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記者発表資料

 
 
 
 
 
 

■スピーカー紹介


【パネリスト】

基調講演・パネル・ディスカッション 1

Peter Hall

ピーター・ホール 
Sir Peter Hall
ロンドン大学、バートレット校の都市計画・都市再生学科教授。ケンブリッジ大学で地理学の修士号(1957年)および博士号(1959年)を取得し、ロンドン大学スクール・オブ・エコノミクス、レディング大学(1968〜88年、都市・地域学学部長)、カリフォルニア大学バークレー校(1980〜92年、都市・地域計画学部名誉教授)で教鞭をとる。1991〜94年には英国環境大臣のための戦略的プランニングの特別顧問を務め、テムズ河ゲートウェイ、英仏海峡トンネルなどを含めてロンドンおよび南東部の地域計画問題を担当した。1998〜99年に副首相の都市問題分科会メンバー。2006年プランニング・システムのバーカー報告に対する特別諮問委員会メンバー、2008年エコタウン・チャレンジ・パネルのメンバー。 2009年から総額2,200万ユーロを費やしたSINTROPHER(ヨーロッパ周辺地域の発展助成を目的として「トラムトレイン」を中心とする新交通の技術移転促進を行うEUプログラム)の総指揮をとって現在に至る。
都市および地域計画、その関連テーマで、The World Cities(1966・1977・1983年)、Urban and Regional Planning(1975・1982・2002年)、Cities of Tomorrow(1988年)、Technopoles of the World(M・キャステルズとの共著、1994年)、Cities in Civilization(1998年)、Urban Future 21(U・プファイファーとの共著、2000年)、The Polycentric Metropolis(K・ペインとの共著、2006)など、著作・監修は40冊近くに及ぶ。




【パネリスト】

パネル・ディスカッション 1

Monte Cassim

モンテ・カセム 
Monte Cassim
立命館アジア太平洋大学学長、学校法人立命館副総長。1947年スリランカ生まれ。専門は産業政策、環境科学、国土計画、都市工学、建築学。1970年スリランカ大学建築学科卒業、1972年大阪外国語大学日本語プログラム修了、1973年横浜国立大学大学院工学系研究科研究生修了、1974年東京大学大学院工学系研究科研究生修了、1976年東京大学大学院工学系研究科修士課程都市工学専攻修了、1982年東京大学大学院工学系研究科博士課程都市工学専攻単位取得。1972年スリランカ工学技術公団デザインコンサルタント部(建築士)、同年マレーシア工科大学居住・建築・計画学部常勤講師、1980年三井建設設計部(建築士)1981年AUR都市建築コンサルタント(地域開発計画)、1985年国際連合地域開発センター(UNCRD)主任研究員、1994年立命館大学国際関係学部教授、1996年立命館大学政策科学部教授(〜2004年3月)、2000年立命館大学国際教育・研究推進機構長(〜2004年3月)、2004年立命館アジア太平洋大学学長、立命館アジア太平洋大学教授、学校法人立命館副総長



AOKI tamotsu
青木 保
AOKI tamotsu
青山学院大学大学院特任教授
1938年東京生まれ。東大大学院修了(文化人類学専攻)大阪大学で博士号(人間科学博士)。大阪大学教授、東京大学教授、政策研究大学院大学教授などを務めた後、文化庁長官(2004年4月ー2007年7月)。米ハーヴァード大学客員研究員、仏国立パリ社会科学高等研究院客員教授、独コンスタンツ大学客員教授なども務めた。日本文化人類学会会長(1994?96)、現名誉会員。中国社会科学院名誉教授。1965年以来アジア各地で実地調査に従事。著書に「儀礼の象徴性」「境界の時間」「異文化理解」など多数。


ITO toyo
伊東 豊雄
ITO toyo
建築家。1965年東京大学工学部建築学科卒業。71年アーバンロボット設立。79年伊東豊雄建築設計事務所に改称。国内、ヨーロッパ、アジア、アメリカなど世界中にプロジェクトを持ち、幅広く活動。主な作品にせんだいメディアテーク、TOD’S表参道ビル、2009高雄ワールドゲームズメインスタジアム(台湾)等。現在、バルセロナ見本市 グランヴィア会場拡張計画(スペイン)、台中メトロポリタンオペラハウス(台湾)他が進行中。ヴェネチィア・ビエンナーレ「金獅子賞」(2002年)、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル(2006年)など受賞多数。著書に、『風の変様体』(青土社)、『透層する建築』(青土社)など。


NODA yumiko
野田 由美子
NODA yumiko
82年東京大学卒業、90年ハーバードビジネススクール修了。バンク・オブ・アメリカ東京支店、日本長期信用銀行本店調査役、同ニューヨーク支店支店長代理、同ロンドン支店次長、プライスウォーターハウスクーパース英国本社ディレクター、PwCアドバイザリー株式会社パートナーを経て2007年6月より現職。副市長として、創造都市事業や経済観光を担当する他、横浜の国際都市戦略、都市ブランド戦略、共創推進事業などを手がける。内閣府経済財政諮問会議「日本21世紀ビジョン」に関する専門調査会WGメンバー、経済同友会企業経営委員会副委員長、横浜市経営諮問委員会の委員等を歴任。


◎コーディネーター

KATO taneo

加藤種男
KATO taneo
1990年、アサヒビールの企業文化部創設以来、同社の社会貢献部門の推進役となる。2002年よりアサヒビール芸術文化財団事務局長。企業メセナ協議会研究部会長。NPOの推進役として、アートNPOフォーラムの立ち上げ、日本NPOセンター評議員、アートNPOリンク理事などを務める。アサヒ・アートフェスティバルを始めとして、分野を超えたアートプロジェクト多数をプロデュースするとともに、全国各地の地域創造を支援。著書に『社会とアートのえんむすび―つなぎ手たちの実践』(共著)『新訂 アーツ・マネジメント』(共著)ほか。2009年3月芸術選奨文部科学大臣賞受賞。





【パネリスト】

パネル・ディスカッション 2[首長会議]

