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「たとえば、知的障害の人は言語ができない分、絵画が大事なコミュニケーションの媒体なんじゃないかって感じます。近代は言語、視覚中心主義なんですよ。でもそれによって、臭覚や触覚など、五感の違った部分が退行してる。ところが、沖縄の盲学校の人たちの彫刻を見ると、触覚は明らかに僕たちより発達してたり…。」
障害のある人すべてに才能があるということではない。が、障害は社会にとってマイナスではなく、ひとつの個性ともとれる。見たり、表現したりという機会さえあれば、大きく開花する可能性を秘めているというのだ。
ダンスなどの身体表現の世界でも、障害のある人もともに舞台を創ろうという動きが活発化している。
『エイブルアートオンステージ』もそのひとつ。障害のある人と舞台表現活動をしようというアーティストを募り、それぞれの地元でワークショップや舞台公演のバックアップを行なうというプロジェクトだ。
このプログラムに参加し、横浜で視覚障害者を対象にした身体表現のワークショップと、本公演を4月に予定している東京芸術大学の学生、清中愛子さんは、こんなふうにいう。
「視覚障害者が指でなぞって使用するイラストを点で描いた図版がありますが、これは目で見て平面でイメージする晴眼者の感覚。たとえば、ニワトリを思い浮かべるとき、視覚障害者には掴んだときの手の感触や立体的な感覚などから獲得した別のイメージがあるのではないかと思う。そうした差異はそのままに肯定して、参加者それぞれの身体にある特有の動きや物語を取り上げたいと思うんです」
また、伊勢佐木町でも、毎年秋に『福祉のアート展』を開催。障害者の作品数百点を商店街に展示している。だれもが楽しく安心して出かけられる街づくりを模索しようというものだ。
アートをきっかけにして、共生社会へ向けた動きは、ますます広がりつつあるようだ。 |
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