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ヨコハマ文化情報 Yokohama's Cultural Information

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壁画アート Nov 2004
 廃線になった東急東横線の桜木町駅の高架下が新たなアートスペースとしてリニューアルされる。この高架下の壁のアートは横浜の名物的存在だった。ところが、最近はスプレー缶を使い、一度描かれたものの上から次々と上塗りされるなど、まるで落書き状態。そこで、試験的に一部を消し、ロコサトシさんと市民や学生たちが新たに絵を描いた。さらには、横浜市や国土交通省の主催で、壁の活用や歩道空間の維持などについて市民の意見を伺うワークショップの開催や、市民意向調査なども実施される予定だという。
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 ロコさんは、今から30年近く前、最初にこの壁に描き始めたウォールぺインターの草分け的存在。それだけに、この壁への思いもひとしおだ。
「90年代中ごろまでは、すでに描いてある絵に付け足すような感じで次の絵が描かれてたり、親しみのある絵が多くて、市民の人にも受け入れられてたんだと思う。それが、かたっぱしから人の絵を消して、スプレー缶でロスやニューヨークにあるような暴力的な絵が描かれるようになった」
 今描かれている絵がすべて悪いというわけではない。しかし、自分で消化せず、ただ暴力的な絵を真似て欲求のはけ口にするのは、表現とはいえない。しかも、平気で人の絵の上に重ねていくのは、同じ絵を描く人間としてさびしいというのだ。
「アートって酵素のようなもので、ほかのものと絡み合ったときにバーッと活性化させる役割がある。まして、外に描くってことは、自分がここにいるんだよって相手に叫びたいから。だから、どれだけ相手が大事かってことをわかって欲しい。自分の部屋で描くんじゃなく、無差別に見られる公共の場に一筆おくってことは、相当な決意がいることなんだよね」

 とはいえ、リニューアルのためには、一度今の絵を消さなければならない。記録をとってもらうよう、事前に告知期間を設けるなど、せいいっぱいの配慮を行った。
「アートっていうのは、ルールなしに認めてもらうってのが一番すごいこと。暗黙の状態で親しみがわくっていうのが。だからルールをつけなきゃいけないってのはさびしいんだけど、今のままだと本当に絵を描きたい人が描けない。だから、一度消して、窓口をちゃんとしようということなんだ」
 まずは、あの壁を光り輝かせて整備しようというのが今回の目標。単なるお絵書きの壁で終わらせたくないという。
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「もう1回あの壁を市民に取り戻そうってこと。美術だけじゃなく、できれば文学者とかミュージシャンも入れて、哲学の壁みたいになればいいなって…。それには5年、10年かかるかもしれないけど、あそこまで長い壁ってそうないから、世界に届くような壁になればいいなと思う」
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