Volker Stein

フォルカー・シュタイン
Volker Stein
フランクフルト市副市長。1976年、ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学フランクフルト・アム・マインにおいて法学・体育学・宗教学を修めて卒業(第一次国家試験合格)。1988年から1989年にかけてオッフェンバッハ郡副市長を務め、学校、スポーツ、文化を担当した。ドイツ再統一に伴いヘッセン州に異動。テューリンゲン州 州行政の統合プロセスを支援した。1991年から2001年までドイツ連邦軍(WBK IV、第5装甲師団)でさまざまな訓練の指揮をとった。現在はドイツ陸軍予備役大佐。フォルカー・シュタイン氏は自由民主党(FDP)党員でもある。2001年から2007年まで、フランクフルト市FDP会派会長を務め、2007年11月、フランクフルト市の要職に就く。以来、副市長および公安・治安・防災部門責任者の職にあり、治安維持、危機管理、救急医療、港湾・市場管理を担当している。
フランクフルト市
Frankfurt am Main
フランクフルト・アム・マイン市はマイン河畔に位置し、高層ビルが空を背景に作り出す景観は印象的だ。しかし同時に、数多くの公園と広大な森林地区を有する緑の都市でもある。ドイツの都市では第5の規模をもち、人口は67万人。180の異なる国籍の人々が居住する多文化都市だ。ペトラ・ロート市長(キリスト教民主同盟:略称CDU)が1995年以来在職。フランクフルトは姉妹縁組を結んだ世界14都市とともに国際協力関係を促進し、ヨーロッパ内外で広い分野に及ぶネットワーク構築を進めている。フランクフルトは欧州中央銀行およびドイツ連邦銀行、そしてヨーロッパ第2の証券取引所であるフランクフルト証券取引所の所在地である。228の金融機関がフランクフルトで営業し、この都市をヨーロッパ大陸最大の金融センターとしている。フランクフルトには12世紀から続く長い定期市の伝統がある。今日では世界最大のモーターショーや世界最大の書籍市をはじめとして年間36の国際見本市が開かれる。


lin
林 建元
Dr. Chien-yuan Lin
林建元博士は、台北市財政局長を経て、2008年に同市副市長に就任した。同氏は国立台湾大学の建築与城郷研究所において教授(都市計画)を務めたこともある。林建元副市長は、国立政治大学で学士号(土地経済学)を得たのち、1978年に国立台湾大学で修士号(都市計画)を、1987年にワシントン大学(米国、ワシントン州)で博士号をそれぞれ取得した。林副市長は、大学教授の職にあった時期に、特に都市のインフラ計画と土地開発の分野において公共政策の分析に広く携わっていたことで知られている。
台北市
City of Taipei
台北市は、台湾の政治的・経済的中心で、商業活動も盛んに行われている。台湾(中華民国)最大の都市であり、首都でもある。台北市は多様な民族および文化を包含しており、創造性と多様性を備えた都市であることを誇りとしている。また世界でも最も特徴的なアジア文化が栄えている。2008年、台北市文化局(Department of Cultural Affairs)は、文化産業および創造産業の奨励政策をさらに推し進めた。一方1985年に設立された台北市文化基金會(Taipei Culture Foundation)は、公共部門と民間部門の双方から資金援助されている非営利組織である。この基金會は、文化活動の公的側面と公共性に重点を置き、台北における芸術および文化の持続可能な発展を推進することを使命としている。
※台風8号による台湾中南部被災を受けて、台北市副市長の来日は中止となりました。何卒ご了承いただきたく、お願い申しあげます。


trontin
ローラン・トロンタン
Laurent TRONTIN
ローラン・トロンタン氏は、現在リヨン広域行政区Grand Lyonの都市部における創造産業を担当している。彼は、9年間企業の顧問として、顧問先企業が推し進める変革をより良い方向に導き、創造性を通じて新たな概念を創り出すことにより企業活動の支援を行ってきた。
今年からは、リヨン広域行政区で活動する創造産業の担い手や企業が、新しい製品コンセプトやサービスを創りだすことを可能にすべく企画調整をすることが彼の仕事となっている。また、リヨン広域行政区が支援をしている高機能繊維企業クラスタである「テクテラ」とリヨンのファッション分野での才能ある若手の支援を行っている組織である「クリエーターズ・ビレッジ」を監督する責任者ともなっている。
リヨン市
City of Lyon
リヨンの歴史は紀元前1世紀のローマ帝国に遡る。面積は500ヘクタール以上、1998年にはユネスコにより世界遺産に登録されている。市内には、ローヌ川とソーヌ川が流れ、フルヴィエールとクロワ=ルッスの2つの丘陵があり、リヨンの独特な地理的特徴となっている。ヨーロッパの十字路に位置し、ローヌ川流域の心臓部にあって、リヨンは常に商業や文化交流の重要な舞台となってきた。パリに次ぐフランス経済の中心であり、人口増加を続けて繁栄を謳歌してきた。市民たちは料理や絹の伝統に誇りを持ち、敬意を表している。「光の祭典」、現代美術ビエンナーレやダンス・ビエンナーレのようなイベントが開催され、市民たちが街をあげてリヨンという都市に活気を与え続けている。


mori genji
森 源二
MORI genji
金沢副市長。1989年東京大学法学部を卒業。1989年自治省入省。1993年ケネディ行政大学院公共政策学修士。1995年春日井市企画調整部長、1998年京都府地方課長、2003年内閣官房地域再生推進室補佐、2005年総務省自治行政局行政課行政企画官、2007年総務省大臣官房参事官[財政課担当]を経て、2008年より現職。
金沢市
City of Kanazawa
金沢市は、今から420年余前、加賀藩前田家の城下町として確立・発展した。
歴代藩主は、争いを避け学術・工芸・芸能の奨励・普及に努め、また、第二次世界大戦でも戦禍に遭うことがなかったことから、現在でも藩政期のまちなみが面的に残り、伝統文化の息づく文化的景観を形成している。市では、歴史的景観の保全に努めるとともに、伝統を継承しつつ、常に革新の営みを加え、創造性に富んだ文化・産業の創出に努めるなど、小さくても自らの存在を主張しうるまち、世界の中で独特の輝きを放つ「世界都市・金沢」の実現を市政の柱に据えている。


shinoda
篠田 昭
SHINODA akira
新潟市長。1948年新潟市生まれ。上智大学外国語学部卒業後、新潟日報社に入社。長岡支社報道部長、論説委員兼編集委員などを勤め、2002年9月に退社。同年11月に新潟市長に就任し、現在に至る。2005年、全国最多となる15市町村の合併をまとめあげ、2007年には本州日本海側では初となる新潟市の政令指定都市移行を実現。近年は、家庭系ごみの減量化・リサイクルの推進に向け、10種13分別化と有料化を導入しながら、ごみ処理に関する市民満足度を向上させるなど、市民一体となった環境先進都市新潟の実現に向け邁進している。

新潟市
City of Niigata
新潟市は、人口81万人、日本を代表する二つの大河、信濃川と阿賀野川の河口に位置する湊町です。北前船最大の寄港地として発展し、本州日本海側では唯一国際空港と中核国際港湾の両方を備えた、北東アジアのゲートウェイです。3月から10月にかけての日照時間が首都圏より15%も長い*、光あふれる大農業都市で、水田面積やチューリップ(球根・切花)出荷量は、それぞれ日本一を誇っています。現在開催中の「水と土の芸術祭」は、この二つの大河がもたらした「水」の記憶、「土」の匂いを、アートの力で辿る歴史と文化の旅です。

気象庁発表 3〜10月の平年日照時間の合計
新潟市:1,372時間|東京:1,193時間



KANEDA takayuki
金田 孝之
KANEDA takayuki
横浜市副市長。京都大学大学院研究科土木修士課程修了。昭和45年に横浜市入庁。都市計画局にて、みなとみらい21事業の推進に取り組み、平成12年港湾局長、平成14年企画局長、平成15年都市経営局長を経て、平成17年助役[現在の副市長]に就任した。現在は筆頭副市長。

