メニューを飛ばして本文へ

ヨコハマ文化情報 Yokohama's Cultural Information

情報誌の紹介 バックナンバー


ホームシアター事情

新しいライフスタイルの提案

飛行機が迫ってくる音が背後から聞こえる。地響きの音が身体を揺らすように聞こえる。映画館でこんな経験をした人は多いだろう。ホームシアターは、それに近い状態を家庭で再現する仕組みだ。
「ホームシアターが生まれたのは1980年代ですが、広く利用されるようになったのはここ5年のことです。きっかけはセルDVD市場の拡大。映画を家庭で観るスタイルが受け入れられてきた結果だと思います。ほとんどの方が、映画を観る目的でホームシアターを手に入れています」日本オーディオ協会副会長、山本喜則さんは言う。
大容量のDVDはビデオテープやレーザーディスクに比べ映像が美しく、音も映画館と同じ方式で収録されている。低価格でソフトが手に入るので、その性能を十分に引き出しながら鑑賞できるホームシアターの需要が高まったというわけだ。


 主流は6個のスピーカーで視聴者を取り囲む5.1ch(チャンネル)と呼ばれるサラウンドシステム。約5~10万円から手に入る。現在使っているテレビ設備に追加するだけでも、簡単にホームシアターは実現できる。
 本来なら生で鑑賞するのが醍醐味とされる演劇、コンサートにもホームシアターならではの楽しみ方がある。劇場では目の届かない演奏者・役者の表情や舞台美術の細部まで見ることができるのは大きな魅力だし、音に身体が包まれ、まるで客席にいるような、これまでにない臨場感が味わえる。
 ホームシアターの普及率は、アメリカで10軒のうち1軒の家庭に普及しているとすると、日本はまだ100軒に1軒ほど。これには日本の住宅事情が深く関係しているが、実際は4畳半でも和室でもホームシアターは設置できる。
 実際に、ホームシアターを手に入れた方に話を聞いてみた。
「想像していたよりもコンパクトで、部屋に置いても違和感がありません。設置も簡単でした。CSデジタルでハイビジョン放送を楽しんだり、家でのオーディオライフを満喫しています」(利用者の田中さん)
 現在主流の5.1chから、今後は更に音に奥行きの出る7.1chへ。逆に、3.1chで5.1chに近い音質を再現するシステムが開発されるなど、ホームシアターの技術は日々進歩している。薄型大画面テレビも、発売当初に比べると1/4近くの価格になるなど今後はさらに手に入れやすくなりそうだ。これからの課題としては、見た目も大きさもスマートなデザイン、そして、ホームシアターがあるライフスタイルの提案だと、山本さんは言う。
「ホームシアターはテレビのある場所に設置するものなので、個人のものではなく、家族のものという意味合いが強いんです。近頃は家族でテレビを囲む機会も少なくなっています。ホームシアターなら再び居間に家族が集うきっかけを作れるかもしれません。そういった意味では、ホームシアターより、"リビングシアター"という呼び方もあるかもしれませんね」

A&Vフェスタ2005
音と映像の最先端を体験できる4日間
9/21(水)~24(土)10時~18時
〈会〉パシフィコ横浜(みなとみらい)〈¥〉無料
〈問〉日本オーディオ協会 03-3546-1206
ホームページ



記事・写真等の無断使用・無断転載はご遠慮ください。