可されていなかったが、今年3月、国土交通省の指針が出され風向きが変わった。横浜市はこれを受け、全国に先駆けてオープンカフェに取組んだのだ。
「街づくりにカフェを活用し成功している好例がパリ。ヨーロッパの街角のように、絵になる風景が日本大通りにできれば、新たな観光名所として賑わいが生まれるでしょう」(河本さん) |
 |

 |
参考にしたヨーロッパでは、カフェは単なる飲食の場としてだけではなく、アーティストの発表・表現の場としても認められていることが多い。それにならい、日本大通りでもアートとの連携を重視した運営を行なっている。オープニングイベントでは、美大生やアーティストにパフォーマンス・作品披露の場を提供した。
アートとの結びつきの点で象徴的な存在が、横浜トリエンナーレ2005の関連事業として、8月19日にオープンしたカフェレストランgraf media gm:YOKOHAMA-50(以下gmY)だ。トリエンナーレの開催と合わせ、営業も年内の期間限定。
場所はトリエンナーレステーションのあるZAIMビル(旧労働基準局・旧関東財務局)。運営しているのは"graf"という、横浜トリエンナーレにも奈良美智氏と組んで参加しているクリエイター集団だ。店では参加アーティストを呼んでのライブイベント等も予定されている。
gmYプロデューサーの岡田真紀さんはこう話す。「食物も音楽も無形ですが、アートと同じで、作り手の世界観がそこにはあると思うんです。介在して人と人をつなげ、新しいコミュニケーションを始めることもできる。"ライブ"をキーワードに、このオープンなスペースだからこその、何かおもしろいことが生まれるとよいと思っています。期間限定の店ですから、本当に今だけ!日々変わっていく様子を見逃さないでください」 |
 |
 |
 |
| カフェから生まれる街のにぎわい、アートの息吹き。この実験的試みが、今後どう拡がりをみせるのか注目したい。折りしも銀杏並木が色づき、日本大通りが1年でとりわけ美しくなる季節。秋の日本大通りを訪れてみてはどうだろうか。 |
 |
 |
|
|
 |


 |
記事・写真等の無断使用・無断転載はご遠慮ください。 |
 |

|