横浜市
City of Yokohama
横浜市は日本の開国の地として1859年に開港し、2009年に開港150周年を迎える都市です。開港以来、日本の玄関として海外の文化を受け入れ、独自の文化を持つ国際都市として発展し、現在は人口367万人の日本最大の単位自治体となっています。港を囲む歴史的建造物やその風景など、個性的で魅力ある都市景観や地域資源の魅力は、多くの市民や観光客を惹きつけ、様々な芸術や文化を育んできました。また、長年の都市デザイン活動により都市の独自性を確立してきたほか、市民やNPOによる創造的な活動も盛んな土壌があります。開港150周年を契機に、さらに飛躍する新たなまちづくりを進めるため「クリエイティブシティ・ヨコハマの取組を進めています。



HAYASHI fumiko
横浜市長
林 文子

Mayor of Yokohama City
HAYASHI fumiko
1946年生まれ。東京都立青山高等学校を経て東洋レーヨン[現・東レ]に入社。その後、自動車販売業界で実績を残し、1999年ファーレン東京代表取締役社長就任。2003年BMW東京代表取締役社長就任。2005年ダイエー代表取締役会長兼最高経営責任者[CEO]に就任し経営を再建。
2008年東京日産自動車販売 代表取締役社長就任。



【分科会パネリスト・コメンテータ】

I-1 学びのカタチを創造する

◎―パネリスト

Lindy Joubert

リンディ・ジュベール 
Lindy Joubert
ユネスコ学際的芸術研究所所長、メルボルン大学建築学科上級講師。2000年から2003年にユネスコ本部(パリ)にて顧問を務め、現在はアジア太平洋・芸術教育連盟(Asia Pacific Confederation for Arts Education)理事としてビクトリア州健康増進基金コミュニティアート振興計画評価会(Community Arts Development Scheme Evaluation for VicHealth)、オーストラリア芸術評議会芸術による健康推進戦略(Arts Health Strategy for the Australia Council)、ビクトリア州子供がんセンターにおける癒しの芸術プロジェクト(Healing Arts project across Children's Cancer Centres in Victoria)などで活動する団体の指導にあたっている。建築、芸術と文化、健康、遺産、自然環境、教育などの学際的芸術分野を対象とする多くの共同研究に参与している。ユネスコ学際的芸術研究所はこのような能力開発研究を推進し、過去2年間にクック諸島教育省の構想実現をはじめ、オーストラリア・トレス海峡諸島のエコツーリスト・リゾート、パプアニューギニアでの健康センター、アフリカ、ケニアのギココ(Gichocho)での健康・教育職業訓練センターの設立を実現した。また、アフリカ、フィンランドのラップランド、アラブ首長国連邦、東ティモールの各地域における文化村設立構想にかかわる多数のプロジェクトを進行中である。これらのプロジェクトは、各種NGO、専門家グループ、政府、地域社会の協力を得て、メルボルン大学の教職員ならびに学生による実現が見込まれている。 ジュベール氏はこれまで、ニューヨーク市での6案件を含め、国内外で34もの絵画展を開催してきた。ユネスコ学際的芸術研究所による隔年発行のピアレビュー電子学術誌 http://www.abp.unimelb.edu.au/unesco/ejournal/の編集長を務め、自らが編纂した「芸術による教育――24の論文に見るアジアでの体験(Educating in the Arts - the Asian Experience, Twenty-four essays)」は、シュプリンガー社から2008年に出版された。



Marianna
マリアンナ・カジャンティ 
Marianna Kajantie
1982年ヘルシンキ大学教育学部卒業。教育学で修士号を取得後、ヘルシンキ市文化局に勤務。最初に手がけたのがアナンタロン・アーツセンターでの青少年向け美術教育プログラムの企画であった。1992年まで同センターのディレクターを務める。同年アレキサンダー・シアターのディレクターおよび文化担当の副ディレクターに任命され、その後現在の文化政策ディレクターとしての職務を開始する。ラシパラッツィ映画・メディアセンター、移民アーティストの活躍を促進するアート・アンド・ディバーシティー、都市部の文化活動を促進するアーバン・カルチャーなど、EUが資金提供しているいくつかのプロジェクトにも関わっている。ラシパラッツィ代表。


ISHIDO nanako
石戸奈々子
ISHIDO nanako
東京大学工学部卒業後、マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員研究員、スタンフォード日本センターのプロジェクトコーディネーターを兼職。2002年子供向け参加型創造・表現活動の全国普及・国際交流を推進するNPO法人『CANVAS』を設立、副理事長に就任。モバイルコンテンツ審査・運用監視機構理事、総務省地域情報化アドバイザー、内閣官房長官違法・有害情報対策官民実務家ラウンドテーブル構成員等も兼職。


SAKYO yasuaki
撮影:oyabin SATO
左京 泰明
SAKYO yasuaki
1979年、福岡県出身。早稲田大学卒業後、住友商事株式会社に入社。 2005年に退社後、特定非営利活動法人グリーンバードを経て、2006年9月、特定非営利活動法人シブヤ大学を設立、現在に至る。著書に『シブヤ大学の教科書』(シブヤ大学=編 講談社)、『働かないひと。』(弘文堂)がある。


◎―コメンテータ

ONIKI kazuhiro

鬼木 和浩
ONIKI kazuhiro
横浜市役所
市民活力推進局課長補佐
文化振興部文化振興課主任調査員
1988(昭和63)年横浜市入庁。港北区市民課地域文化振興担当として5年間、区の文化振興を担当。その後、福祉、地域振興などの部署を経験した後、2004(平成16)年4月から新規に設立された文化芸術都市創造事業本部の文化政策課、2006(平成18)年4月からは市民活力推進局文化振興課に配属。2008年3月の横浜市芸術文化教育プラットフォーム設立に携わる。2009(平成21)年4月から、横浜市役所初の文化芸術の専門職員としての現職に就任。



◎―コーディネータ

MATSUO konagi

松尾 子水樹
MATSUO konagi
1993〜96年、斎藤記念川口現代美術館勤務。2000〜04年、神奈川県民ホール・ギャラリー勤務。2004〜09年3月、NPO法人STスポット横浜アート教育事業部において、神奈川県、神奈川県教育委員会との協働事業、かながわボランタリ―活動推進基金21協働事業負担金「アートを活用した新しい教育活動の構築事業」を実施。主に県内の小・中・高および特別支援学校でのアーティストによる授業実施事業や教育関係者への普及事業を行った。神奈川県文化芸術振興審議会委員、神奈川県立近代美術館“人づくり・学びの場としての美術館”活用推進委員会委員。




