子どもたちが、アートの力を吸収し、生きる力を養うには?
地域にクリエイティブな活力を取り戻すには?
英国・シンガポールの実践的な取り組みを紹介しながら、そのヒントを考えます。 |
>>>>>>第1部>>>>>> |
14:00-14:15
イントロダクション
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なぜ、学校・地域でアートの役割がクローズアップされているのか。
文化政策やクリエイティブシティの潮流を紹介しながら、
シンポジウムのねらいや成果を展望します。
吉本光宏 [ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室長] |
14:15-15:00
基調講演
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地域にアートの活力を
--英国アーツカウンシルのチャレンジ--
Alison Clark-Jenkins
[Director Arts & Development Arts Council England,
North East]
創造都市論の誕生の地、英国。クリエイティブな発想を産業や経済にも積極的に取り入れるこの国では、アートを教育現場や社会問題の解決に活用する試みがいち早く始まっています。その中心的な役割を果たしているのがアーツカウンシル。英国文化政策の中核を担うこの組織が、どのようなミッションに基づいてそうした事業に取り組んでいるのか。イングランドの9ヶ所の地域事務所のひとつ、ノースイーストからエデュケーションプログラムの責任者をお招きして、そのポリシーと戦略を語ってもらいます。 |
15:00-16:00
海外事例
プレゼンテーション
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Part.1
【英国クリエイティブ・パートナーシップの目指すもの】
Steve Moffitt [Director, Creative Partnerships,
London East and South]
Part.2
【芸術団体と教育を結びつけるシンガポールNACの戦略】
CHUA Ai Liang [Director of Audience Development,
National Arts Council](予定)
2002年4月に英国文化・メディア・スポーツ省と教育技能省が80億円の予算で創設したクリエイティブ・パートナーシップ。その後200億円が追加出資され、現在では36ヶ所の地域オフィスが、学校やアーティスト、芸術機関と連携して、創造的な教育活動を展開しています。今までに1100校、55万人の子どもたちが参加し、3万2千人の教員やアーティストが訓練を受けています。
一方シンガポールでは、ナショナルアーツカウンシル(NAC)が、芸術団体やアーティストが開発したプログラムを教育機関に紹介し、その実施を仲介しています。専門的な委員会によるプログラム評価、申請した学校への助成金交付、オンライン申し込みなど、NACが中間支援組織として関係機関に情報と資金提供を行うことで、多様なプログラムが実現しています。
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>>>>>>第2部>>>>>> |
16:15-18:00
パネルディスカッション
TheatreWorks*
シンガポールを代表する劇団(1985年設立、芸術監督オン・ケン・セン)。同国で初めて演劇を活用した教育プログラムを実施。エデュケーターの養成も行い、教育活動に取り組む演劇関係者の多くがここで学んだと言われている。現在は、近隣のアジア諸国でも子どもたちを対象にワークショップを実施するなど、活動の場は国際的に広がっている。
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アートのクリエイティブな力が教育や地域をよみがえらせる
--実践に向けた課題と方策--
<パネリスト>
中村 透 [南城市文化センターシュガーホール芸術アドヴァイザー・ 琉球大学教育学部教授]
坂田 映子 [横浜市立上中里小学校校長]
Alison Clark-Jenkins
Tay Tong [Managing Director, TheatreWorks*] 他
<モデレーター>
吉本光宏
日本の教育現場でも、アートによる創造体験の重要性が注目されつつあります。学力向上が叫ばれる教育改革の中にあって、なぜ子どもたちの教育にアートが必要なのか。教育の専門家、創造都市交流の参加者代表、そして、英国とシンガポールのゲストを交え、アートによって子どもたちにクリエイティブな発想や活力や取り戻すための課題や方策をディスカッションします。 |
18:30−20:30
レセプション・交流会
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会場:横浜美術館円形フォーラム
交流会参加費:1,000円 *交流会参加費は当日会場にてお支払いください。 |