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京急弘明寺駅近くの糸縄神社(南区六ツ川1-86)で開かれている「六ッ川寄席」は、1987年、地元に住む大野勝敏さんが「地域の方々に、笑いで楽しいひとときを過ごして欲しい」と始めた地域寄席の草分け的存在だ。スタート時は講談のみで行なっていたが、客の入りが芳しくなかったため、13回目から落語に切り替えた。以来18年、公演数はこの9月で107回を数え、出演した落語家も100人を超えた。
「活動に共感し手伝ってくれる人がいてこそ続けてこられたのです。誰より自分自身が楽しむという気持ちが大切です」(大野さん) |
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昨年11月、栄区桂台のそば処・弁慶(栄区桂台南1-9-1-103)が始めた「弁慶にぎわい寄席」も町の活性化が目的だ。約25年前に入居が始まった桂台地区は住民のほとんどが60代のリタイア世代。自然と町の勢いがなくなり、店を閉める商店も増えてきた。
「活気を取り戻すには“笑い”が効くと思ったんです。長くこの場所で商売をさせてもらってきたから、恩返しの気持ちでやっています。」(弁慶店長・柳沼栄一さん)
この寄席をきっかけにして、引きこもりがちだったお年寄りが寄席を見に来たり、世代を超えた地域の交流が生まれたりしているそうだ。
「今では地元のシニアクラブの方々が運営の中心になっていただいています。イベント名も『栄にぎわい寄席』に改称する予定で、今後、ますます地域を代表するイベントに育てて行きたいですね。当面の目標は毎回出演してもらっている三遊亭王楽さんが真打になるのを見届けること」
今回ご紹介した3ヶ所の他にも、あちこちで地域寄席がある。どこも、規模的には小さなムーブメント。客層も年配の方がメインとあって、昨今の落語ブームとは関係ないように見えるが、それだけにブームでは終わらない息の長い活動を予感させる。客も噺家も町も運営者も笑顔になる“地域寄席”。今後の展開が楽しみだ。 |
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