I-2 アートイニシアティブの未来を語る - 創造界隈事業の総括と展望

◎―パネリスト

Colin Goh

コリン・ゴー 
Colin Goh
経済学および会計学を学び、MBA(国際経営学)を取得。現在、旧国会議事堂 チーフエグゼクティブを務めている。これは、シンガポール芸術委員会によって法人化された非営利組織であり、シンガポール最古の政府庁舎である旧国会議事堂におけるThe Arts Houseと、これに類似する同国の他のアートスペースの開発・管理を目的としている。旧国会議事堂の保存における彼の努力によって、同組織はシンガポール都市再開発局から、2004年度の「最優良保存賞(Best Conservation Award)」を授与された。また、同氏は最近、広州市政府の招きにより、ユネスコの世界遺産に登録された広州・開平に関する助言を行った。
コリン・ゴー氏は現在、スカルプチャー・スクエア、旧国会議事堂、アジアン・カルチャー・エンタープライズ(Asian Culture Enterprise Singapore Limited)等の複数の非営利組織の役員を務めている。またシンガポール雇用訓練庁(WDA)の継続教育訓練(Continual and Education Training)(創造的産業)の責任者(Chairman)、シンガポールのリパブリック・ポリテクニックの学校諮問委員も務めている。またエスプラナード社(Esplanade Company Limited)およびシンガポール歴史博物館の役員を歴任した。
現職に就任する以前、同氏は民間の不動産保全グループのゼネラルマネジャーを務め、1997年アセアンタ(東南アジア諸国連合観光協会)卓越性と修復(Excellence & Restoration)賞および、2002年ユネスコ文化遺産保全のためのアジア太平洋遺産賞を含むいくつかの賞の獲得に尽力した。


Margaret Shiu
マーガレット・シュー 
Margaret Shiu
カリフォルニア大学バークレー校の経済開発を背景にエコノミストとして働くが、その後ビジュアル・アーティストに転身し米国内外のエキシビションに参加。オルタナティブ・スペース「バンブー・カーテン・スタジオ」のディレクターとして、個人の創造性の可能性に対する強い信念に基づき、過去13年間、才能ある人々への支援サービスから、地元自治体との協力による多様な教育プロジェクト、コミュニティ・プロジェクトまで、創造的な才能の発見と育成に携わる。都会の社会的・環境的変化の中でアートが貢献する可能性を追求しながら、スタジオは分野を超えた活動を行う。また文化政策の研究ユニットとしてバンブー・カルチャー・インターナショナルがあり、アーティスト・イン・レジデンス、国際文化交流、都市再生などを推進する。文化、社会、エコロジーといった分野の多様性とサステナビリティの推進におけるアーティストの役割に光を当て、多くのイニシアチブを実施してきた。今後も研究と協力の目的で多くの機関との国際的なネットワーク構築を続けていく。


joseohine
ジョセフィーン・バーンズ 
Josephine Burns
BOP コンサルティング・ディレクター共同創設者で国際文化政策の専門家。特に文化と社会経済政策の関連性について深い知識と経験を有し、文化発展に関する専門家として国際的に知られている。30年以上にわたり文化および創造産業の分野で幅広く主導的役割を果してきた。国内外の会議に議長やプレゼンターとして招かれることも多い。王立ノーザン音楽大学(the Royal Northern College of Music)の理事、ロンドン国際演劇フェスティバル(London International Festival of Theatre)の評議員、ブリティッシュ・カウンシルのアドバイザーも務める。


OTANI iku
大谷 燠
OTANI iku
大阪生まれ。1991年から2001年までTORII HALLプロデューサー。
1996年、「DANCE BOX」を立上げ、ジャンルを超えたコンテンポラリーダンスの公演・WSを年間約30本企画制作する。2002年DANCE BOXをNPO法人化。大阪・新世界フェスティバルゲート内に大阪市との公設置民営の劇場「Art Theater dB」を開設し、アーティストの育成と地域社会とアートの新しい環境づくりに力を注ぐ。
フェスティバルゲートの閉鎖に伴い、2007年7月にArt Theater dBを閉館。2009年4月、神戸市から招聘され新長田に拠点を移し「ArtTheater dB 神戸」を開設。


NODA tsuneo
協力:タクミフォトスタジオ
野田 恒雄
NODA tsuneo
no.d+a(number of design and architecture)代表/アーキテクト
TRAVELERS PROJECT
事務局TRAVEL FRONT 主宰/オーガナイザー。1981年京都生まれ
本籍滋賀/福岡市在住/1級建築士
東京都立大学工学部建築学科(小泉雅生研究室)卒業/第12回東京都学生卒業設計コンクール2003 芦原太郎賞受賞。株式会社青木茂建築工房勤務を経て2005年no.d+a設立。
同年TRAVELERS PROJECT立ち上げ
建物再生企画・運営、店舗や展覧会・イベントのデザインディレクションのほか、講演や書評などを行う。


◎―創造界隈代表者

SOMA chiaki
(C)鏡田伸幸

相馬 千秋
SOMA chiaki
1975年生まれ。1998年早稲田大学卒業後、フランスのリヨン第二大学院にてアートマネジメントおよび文化政策を専攻。現地のアートセンター等で経験を積んだ後、2002年よりアートネットワーク・ジャパン勤務。東京国際芸術祭「中東シリーズ04-07」をはじめ、国際共同製作による舞台作品や関連プロジェクトを多数企画・制作。06年には横浜市との協働のもと新しい舞台芸術創造拠点「急な坂スタジオ」を設立、現在までディレクターを務める。07年より早稲田大学演劇博物館グローバルCOE客員講師。08年よりフェスティバル/トーキョーのプログラム・ディレクターも務めている。



OKABE tomohiko

岡部 友彦
OKABE tomohiko
コトラボ合同会社代表。東京大学大学院建築学修了。2004年から横浜寿町を拠点に地域再生プロジェクトを行う。“モノ”づくりではなく、“コト”づくりからまちづくりに取り組むスタンスで、街のイメージチェンジを行うのとともに、街の資源を有効活用し、街に新たな産業を創る取り組みを行っている。代表的な試みとして、簡易宿泊所を改装し、外国人バックパッカーのための安宿に変貌させるヨコハマホステルヴィレッジや、街の現状とそこで行われているプロジェクトを分かりやすく紹介したプロモーションムービー“KOTOBUKI_Promotion”の制作など。



IKEDA osamu

池田 修
IKEDA osamu
BankART1929代表・PHスタジオ代表。1957年大阪生まれ。Bゼミスクール卒業後、都市に棲むことをテーマに美術と建築を横断するチームPHスタジオを発足。展覧会や美術プロジェクト、建築設計等、多岐に渡る活動を行っている。代表的なプロジェクトに「船、山にのぼる」がある。1986〜1991年ヒルサイドギャラリーディレクター、1994年から現在まで名古屋芸術大学(院)の非常勤講師。2004年からBankART1929の立ち上げと企画運営に携わっている。2006年度、文化庁の「文化財建造物の保存・活用の推進(略称)」委員。2007年度、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。



YAMANO shingo

山野 真悟
YAMANO shingo
1950年福岡県生まれ。1970年代より福岡を拠点に美術作家として活動。また、IAF芸術研究室を主宰、研究会・展覧会企画等をおこなう。1990年ミュージアム・シティ・プロジェクト事務局長に就任。街を使った美術展「ミュージアム・シティ・天神」をプロデュース。その後も「まちとアート」をテーマに、プロジェクトの企画、ワークショップ等を多数手掛ける。2005年「横浜トリエンナーレ2005」ではキュレーターを務めた。2008年「黄金町バザール」ディレクター。現在黄金町エリアマネジメントセンター事務局長。



AMANO taro

天野 太郎
AMANO taro
1982?87年北海道立近代美術館学芸員を経て、1987年から横浜美術館 主席学芸員。森村泰昌展、奈良美智展、ルイーズ・ブルジョア展等の個展の企画、現代の写真1、2、3のシリーズでグループ展を企画、2005年には第二回横浜トリエンナーレのキュレーターを務める。美術館では、アジア・アート・ネットワークの構築にも従事、第4回横浜トリエンナーレの担当。国際美術評論家連盟会員。



◎―コーディネータ

YOSHIMOTO mitsuhiro
photo:杉全泰

吉本 光宏
YOSHIMOTO mitsuhiro
1958年徳島県生まれ。早稲田大学大学院修了(都市計画)後、社会工学研究所などを経て89年からニッセイ基礎研に所属。97年コロンビア大学大学院留学(セゾン文化財団助成)。文化施設開発やパブリックアートなどのコンサルタントとして活躍する他、文化政策、クリエイティブシティ、アートNPOなどの調査研究に取り組む。現在、創造都市横浜推進委員会委員長、文化審議会文化政策部会委員、東京芸術文化評議会専門委員、東京藝術大学大学院非常勤講師、NPO法人STスポット横浜副理事長。主な著書は、アート戦略都市?EU・日本のクリエイティブシティ(監修)など




II-1 都市の文化とイメージ戦略

◎―パネリスト

Mike Rawlinson

マイク・ローリンソン
Mike Rawlinson
City IDの創設者、ディレクター兼デザインプランナー。環境計画学を修めた後、マンチェスター大学建築学科で都市計画と都市再活性化について学んだ。さらにマスタープランニング、都市景観計画、輸送、都市アイデンティティ、視認性、道路探索などのプロジェクトに携わり、都市設計管理の経験をさらに深めた。
英国西部の港湾都市ブリストルがさきがけとなった、「わかりやすい都市コンセプト(Legible Cities concept)」推進の功績は特筆すべきである。「わかりやすい都市コンセプト」とは、道路表示板や案内板の設置や総合輸送プロジェクトにより、都市間の交通連絡方法や目的地への行き方を人々によりわかりやすいものとする試みである。ローリンソン氏の仕事はそのほぼすべてが複雑な都市環境にかかわる共同事業であり、これまでに幅広く利害関係者の関与が得られている。City IDにおいては、英国主要都市の主たる道路探索、情報提示、輸送プロジェクトにかかわる学際的な都市設計チームを率いている。これらのプロジェクトは、バース、バーミンガム、ブリストル、ダブリン、ミルトンキーンズ、ニューキャッスル、ゲーツヘッド、シェフィールド、サウサンプトン、サンダーランドといった各都市に及ぶ。また過去には、ベルギー、ドイツ、イタリア、ポーランド、スペインの都市や諸機関に、都市の図式化、認識情報(表示板)、道路探索などの問題に関するアドバイザーを務めた。また、英国規格協会(BSI)に対する都市道路探索専門アドバイザー、王立都市計画研究所(Royal Town Planning Institute)の創立委員、都市計画グループ(Urban Design Group)、英国サインデザイン協会(Sign Design Society)、国際情報設計者協会(International Institute for Information Designers)の各委員を兼任している。


ITO kaori
伊藤 香織
ITO kaori
1994年東京大学工学部建築学科卒業。1996年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。2001年同博士課程修了。博士(工学)。1999年より日本学術振興会特別研究員。2002年より東京大学空間情報科学研究センター助手。2005年より東京理科大学理工学部建築学科専任講師。2008年より現職。2006年より紫牟田伸子らとともにシビックプライド研究会を主催。『シビックプライド : 都市のコミュニケーションをデザインする』(2008年)を出版。


ENOMOTO hajime
榎本 元
ENOMOTO hajime
株式会社読売広告社 都市生活研究所 所長。1984年広島大学卒業。
2006年より現職。コミュニケーションの専門家としての立場から、まちづくりの開発コンセプトの構築や商品企画の提案、更にまちの広告キャンペーンの立案など、20年以上にわたり、不動産、都市開発、住宅開発等のコミュニケーション・コンサルティング業務を担当。「東京ツインパークス」「品川Vタワー」等の都心タワー物件や大規模物件の商品コンセプト、商品企画、販売広告戦略。「ゲートシティ大崎」「オルトヨコハマ」等、まちづくりの開発コンセプトの構築など。著書に「シビックプライド/都市のコミュニケーションをデザインする」(共著、宣伝会議)。


NAKAGAWA kenzo
中川 憲造
NAKAGAWA kenzo
グラフィックデザイナー。クリエイティブディレクター。1947年大阪生まれ。高島屋宣伝部、日本デザインセンターを経て、デザインを生活者の視点で企画制作するデザイン会社・NDCグラフィックスを設立。企業のデザインコンサルタントから製品開発、ブランドマーク、パッケージングなど「チョコレートから環境まで」そのデザイン領域は多岐にわたる。国土交通省制定「公共ピクトグラム」、横浜市中心市街「案内地図」、横浜「ブルーダルメシアン」プロジェクトのデザインディレクター。
絵本・ブルーダルの著者としてキャラクター「ブルーダル」を誕生させた。


YANAI michihiko
箭内 道彦
YANAI michihiko
1964年生まれ。東京芸術大学美術学部デザイン学科卒業後、博報堂に入社。2003年に「風とロック」を設立。
主な仕事にタワーレコード「NO MUSIC,NO LIFE.」、富士フイルム「PHOTO IS」、資生堂「uno」、東京メトロ「TOKYO HEART」など。2005年、フリーペーパー「月刊 風とロック」を創刊し、2008年からはNHK「トップランナー」のMCを務める。著書に「サラリーマン合気道」(幻冬舎)など。


◎―コーディネータ

SHIRATSUCHI Kenji

白土 謙二
SHIRATSUCHI Kenji
株式会社電通執行役員。1977年株式会社電通入社。20年間クリエーティブ・ディレクター、CMプランナー、コピーライターをつとめ、現在では企業の経営・事業戦略からブランドコミュニケーション、商品開発、プロモーション、店舗開発、イントラネット構築、企業カルチャー変革まで、戦略と表現の両面から、あらゆる領域の統合的コンサルティングを行う。社会的な課題の新たな解決手法をプロセス・デザインという視点から統合的に解決する新たなモデルを開発している。2009年より現職。第33回カンヌ国際広告祭銀賞(86年)をはじめ、広告賞多数受賞。




II-2 地域の産業とデザインの可能性

◎―パネリスト

Tanja Muhlhans

ターニャ・ミュールハンス
Tanja Muhlhans
経営学とマーケティング学を専攻、その後法律を学び、1995年にベルリン自由大学を卒業。1998年からベルリン市で映像・メディア産業を担当、その後、業務内容は音楽、デザイン、ファッションをはじめとする創造産業一般へと拡大している。これまでに、ベルリン市創造産業報告書作成、「デザイン都市」としてのユネスコ認定獲得、「クリエイト・ベルリン」および「ベルリン音楽委員会(Berlin Music Commission)」などのネットワークづくり、ベルリンの創造産業マスタープラン作成、「デザイン・リアクター・ベルリン」などのイノベーション・プロジェクトの実施、ベンチャーキャピタル基金、コーチング・プログラムといった新しい支援施策の制定等の目覚ましい実績を上げている。また「ベルリン・ファッション・ウィーク」や「DMYベルリン国際デザイン・フェスティバル」など国際的な成功を収めているプラットフォームの創設にも参加した。さらに准教授として複数の大学で教鞭を執る一方、創造産業に関する記事を定期的に各誌に発表している。



Leimei Julia Chiu
キュー・リーメイ・ジュリヤ 
Leimei Julia Chiu
財団法人日本産業デザイン振興会理事|武蔵野美術大学教授|国際工業デザイン団体協議会(ICSID)理事
中国系アメリカ出身。台湾に生まれ、米国で育ち、アメリカと日本で教育を受ける。米国にて数学、化学、言語学を学んだ後、名古屋大学で言語学博士課程前期修了。数学、化学、言語学/異文化コミュニケーション、デザインマネジメントなど多分野に亘る見識を視野に入れ、ジャンルを超えた産学共同研究開発・ワークショップ、国際デザインコンペ、展覧会、出版の独自の戦略構想開発、実施、世界デザイン会議や国際会議の誘致・プロデュースなど、多岐にわたる世界規模のデザイン振興の企画・プロデュースを手がける。1997ー2001年国際グラフィックデザイン団体協議会(Icograda)の副会長として、世界各国のデザイン関連団体及び教育機関に関するリサーチと分析を行う。31ヶ国以上での国際会議で講演。Icograda会長賞受賞。2004年に、世界グラフィックデザイン会議・名古屋2003企画委員会とともに、毎日デザイン賞特別賞を受賞。「グレーター・ナゴヤ経済圏のビジネス中枢機能強化に関する調査委員会」委員(中部経済産業局)、「名古屋の将来を語る懇談会」委員(名古屋市制新世紀10年計画2020)、「デザイン・クリエイティブセンターKOBE検討委員会」委員(神戸市)、戦略的デザイン活用研究会委員(経済産業省デザイン政策室)。また、グッドデザイン賞、ドイツ Red Dot 賞、ブルノビエンナーレ、アジアデザイン賞、ADOBEデザイン賞等多くのデザインコンペ国際審査員も務める。


OWADA junko
大和田 順子
OWADA junko
LBA[ロハス・ビジネス・アライアンス]
共同代表、NPO環境立国 理事。学習院大学文学部哲学科卒業。東急総合研究所、ザ・ボディショップ、イースクエアなどを経て、2006年4月に独立。2002年日本に初めてLOHAS(ロハス)を紹介。人、地域、社会の健康を志向する新しい価値観LOHASを、ビジネス、地域活性化に活用し、持続可能な社会の実現に情熱を傾けている。環境省等各種委員を務める。主な著作に『日本をロハスに変える30の方法』(講談社)、『ロハスビジネス』(朝日新書)。「eco iapan cup 2007」において環境ビジネスウィメン賞受賞。立教大学セカンドステージ大学兼任講師。
【ロハス&サステナブルスタイル】
URL:http://owadajunko.com/


NAGOYA hideyoshi
名児耶 秀美
NAGOYA hideyoshi
デザインプロデューサー。アッシュコンセプト(h concept) 代表取締役。武蔵野美術大学造形学部卒業、(株)高島屋宣伝部、(株)マーナ専務取締役企画室長として、経営・商品開発・プロデュース・マーケティング戦略に携わる。
2002年「h-concept」を設立。生活者とデザイナーが楽しめるモノ創りをめざし、若手デザイナーとのコラボレートブランド「+d」を世界に向けて発信。海外では、MOMA、グッゲンハイム、コンランショップ、ポンピドーセンター、国内ではインテリアショップ、セレクトショップなどで展開。その他、デザインコンサルティング・ジャパンブランド・Gマーク受賞多数。最近の著作として「hello! design アッシュコンセプトの仕事 名児耶秀美36名のデザイナー」


◎―コメンテータ

佐々木 雅幸


佐々木 雅幸
SASAKI masayuki
1949年愛知県名古屋市生まれ。大阪市立大学都市研究プラザ所長/大学院創造都市研究科教授。京都大学経済学部卒、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。京都大学博士(経済学)1980年大阪経済法科大学経済学部専任講師 1985年金沢大学経済学部助教授 1992年金沢大学経済学部教授 2000年立命館大学政策科学部教授 2003年大阪市立大学大学院創造都市研究科教授 2005年大阪市立大学大学院創造都市研究科長(2007年3月まで)2007年大阪市立大学都市研究プラザ所長(1999年 ボローニャ大学客員研究員 10ヶ月 2008年にも 2ヶ月)(2008年 韓国国土研究院客員研究員 1ヶ月)学会等 文化経済学会<日本>会長(2008年から2年間)日本地域経済学会理事 日本経済政策学会理事 受賞/1999年度 金沢市文化活動賞/2003年度 日本都市学会賞 著書(単著)『創造都市と日本社会の再生』(公人の友社 2004年)『創造都市への挑戦』(岩波書店 2001年)(2003年度日本都市学会賞を受賞)『創造都市の経済学』(勁草書房 1997年)『都市と農村の内発的発展』(自治体研究社 1994年)『現代北陸地域経済論』(金沢大学経済学部研究叢書 1992年)編著書『価値を創る都市へ』(NTT出版 2008年)/『創造都市への展望』(学芸出版社 2007年)/『CAF・創造都市・大阪への序曲』(法律文化社 2006年)/『アーツ・マネジメント』(放送大学教育振興会2002年)/『沖縄 21世紀への挑戦』(岩波書店 2000年)/『共生時代の日本とオーストラリア−日本の開発主義とオーストラリア多機能都市』(明石書店1993年)/『地域と自治体・第16集−グローバルエコノミーと地域経済』(自治体研究社1988年)



CHIKAZAWA hiroaki
近澤 弘明
CHIKAZAWA hiroaki
1949年8月18日横浜生まれ。1972年慶應義塾大学経済学部卒業。同年、有限会社近沢レース店入社。1978年前社長(父:近澤竹雄氏)死去により、同社代表取締役社長に就任。1979年株式会社に組織変更。2009年7月現在、インテリアレース販売「株式会社近沢レース店」を全国に40店舗展開。社団法人横浜中法人会会長、協同組合元町SS会元理事長、横濱まちづくり倶楽部副会長など。


KANEKO nobuyasu
金子 延康
KANEKO nobuyasu
横浜市経済観光局創業・経営支援担当政策専任部長。横浜市立大学大学院経営学修士課程修了、1977年横浜市役所入庁後、経済、港湾、環境、文化の部局において、港湾への文化機能の導入、京浜臨海部の再生、経済と環境との好循環形成、アフリカ開発会議開催など、地域活性化のための新たなプロジェクトを進めてきた。現在、経済観光局政策専任部長として、企業経営支援、社会起業家育成などを担当、経済と環境と文化が循環して持続的に発展する都市づくりに取り組んでいる。他に、横浜市立大学大学院非常勤講師、横浜インド文化交流委員会事務局長、日本ベンチャー学会イノベーション部会幹事。著書・論文に「経済のしくみ」「都市の生態学的分析」などがある。


◎―コーディネータ

KITSUDA yoko

橘田 洋子
KITSUDA yoko
日本女子大学家政学部住居学科を卒業。
東京ガスの生活シンクタンク「都市生活研究所」、デザインセンター「リビングデザインセンターOZONE(オゾン)」を経て、独立。「シトラス」を主宰。
主に、住宅、店舗、家具、プロダクトに関する企画開発、デザイン、マーケティング、展覧会キュレーション、広報PRなどを手掛け、地場産業のコーディネートも行っている。日本女子大学非常勤講師等を経て、現在、横浜商科大学非常勤講師、大同工業大学客員教授。




III-1 コミュニティ再生とクリエイティビティ

◎―パネリスト

Lee, Eun-Ae

イ・ウネ
Lee, Eun-Ae
梨花女子大学社会福祉学科で学士号・修士号を取得、2006年から「共に働く財団」事務局長。それ以前には地域児童福祉センター協会政策委員会委員長、大統領のソーシャル・インクルージョン委員会顧問、労働省の社会的雇用作業部会モデル開発チーフ、大統領の雇用戦略委員会における社会サービス分科会顧問などを務めている。研究プロジェクトとしては、「自立プログラム・マニュアル(韓国自立支援センター協会との共同研究、2000年)」、「児童福祉政策のための新しい展望と改善策の確立(男女平等・家族省との共同研究、2003年)」、「持続可能な社会的企業のための政府・企業・NGOの協力による支援策(雇用戦略委員会、2006年)」などがある。



Lucky Chhetri
ラッキー・チェットリ
Lucky Chhetri
EWNエグゼクティブ・ディレクター。インド、ダージリンのロレト大学芸術科卒業。2004年アショカ財団フェロー。同志らとともに2008年ナショナル・ジオグラフィック・ジオツーリズム・コンテスト、ナイキ・ゲーム・チェンジャーズ2009で優勝。近年は(1)「トレーニングのインパクト(オランダ、マーストリヒト・スクール・オブ・マネジメントのエグゼクティブ・プログラム2008年)」(2)「世界の女性リーダーたち(米国サンタ・クララ大学2007年)」、(3)「持続可能なツーリズム市場リンケージ」(オランダ、ワーヘニンヘン大学およびリサーチ・センターとマーストリヒト・スクール・オブ・マネジメント2006年)」などの研究を行った。ネパール語・英語の双方で(1)2009年ソウル・ユース・クリエーティビティ・サミット&フェスティバルにおける発表論文、(2)「女性とツーリズム」Contours誌2009年、(3)「女性のリーダーシップ」(米国サンタ・クララ大学でのトーク・プログラム2008年10月)、(4)「持続可能なツーリズム」(インドのインド地域ビジネス・サミットにおける講演2007年10月)、(5)「女性に扉を開くツーリズム」(ネパール、ポカラにおけるツーリズム・デイのトーク・プログラム2007年9月)、(6)「トレッキングトレールの存続ビジネス」(第4回女性・労働・健康国際会議における講演)など、数多くの論文を執筆発表している。またCNN、BBCニュース、Aaj Tak、NHKなどのテレビ、その他メディアへの出演も多い。


Matt Peacock
マット・ピーコック
Matt Peacock
1996年エディンバラ大学の音楽科卒業。歌手として活動し、その後ロンドンの「オペラ・ナウ」誌で編集助手を務めながら(1998〜2001年)、パートタイムでホームレス救済活動に携わる。その後米国に渡り、オペラ・ボストンのマーケティング部設立に携わる(2001〜2002年)。2002年にロンドンに戻り、音楽を介してホームレスの人々を助ける目的で「ストリートワイズ・オペラ」を設立。クロア・リーダーシップ・プログラム(2004〜2005年)の設立メンバーとなり、2008年ゴードン・ブラウン首相の著作「ブリテンズ・エブリデイ・ヒーローズ」に他の社会起業家32名とともに取り上げられた。ストリートワイズ・オペラは2008年にロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ音楽賞、アンディ・ラドロー・ホームレス賞を受賞した。


Todd Porter
トッド・ポーター
Todd Porter
全額奨学生として世界各地で人間システム・自然システムを学び、1989年デューク大学を卒業。戦略コンサルタント会社ベイン&カンパニーを経て、社会的起業への関心からその分野をリードするアショカ財団に加わる。NPO「パブリック・アライズ」の組織開発部長として全国規模のパイロット・プログラムに向けた提案書を共同執筆し大型助成金を獲得した。同プログラムのシカゴ・パイロットを率いたのはミシェル・オバマ現大統領夫人だった。ソーシャル・イノベーションに果たすインターネットの可能性を察知して初期オンライン・ネットワークのひとつにフェローとして携わった後、スタンフォード・ビジネススクールに入学。学業の傍ら学習会社を共同設立し、スタンフォードの創造性・イノベーション学科のマイケル・レイ教授と共に教育活動にあたった。その後TEDカンファレンスを運営する起業家・社会奉仕家クリス・アンダーセンのために、イマジン・メディアでベンチャー・キャピタリストとして働く。独自プロジェクトに取り組み各地へ旅行した後、日本に転住し、「イノベーターズ・グリーンハウス」およびTED×Tokyoなど、イノベーターズ・エコシステムの原型作りを開始した。


◎―コメンテータ

NISHIYAMA shiho

西山 志保
NISHIYAMA shiho
2001年、慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学、2004年同大学で博士号を取得。2005年より山梨大学大学院医学工学総合研究部准教授。その間、日本学術振興会特別研究員、2008年より2009年までハーバード大学ウエザーヘッド国際問題研究所客員研究員などを歴任。専門は都市社会学、日本、イギリス、アメリカにおいてまちづくりや都市再生などに取り組むNPO/NGO、社会的企業などの国際比較研究を行っている。代表的著作として(単著)『改訂版ボランティア活動の論理』(2007東信堂)、(共著)『イギリスのガバナンス型まちづくり』(2008学芸出版)、(共著)『Globalization, Minorities and Civil Society』(Trans Pacific Press2008)他、日本NPO学会研究奨励賞(2006)、日本都市社会学会若手奨励賞(2006)、生協総合研究所研究賞(2007)受賞。




III-2 文化の空間戦略

◎―パネリスト

Kees Christiaanse

ケース・クリスチャンス
Prof. Ir. Kees W. Christiaanse
1953年、オランダ、アムステルダム生まれ。デルフト工科大学にて建築・都市設計学を修める。1980年に建築設計事務所OMA(Office for Metropolitan Architecture)のパートナーとなる。1989年、ケース・クリスチャンス・アーキテクツ&プランナーズ(KCAP)を設立。KCAPは現在、欧州で最大の影響力をもつ建築・都市設計事務所となっている。建築家である一方で、複雑な条件をはらむ都市設計を専門とし、都市発展プロセスについて後進の指導にあたっている。かつての工業、鉄道、港湾地域の再開発の専門家であり、その実力はロッテルダム、アムステルダム、ハンブルク、ロンドンの港湾地域におけるKCAPの業績が証明している。また優れた大学教授でもあり、建築事務所での仕事と並行して教育研究活動を精力的にこなしている。その成果は、たとえば都市設計ツール向けのソフトウェア開発を目指す「カイザースロート(Kaisersrot)」プロジェクトにおける研究と開発の融合となって現れている。また、複数の空港の設計顧問を務め、目下新たな空港技術研究センターの設立にも取り組んでいる。プログラミング、設計開発戦略の豊富な知識と経験を生かすべく、KCAPでは2009年秋に都市経済部門の新設を計画している。経験豊富な話し手として数多くの講演を行い、世界中の主要な研究機関、大学で教鞭をとっている。1996年から2003年にはベルリン工科大学、2003年以降はスイス連邦工科大学(ETH)チューリッヒ校にて建築・都市設計科の教授職を歴任した。



linchung
リン・チュン・チエ
林崇傑 Lin Chung Chieh
2007年、東京大学博士課程修了。建築家、都市計画設計専門家。台北市都市開発本部本部長。国立台北科技大学兼任教授。台北パブリックアート審査委員会委員(2005年〜2009年)、中国都市計画設計学会常任理事(2000年〜2009年)、台湾歴史資産管理学会理事(2005年〜2009年)。開発メカニズム、条例、実践(プラクティス)を重視する同氏の仕事は、台北市当局による都市計画、都市環境保存、地域活性化、パブリックアートの振興に大きな貢献を果たしている。


KITAZAWA takeru
北沢 猛
KITAZAWA takeru
アーバンデザイナー。東京大学教授(大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻長)。UDCK柏の葉アーバンデザインセンター長、UDCT田村地域デザインセンター長、UDCY横浜アーバンデザイン研究機構代表委員など。京都府参与。前・横浜市参与、元・横浜市都市デザイン室長。1997年より東京大学(都市工学+環境学)にて実践的な教育や研究を行うが、対象領域は空間計画学と日本型空間モデルの開発、地域再生の思想など。グッドデザイン賞金賞(2006)、中国新都市国際競技設計最優秀賞〔2004〕などを受賞。著書に「ある都市の歴史=横浜330年」(福音館書店2002)、編著に「未来社会の設計」(BankART出版2008)、「明日の都市づくり」(慶応義塾大学出版会2002)、「都市のデザインマネジメント」(学芸出版2002)などがある。


◎―コメンテータ

Jung Hyung Lee

ジョンヒョン・リー
李政炯 Jung Hyung Lee
韓国中央大学教授。建築学と都市デザインを教える傍ら、韓国内にとどまらず広く日本・米国の都市タウンスケープと都市デザイン問題を研究する。現在は特に韓国における都市再生プロジェクトに関心を寄せている。大学内で都市建築研究室を主宰して数多くのマスタープランや住宅建設プロジェクトを手がけ、都市デザイン・コンペティションにも参加する。ソウル市をはじめ各地自治体の都市計画・都市デザイン委員会の委員も務める。都市エンジニアリング研究により東京大学から修士号・博士号を取得。米国・日本・韓国の設計事務所で経験を重ねる。ソウル市政開発研究所(SDI)の勤務経験もある。



KITAYAMA koh
北山 恒
KITAYAMA koh
1950年生まれ。1980年横浜国立大学大学院修士課程修了。1978年ワークショップ設立(共同主宰)を経て、1995年architecture WORKSHOP設立主宰。現在、横浜国立大学大学院Y-GSA教授。主な受賞に日本建築学会作品選奨、日本建築家協会賞、東京建築士会住宅建築賞、グッドデザイン賞など。
主な著書に「ON THE SITUATION」(TOTO出版)、「OURS」(共著、INAX出版)など。


TAKIGUCHI noriko
瀧口 範子
TAKIGUCHI noriko
フリーランスのジャーナリスト。シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、政治、文化、社会一般に関する記事を新聞、雑誌に幅広く寄稿する。著書に『行動主義 : レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家 : 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)、『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント社)、訳書に『ソフトウェアの達人たち : 認知科学からのアプローチ(テリー・ウィノグラード編著)』(ピアソンエデュケーション刊)、『コールハースは語る』(筑摩書房)がある。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。
フリーランスの編集者・ジャーナリスト


UNIYOSHI naoyuki
国吉 直行
KUNIYOSHI naoyuki
専門:都市デザイン 現職:横浜市都市整備局上席調査役エグゼクティブアーバンデザイナー。横浜市立大学国際総合科学部ヨコハマ起業戦略コース特任教授。1971年早稲田大学大学院修士課程修了。同年横浜市入庁。現在の都市デザイン室の設立に参加し、以来38年間横浜市の都市デザイン行政を担当、地域市民や商店街と連携した都心部歩行空間整備、商店街の演出、関内・山手地区の伝統を生かしたまちづくり、歴史的建造物の活用演出のほか、みなとみらい21地区の都市デザイン演出等を通じて、「歴史と未来の共存する横浜」の形成を推進。近年は、日本大通り地区再整備、象の鼻地区整備などに参画。都市デザイン室長を経て現職。


◎―コーディネータ

SUZUKI nobuharu

鈴木 伸治
SUZUKI nobuharu
横浜市立大学ヨコハマ起業戦略コース准教授。1992年京都大学工学部建築学科卒業、1994年東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程修了。その後、東京大学大学院工学系研究科助手、関東学院大学工学部土木工学科助教授を経て2006年より現職。07年度から横浜市創造都市アドバイザーを兼任。専門は都市デザイン、歴史的環境保全。神奈川県内を中心に、各地の都市デザインプロジェクトに関わる。著書に「明日の都市づくり」(共著、慶応大学出版会)、「日本の風景計画」(共著、学芸出版社)ほか。2003年日本都市計画学会論文奨励賞他受賞。



※スピーカーは変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。
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